骨折した後、こわばった体をほぐすと回復が早くなります

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骨折した場合、まず安静にすることが大切です。骨折した衝撃で身体はこわばり、痛みがあれば身体のあちこちを硬くしてそれに耐えます。骨折後マッサージを受けると聞くと、ギブスを外した後のリハビリのためかと思いますが、ギブス固定後1~2週間くらいから来ていただくと身体を緩めることができ、精神的にも落ち着いて回復が早くなります。ギブスは必要なものです。松葉杖の使い方に注意し、外してもらったらすぐにもとどおりに動けるよう気持ちを切り替えてください。

骨折してしまったらまず安静に

骨折!当事者になってしまったら、どうしますか?

基本的には骨折箇所をギプス固定して、しばらく安静にしている事でしょう。骨折箇所の痛みがありますからもちろん安静にする必要があります。骨折は、日にち薬。時が経たなければ治りません。しかし、治るまでの過ごし方が大切です。

治療院よしぐちでは、プラスαのご提案をさせていただきます。

骨折後には身体がこわばります

身体は大きな衝撃を受けると、身体を守るために筋肉が固まります。骨折ばかりでなくケガをしたことがある方なら思い当たるのではないでしょうか?

ギブスをしたからではなく、身体の防衛本能としてまず筋肉が固まるのです。

骨折した箇所が痛むのは当たり前として、その周辺の筋肉が張ったりコリのように硬くなったりします。また、痛みが強い場合は、身体のあちこちを無意識に硬くしてそれに耐えます。

ギブスをすると動きにくくなります。

例えば足の骨折の場合、思うように動けず長時間同じ姿勢でいることになります。なれない松葉杖での移動も腕から肩にかけて力が入ります。このようなことでも、身体中がこわばります。

マッサージで緩める

骨折後マッサージを受けるのがよいと聞くと、ギブスを外してからのリハビリのことだと思われるかもしれません。

実は、もっと早くからマッサージを受けた方がよいです。

骨折後、可能であればギプス固定をしてから1週間から2週間くらいで来ていただければよいと思います。骨折直後は精神的にもダメージが大きく、痛みも強くありますので身体を触られるのも怖いと思います。しかし、1~2週間たてば、気持ちも少しは落ち着いてくるでしょう。

骨折した箇所から近い筋肉は、身体を守るために大変硬くなっています。来院されたら、私たちは、ただひたすら硬くなった筋肉を緩めていきます。おそらく、マッサージを受けながら、ご自分の筋肉がひどく硬くなっていたことに初めて気づくのではないかと思います。

適度な刺激のマッサージはリラックス効果があり、精神的にも落ち着いて来ます。

骨折した箇所以外も、首、肩、背中等、筋肉の緊張が高まっているので睡眠も浅くなりがちです。痛い場所をかばうために、連鎖的に硬くなっているので骨折とは関係ない箇所に痛みが出る場合もあります。そのこわばりをマッサージで緩めます。

また、普段使わない松葉杖を使い、ぎこちない動きをするので身体に負担がかかります。それが原因で痛みが出る場合もあります。

骨折した衝撃と、その後の不自由な動きによって生じたこわばりと痛みの改善のためにマッサージを受けて緩めることは、大変に有効です。

足を骨折した時の過ごし方

ところで、足を骨折したら、整形外科ではギブスをして松葉杖を貸してくれます。少し不自由を感じると思いますが、それまで痛くても、ギブスをしたら松葉杖を使って自力で歩けるようになります。

松葉杖を使う時注意していただきたいのは、松葉杖を脇の下で支えないことです。手で踏ん張って支えるようにしてください。整形外科でもかならず説明を受けているはずですが、当院に来られる方でも脇の下で支えている方が多いです。

脇の下には、腋下神経があり、松葉杖でずっと圧迫していると手がしびれてきます。それを繰り返していると神経マヒの原因になることがあります。必ず体重は手で踏ん張って支えるようにしてください。

骨折して松葉杖を使わない生活ができるか?

