枕やマットレスが合わない?交換する前に首肩腰の筋肉をゆるめてみて

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テレワークが普及して自宅勤務が当たり前になると、運動不足になりがちで、首、肩がいつも凝り、腰痛になる方がでてきます。それで、自分に合う枕を見つけようとしたり、新しいマットレスに交換する方もいらっしゃいます。しかし、首・肩・腰の筋肉をゆるめると、たとえば、当院で治療時に使っている安価な枕が快適に感じるようになります。

テレワークで腰痛になる人が増える?

緊急事態宣言解除後もテレワークを続ける会社が増えているそうです。満員電車から解放されるのはとてもよいことだと思います。また、通勤時間がなくなると、ゆっくり眠ることができるようになります。

身体が楽になり、ああ、やれやれよかったなあと思うのですが、一方、テレワーク生活を続けると、運動不足になりやすいのです。

そうすると、長く眠ったのに、目が覚めて起きたら腰痛になっていたなんてことが起きます。

睡眠中は身体が硬くなります

まず、寝ていると、身体は硬くなることを知ってください。

日中は、運動をしなくてもある程度皆さん身体を動かしていますが、就寝中はほとんど身体を動かしていないことと、身体の後ろ側全体に重力がかかっているからです。

目が覚めた時に、伸びをしますが、それは無意識に体を伸ばしてコリをほぐしているのです。

日常的に体が硬くなっている方は、コリや痛みに悩まされたり疲労が抜けにくいため、枕やマットなど寝具についてとても気になるようです。

枕やマットレスが合わないと交換しようと考えていますか?

今は、枕や敷き布団がわりのマットレスにたくさんの種類があります。単純に枕の高さや素材が変わっただけで寝心地がかなり変わるのは、旅行先のホテルや旅館でよく経験することです。

ご自分の身体に合ったものを選択されると安眠できて疲れもとれてよいと思います。それが一番です。

しかし、よいと思って寝具を買い換えたのに、中には腰痛になった患者さんもいらっしゃいます。私がお話を聞いて、身体に触れてみて感じたことを書いておこうと思います。

枕が合わない方は首から肩にかけてのコリが強い

来院される方から、「枕が合わなくて困っている」と時々相談を受けます。オーダーメイドの枕を作る方もいます。しかし、首から肩にかけてのコリが強いと、どんなオーダーメードの枕を購入して使われても、納得出来ないように思います。

首肩の筋肉がほぐれると治療院で使っている安価な枕が快適に感じる

当院で背面の施術が終わり、仰向けに寝てもらったときに枕を使うのですが、そのときに使う枕が「とても気持ちよく、首にぴったりとフィットする。この枕と同じものがほしい。どこで購入したか?」とよく聞かれます。

高級な医療用の枕を使用していると思われるようです。

しかし、種明かしをすると当院の使用している枕は、量販店で売られている安価な枕です。この話からもおわかりのように、首、肩周りの筋肉がほぐれるとピッタリとフィットするのです。

枕の高さや形、素材を吟味するよりも、まず、ご自分の首、肩周りが柔らかくなることが大切です。

マットレスは正反対のタイプのものがあるのでよく調べてください

今は横になると固さを感じる高反発マットレスと、身体を包み込むようにフィットする低反発マットがあり、両方ともとても人気があるようです。マットレスについても患者さんから時々聞かれます。

しかし、まったく正反対のタイプなので、使う人を選ぶのではないかなと思っています。

低反発マットレスは高齢者には合わないかもしれないです

身体にフィットしますが、柔らかいために腰などが沈みやすく、筋肉の硬い方や高齢者には身体が沈みすぎ、寝返りも打ちづらくて腰痛になる可能性があるのではないかと思います。

