ぶら下がりで肩こりを解消する

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ひどい肩こりや肩が痛い方は、公園に行って鉄棒にぶら下がると効果があります。懸垂するのではなく、ただぶら下がるだけです。肩こりがひどくなると肩甲骨の動きが悪くなり、痛みが生じやすくなります。自分の手でほぐすことは、ほぼ不可能ですが、ぶら下がって肩甲骨周辺の筋肉を伸ばすとほぐれます。

ひどい肩こりの方はぶら下がり運動をすると効果があります

肩の痛みや、肩こりを解消していくのに、自分でできる簡単な方法をご紹介しましょう。

鉄棒にぶら下がるのがよいのです。懸垂するのではありません。ただ、ぶら下がるだけです。

昔と違って今は公園で鉄棒を見かけることは少なくなりましたが、肩の症状に悩まされている方は、是非、ご近所を探してみてください。

最近肩の痛みで来院する方が多い

というのも、最近、肩の痛みやこりで来院される患者さんが多いのです。ほとんどの方が仕事でPCを使い、仕事の合間にはスマホを見ています。これで、肩がこらないわけがありません。

実際、患者さんの身体を診せていただくと、肩の筋肉がパンパンになっています。

肩こりに関係している肩周りの筋肉の種類は案外多い

肩こりに関係している筋肉の種類は、案外多いです。背中側には、下記の図のように僧帽筋、肩甲挙筋、大、小菱形筋、棘下筋、小円筋、前鋸筋があります。

また、この図には載せていませんが、身体の前側には大胸筋、小胸筋、肩甲下筋などがあり、全体の筋肉が協調して働き肩を動かすのですが、これらの筋肉が疲労して硬くなり肩こりになります。肩こりは単純な症状に思われますが、一つや二つの筋肉が疲労したことでなるのではありません。

肩こりによって肩甲骨の動きが悪くなると痛みが出てくる

ところで、肩こりがひどくなって来ると、背中側の筋肉が硬くなり肩甲骨の動きが悪くなります。肩甲骨の動きが悪くなると、腕を動かしにくくなり、その分筋肉に負担がかかるので今度は痛みが出てきます。

肩甲骨の動きがわかる方法を説明しましょう。

気をつけの姿勢で直立します。そのまま、身体の横にある腕を広げるように側方から上げていきます。(挙上)

この時に45°までは肩甲骨の動きを伴わずに運動が出来ますが、さらに手をあげる場合、肩甲骨が外側に開きながら鎖骨の運動を伴い腕が上がって行きます。

この時に背中の筋肉が硬くなっていると、肩甲骨がスムーズに動かなくなり、肩周囲の筋肉の負担が増え、炎症を起こし痛みになります。

ひどい肩こりの方は、このあたりの話はよくわかると思います。これ、解消したいですね。

自分で五十肩を治したAさんのことを思い出す

肩こりの話をする時、いつも以前来院されていたAさんのことを思い出します。Aさんは当時70代前半の女性で、鉄棒にぶら下がって自分の五十肩を治してしまったのです。

Aさんとは、神奈川県の丹沢の山頂でお話をしたのがきっかけになり、以後2週間に一度、疲労回復と健康管理のために来院されるようになりました。

自由が丘にお住まいの方で定期的に山を歩かれる活発でお元気な女性です。山を歩きますので、足腰の衰え予防のために早朝2キロくらい先の駒沢公園までウォーキングをしていました。

公園の鉄棒にぶら下がる

お近くにお住まいの方はおわかりになると思いますが、駒沢公園には外周2,140メートルのジョギングコースがあります。そのコースを回った後に、公園の中に大人がぶら下がれる鉄棒があっていつもぶら下がっていたそうです。

Aさんは肩が痛かったので自分で肩を治すために始めました。最初は数秒ぶら下がるのがやっとだったと思います。

鉄棒を握って足を曲げていくだけですが、体重が2本の腕にかかり腕が引っ張られるので、固まっている肩周りの筋肉がゆっくりと伸ばされます。最初の頃は痛みがかなりあったそうですが、毎日やっているうちに、痛みが軽減され完治しました。

ぶら下がりの正確な期間は聞くのを忘れてしまいましたが、数ヵ月だったと思います。

ぶら下がって肩甲骨周辺の筋肉を伸ばす

鉄棒にぶら下がる話を書きましたが、ある程度以上の年齢の方は「ぶらさがり健康法」を思い出したかもしれません。40年くらい前に流行りました。ぶら下がり健康器具はずいぶん売れたように思います。もっとも、飽きられて室内の洋服掛けになってしまったようでしたが。

肩こりがひどくなると肩甲骨の動きが悪くなる話を書きましたが、肩甲骨周辺の筋肉を自分でほぐすのは、ほぼ無理なことです。だいたい手が回りません。

しかし、鉄棒にぶら下がると、腕から肩、背中の筋肉が自分の体重で引っ張られて伸ばされます。普段の生活で、鉄棒にぶら下がるなんてことはまずありません。そのため、普段動かさない方向に筋肉を引っ張ると硬くなった筋肉がほぐれるのです。

肩の関節は球関節と呼ばれ、前後左右どの方向にも運動性を高めるために動くようになっているので、ぶら下がると肩が痛いかもしれませんが、気持ちよさも感じられると思います。

肩の関節は、靱帯・筋肉(棘上・棘下筋、小円筋、肩甲下筋)で補強されていますので、鉄棒にぶら下がりながら軽く身体を左右に捻じってあげますと、肩回りや身体の側方(脇の下からウエスト周りまで)の筋肉が伸びて、いつもは動かさない方向の筋肉が伸ばされ血流がよくなり、硬くなったことが原因の痛みは軽減されます。

当院に来られる肩こりの患者さんについては、肩こりの患者さんの状態と治療についてで説明してあります。そちらもどうぞお読み下さい。

ただし、動かさなければ回復しない痛み、動かしてはいけない痛みがありますので、痛みの対処にはくれぐれも慎重にお願いします。特にズキズキする痛みの時は要注意です。

今の自分の肩の痛みは動かさなければいけないのか、動かしていけないのか、肩の痛みでお悩みの方は治療院よしぐちまでご相談ください。連絡お待ちしています。

自由が丘駅南口徒歩3分 奥沢駅徒歩5分の整体治療院です。

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