南アルプス 黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳

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久しぶりに11月3日の祭日にお休みをいただき、1泊2日で甲斐駒ヶ岳に向かいました。甲斐駒ヶ岳の登山には山梨県側と長野県側からあり、長野県側の北沢峠からの登山が一般的と言われていますが、今回は山梨県側から日本三大急登と言われる黒戸尾根を登り甲斐駒ヶ岳(標高2967m)を目指しました。

登山口は山梨県北杜市の「尾白川渓谷登山口」標高770mの駐車場に車を止め、標高差約2000mコースタイム約9時間30分山頂を目指します。

今回、カメラの調子か写す人間の調子かは不明ですが、全ての写真がピンボケをしています。お許しください。

男は黙って黒戸尾根

年配の方から聞いた話ですが「男は黙って黒戸尾根」

日本三大急登と言われ、なんと頂上までの標高差、約2000m

標準コースタイム登りだけで山頂まで9時間30分、ここを日帰りで登って下山しても誰にも言わない(自慢しない)を良しとする風潮があるみたいですね。

朝5時出発 暗いなか、聞いたことがない鳥の声を聞きながらヘッドランプの明かりを頼りに出発します。

5:35 登山道分岐。いよいよ、ここから登山道が始まります。いつも、歩き出しは辛い。

歩き出して2時間半。まだここから7時間

休憩していると、凄い勢いで汗をしたたらせ登ってきた若い男性。「まだ、ここから山頂まで7時間あるのか。頑張りましょう!」と言って、あっという間に視界から消えていきました。

標高1000m付近の紅葉

刃渡り

このときにはまだ、体力的に余裕。しかし、この先に鎖が見える???

写真ではわかりづらいですが、両側が切れ落ちています。ここを鎖には頼りすぎずに渡ります。

疲れた足にはしごの連続

歩き出してから6時間。目の前には梯子が。この梯子がまたか、またかと連続であらわれ、疲れた足にボディブローのように効いてくる。思わず、何度も地図を取り出しては見てしまう。見たところで距離は縮まらない。山小屋はまだか?

これでもかと続く梯子

山小屋に到着

歩き出して7時間30分、山小屋に到着。

 

受付を済ませると、テーブルにアミノバイタルが。疲れた筋肉にアミノ酸の補給、嬉しい心遣い。

何がなくとも先ずは一杯のビール。

ストーブの暖かさが、心地よい。

小屋からの風景。下に北杜市の明かりが。翌日3時起床のため、18時には寝袋にはいり眠りにつきました。

夜明け前

3時起床。登頂に備えカップ麺を食べ、身体を温め出発です。

明けてきました

太陽が昇り始めました。

八合目から甲斐駒ヶ岳を仰ぎ見る。

右側のとんがった場所の頭に、二本の剱がみえます。今回は残念ながら、登頂は出来ませんでした。私にとって八合目がトップになりました。

山行後記

今回の山行は、長い道のりの黒戸尾根。山行を振り返ってみると、コースタイム登り7時間30分。疲れました。山小屋はコロナ対策で、掛け布団の提供を止めているところが多く寝袋持参。

山行前の情報で、時期的にも山は冬山。必然的に装備は冬山装備の12本爪のアイゼンを携行。寒さ対策でダウンパンツやら寝袋、冬用手袋、着替えなどで結果、ザックの重さは15キロ近くになり、当然歩みはおそくなってしまい結果、体力を極端に奪われやっと山小屋に到着した感は否めません。

冬山の様相を見せ始めた登山道は山小屋から上は雪道に。まだ完全に雪道にはなっておらず、雪と岩のミックス状態になっており、歩行的に登りづらさはあります。

山頂を目指すために、3時起床して準備をして4時出発。途中、アイゼンを装着して岩肌に前爪をかけて、岩の段差を乗り越えます。標高を上げるのとは裏腹に自分のモチベーションがどんどん下がっていくのを感じながら八合目まできました。ここで日の出を迎え、ど~んと目の前には甲斐駒ヶ岳が私が登ってくるのを待っているかのごとく迫っています。

しかし、いったん下がったモチベーションは上がらず、ここで引き返すことを決断して下山開始しました。今回の登頂を諦めた要因には、帰路の長い道のりにいったん標高を下げたあと登り返しがあり、「あの道を上り返さなければならない、きついな」という思いが強くあり、やはり体力が残っていなかったのでしょう。

今回、甲斐駒ヶ岳の山頂は踏めませんでしたが,次回夏に登に来ます。今度は楽な北沢峠から。

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