骨折した方が来院されると、「松葉杖を使わないで済ますことはできませんか?」と聞かれる時があります。気持ちはとてもわかります。

ギブスをして動きが制限された上に、松葉杖まで使わなければならなくなると、生活がかなり大変になってきます。できれば、薄い(?)ギブスにしてもらってなんとか自分の足で歩きたいもの。

しかし、整形外科の先生がギブスをするのは、骨折箇所を固定して負担をかけないためです。ギブスをしないと、動いた時に骨折箇所から激痛がしたり、回復が遅れるようになります。

患者さんの中でも姿勢などの身体感覚に敏感な方は、ギブスや松葉杖を使うことで身体のバランスがおかしくなるのではないかといわれます。それはまったくその通りです。

しかし、もと通りに回復することを一番に考えると、私はギブスと松葉杖は必要だと思います。

ギブスが外れたらもとに戻すことを第一に考える

ギブスをしている間は、2週間に1度、あるいは、1ヵ月に1度はレントゲンを撮ると思います。骨折箇所が無事ついたら、整形外科の先生は、すぐにギブスを外します。

ギブスが外れたら、次は、1日も早くもとの状態に戻すことを考えてください。具体的には動かすことです。

とはいうものの、骨折時の痛みは忘れられないものです。痛みの感覚は個人差がありますが、ヒトは感情の生き物なので、心が受けた痛みのショックにかなり影響されます。

痛みの記憶が忘れられず、ギブスが取れた後もサポーターを使う方がいらっしゃいます。サポーターを否定はしませんがゆるいギブズのようなものです。どうか、きついサポーターを長く使うことは避けてください。

いま、ご自分の骨折した箇所がどうなっているのか、またどのように動かしたらよいかなどは診せていただければアドバイスできます。

当院での症例

昨年の暮れに、定期的に来院されている方の骨折が相次ぎました。お一人は、左足。もう一人は右手小指の脱臼です。

Nさん 60代 女性

Nさんから予約日前日に電話が来ました。

「明日の予約ですが、足を骨折して松葉杖なのでいけないのです」

当院は2階にありますが、困ったことにエレベーターがありません。Nさんは当院をとても頼りにしていただいて来て下さっている方です。

「治療院の前まで来ていただければ、おぶりますので声をかけてください」とお話をして当日ご主人に車で送っていただき、エントランス前までお向かいに行き、おぶって2階にあがり、治療が終わるとまた下までおぶってお送りしました。

毎週来ていただき、両方の松葉杖を使う状態から、片方だけの松葉杖に。そして、松葉杖からステッキになり、ギプス固定がとれて、足の具合が良くなるのと比例して「今日は肩から背中がこわばっている。今日は腰が痛い」と訴えられます。

これは正常な痛みの訴えなのです。

骨折の傷が癒えてきますと、今まで以上に動かれるようになりますが、動きがぎこちないです。その結果のこわばりや痛みなので、そのように説明をさせていただきました。引き続き加療中でありますが、大変楽に生活をされて回復も早いです。

*骨折された方のレントゲン画像です。赤矢印が骨折部位 ご本人の許可を得て掲載しています。

Nさん 40代 男性

仕事中に右手小指を脱臼されました。お仕事は、植木職人さん。何かのはずみで重さのある仕事道具を落としそうになり、慌てて手を伸ばしたときにつかみ損ない、タイミングが悪く道具に指をぶつけてしまい脱臼してしまいました。

人は立った時、肩幅に足を開き、手は小指に力を入れ握りしめ足は親指に力を入れた姿勢が身体が一番安定するといわれています。手の小指は、普段意識することはあまりないかもしれませんが、とても大切な場所です。

整形外科医からは、「骨折した方が治りはよかった」と言われたそうです。この方も小指とはいえ身体の一部が使えないのは大変不便です。1週間程度仕事をお休みした後、復帰しましたが身体には負担がかかります。その負担をマッサージで緩和して、けがの自然治癒力を促します。

Nさんは手の指でしたので、背中の緊張が強く出ていました。筋肉の緊張を取り除き、バランスを整えています。

*こんなにも、なってしまうのですね。ご本人の許可を得て掲載しています。

骨折したばかりの方、また、骨折が良くなっているにも関わらず、なかなか痛みが取れない方。治療院よしぐちまで連絡、ご相談下さい。お電話お待ちしています。自由が丘駅南口から徒歩3分、奥沢駅から徒歩5分の整体治療院です。

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