高反発マットレスは筋肉の硬い方には合わないかもしれないです

筋肉の柔らかい方には、適度の硬さが心地よいですが、筋肉の硬い方にはマットレスの反発が強すぎて、背中や腰に負担がかかる可能性もあります。

マットレスは、上に横になった時に身体にかかる圧力を分散させること、すなわち体圧分散が大切です。

当院でお身体を診させていただいている方ですと、どのようなマットレスが合うか、ある程度のアドバイスはさせていただくことは可能です。

しかし、断言はできませんので、よくお店でためして慎重に選ばれることをおすすめします。

マットレスには必要以上の柔らかさを求めなくてもよいかなと思います

今や、生活は西洋様式になり、寝具は布団からベッドに変わって来ました。西洋人は一般的に柔らかい筋肉をしています。それと反対に、東洋人は硬い筋肉の方が多いように見受けられます。

柔らかい筋肉だからこそ、身体が沈み込むようなマットレスでも腰痛になりにくいのではないかと考えます。

うちの娘はフローリングの床にタオルケットを敷いて寝ていました

娘がまだ小さい頃の話です。

ある夏の夜です。突然フローリングの床にタオルケットを一枚だけ敷いて寝ていました。翌日、「フローリングの上で痛くないのか?」と聞くと、「気持ちよい」と答えていました。

2日くらい寝た後、布団で寝ようとしていたので「フローリングで寝ないのか」と聞くと「もういい」と。

考えられるのは、身体の歪みをとるのに自然にそうしたのでしょう。

そんなことを思い出すと、やはり日本人には昔からのせんべい布団が理想なのではないかなとも思います。

意識して運動して筋肉をゆるめてください

冒頭、テレワークと腰痛の話をしましたが、まず、運動不足にならないように意識して身体を動かしてください。散歩が一番よい運動になります。そして、必要であれば、ストレッチなど柔軟性を高める運動も加えるとよいと思います。

その上で、寝具にこだわるのはよいと思います。安眠できるのが一番です。しかし、すでに首、背中や腰に不調が出ている方は、身体のメンテナンスが必要です。当院にご相談ください。

当院での症例

当院の患者さんでは、何種類も枕を購入した方と、ベッドのマットレスを交換したために、背中と腰痛になった患者さんの症例がありました。

枕を何種類も購入した30代女性 Tさん

Tさんは寝るときに何種類もの枕を頭の周りに置いて、夜中に目が覚めると枕を交換する行為を一晩中繰り返しているそうです。

お仕事は事務職で、PCと毎日にらめっこです。身体を診させていただくと、首から肩にかけてのコリが強く出ていました。

目を酷使することにより、首肩に負担がかかる事が原因でした。定期的に通っていただき、首、肩のこりを改善したところ以前のような、枕を交換することはなくなりました。

マットレスを交換して背中から腰に痛みが出た70代女性 Mさん

長年、埼玉から通ってきていただいているMさん。ある日、背中から腰にかけての痛みを訴えました。

身体を診させていただくと、いつもと違う背中のコリでした。この痛みは、翌週来院されたときにも続いていました。「何か、特別な事をしましたか?」と聞くと、何もしていないとのことです。でも、明らかにいつもとは違います。

よくよく、施術中にお話をうかがっていると突然思い出され、「そう言えば、ベッドのマットレスを交換した」との事でした。見た目だけでよさそなのを選んだそうで、具体的にどのようなマットレス(硬い/柔らかい)に交換したのかまでは確認しませんでしたが、原因はそこにあるのではないかと考えました。

施術が終わり、新しいマットレスの使用中止のお願いをして様子を見てもらうことにしました。すると、翌週の来院時には痛みは消失していました。やはり、原因はマットレスでした。

人の身体は、弱いようで強く、強いようで弱いものです。些細なきっかけで痛みは出てくるものです。痛みの原因は必ずあるものです。

枕交換やマットレス購入をお考えになっていてこの記事を読んでいただいて、ご自分の筋肉の硬さに思い当たる方は、いつでもご相談下さい。営業時間中は電話に出ることができます。

身体の痛み、不調でお悩みの方は治療院よしぐちまで、ご相談ください。ご連絡お待ちしています。自由が丘駅南口から徒歩3分、奥沢駅から徒歩5分の整体治療院です。

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