ストレートネック(スマホ首)にならないために

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ストレートネックはスマホやノートパソコンの画面を長時間見ているのが原因でなります。ストレートネックになると、特有の症状が出てきます。ストレートネックになる原因は、スマホやパソコンの画面を長時間首を前に突き出して見ているからです。ストレートネックになりやすいタイプの人はいます。先天的に頸椎の湾曲が少ない方がいます。予防対策ストレッチがあります。治療は首、肩、肩甲骨周囲の筋肉をゆるめます。

ストレートネックとは

最近、「ストレートネック」ということばをネット上でよく見かけます。ストレートネックとは、頸椎が本来の湾曲を失って真っ直ぐになった状態のことをいいます。

頸椎の湾曲がなくなり真っ直ぐになった状態

人の骨格は横から見るとS字のように緩やかなアーチ状になっていて、頚部と腰部では前方に背部では後方に湾曲しています。これを生理的(せいりてき)湾曲(わんきょく)といいます。頸椎は前に向かって弓のように湾曲しています。

この頸椎の湾曲が失われ、真っ直ぐになってしまった状態をストレートネックといいます。

ストレートネックは、今から30年以上前、私の修業時代以前からありました。今の時代になって急に始まった症状ではありません。ストレートネックと無関係な人には、首が真っ直ぐになったくらいで何か不都合でもあるの?くらいにしか思わないでしょう。しかし、ストレートネックになると、特有の症状が出て来るのです。

ストレートネック特有の症状

首の骨が真っ直ぐになることで肩こりや頭痛、めまい、他にも、手足の冷えや痺れ、眼精疲労、吐き気、血行不良など、身体の様々な部位に不調をもたらします。なかなか無視できない症状です。

たとえば、頸椎ヘルニアになる場合もあります。以前書いた頸椎ヘルニアは症状がひどくなければよくなりますで読んでいただけます。

では、次に、なぜ頸椎が真っ直ぐになってストレートネックになってしまうのか、その原因について説明しましょう。

ストレートネックになる原因

今の世の中、スマホ抜きには考えられない時代。電車に乗って、ふと見回すとほとんどの方がスマホを見ています。そして仕事ではパソコンなしの仕事は考えられません。昔はノートパソコンはとても高かったのですが、今はそうでもないのでノートパソコンを使って仕事をしている人が多いようです。

スマホを見る時と、ノートパソコンの画面を見る時の姿勢を考えてみて下さい。

長時間首を前に突き出して見下ろす姿勢を続けているから

どちらも首を前に突き出して見下ろす姿勢になります。スマホの見すぎに加えて、仕事で長時間パソコンのモニターを見ていると、一体何時間首を前に突き出す姿勢を続けていることになるのでしょう?ストレートネックは「スマホ首」ともいわれているようです。

こうすることで、知らないうちに首の筋肉に大きな負担をかけて、頸椎の湾曲が失われてストレートネックになるのです。「人のふり見て我がふり直せ」で他人の姿を見れば、どのような姿勢か皆さんお判りと思います。

世間でストレートネックが話題になるのも当然だと思います。

本来は、先天的なストレートネックの方もいますので、ネーミングもストレートネックではなく、スマホネックの方が正しいような気がします。実際、スマホ首といわれるそうですね。

この写真は、まさにストレートネックを作り出す典型的な例ですね。本をスマホと思ってください。

首を前に突き出すと首で重たい頭を支えるのは大仕事になる

首を前に突き出す姿勢を取ると、どれだけ首の筋肉に負担がかかるか?わかりやすく説明しましょう。

まず、両腕を伸ばしたまま頭上に延ばして下さい。伸ばした腕が頭を支えている首の筋肉だと想像してください。そして、両腕の先に大きなボールを持ちます。ボールを重たい頭だとイメージします。

まっすぐに腕を伸ばしているときは、筋肉にかかる負担は少なく疲れにくいですが、腕を斜めにあげてボールを支えていると腕にかかる負担は大きくなり、疲れてしまいます。

これが、スマホやパソコンのモニターを前に突き出してみている状態で、首の筋肉には重たい頭を支えるのに大きな負担がかかり、やがて頚椎の湾曲が失われて真っ直ぐに近い状態になります。

ストレートネックになりやすいタイプの人

患者さんから、「ストレートネックになりやすい人はいますか?」と聞かれたことがあります。実は、先天的に頸椎の湾曲が少ない方がいます。このような方は、ストレートネックになりかけ、もしくは、すでにストレートネックになっている方なのです。

壁に背中と腰かかとをぴったり当てて立ってみる

自分で見分ける方法があります。

壁に背中と腰、かかとをぴったり当てて立ちます。この時に後頭部が、壁についているか確認してください。壁に後頭部が着かない方や無理矢理、後頭部をつけようとして顎が上がってしまう方は、すでに首が前に出始めています。ストレートネックになりやすいのでご注意ください。

ご自分で判断が難しい方は、来院していただければすぐにわかります。

先ほどもお話ししたように、スマホなどを見過ぎでなるストレートネックは、首の筋肉の硬さが原因でなるので、マッサージで首の筋肉をゆるめてあげられると予防することが出来ます。

予防対策ストレッチ

筋肉がこり固まってストレートネックになりますので、仕事の合間に出来る首のストレッチを紹介します。

  1. 右の手を左の頭の上におきます。手を置く場所は左の耳の上辺りです。
  2. そのまま、置いた手を引いて頭が右に倒れるように左の首筋を30秒伸ばします。
  3. 今度は、その逆に左の手を右の頭の上におきます。手を置く場所は右の耳の上辺りです。そのまま置いた手を引いて右の首筋を30秒伸ばします。
  4. 次に首の後ろを伸ばします。後頭部の後で両手を組みます。そのまま、頭を下げながら肘を下に引き首の後を伸ばしていきます。
  5. 首の前を伸ばします。顎の下で両手を合わせ、手を上に上げて、首の後の筋肉を30秒伸ばしていきます。

仕事の合間にストレッチをまめにしてください.

ストレートネックの治療

当院では、ストレートネックの治療は特別な事ではありません。というのも、原因が首の筋肉の「こり」だからです。ほぐしてゆるめます。

先天的に頸椎の湾曲が少ない方の場合、頸椎の湾曲を変えることはできません。首がこりやすいので、ご自分でまめにストレッチをして、こりがひどくなった場合は、治療を受けられることをおすすめします。

首、肩、肩甲骨周囲の筋肉をゆるめる

こりはそこの場所をかばうために他の場所にも負担をかけます。首のこりは、肩や肩甲骨に負担をかけ、肩や肩甲骨もひどくこってしまいます。治療は、首、肩、肩甲骨周囲の筋肉を時間をかけてゆるめていきます。

以前、首と肩の痛みのため全身がこわばり、足の長さも違っていた方が来院されたことがあります。この方、上半身の筋肉をゆるめただけで、足の長さが整いました。身体全体は繋がっているのです。

このようなこともあるので、全身をマッサージしていくのは大切なことです。

施術の後に、ストレートネック解消の簡単な体操を指導させていただきます。特にスマホやPCを長時間使う方は治療を受けることをおすすめします。

ストレートネックによる、首の痛み、肩こりのかたは治療院よしぐちまでご連絡ください。お待ちしています。

自由が丘駅南口徒歩3分 奥沢駅徒歩5分の整体治療院です。

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