剱岳山行を振り返って

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2016/09/14.15.16剱岳山行

2016年9月14日から16日にかけて剱岳に行った。大切な友人を思いこの山行を振り返ってみたい。

年下ではあるが、我々の山の師匠である双子の兄弟の山仲間と剱岳を歩いてきた。いつもは、兄が先頭を歩くのだが今回は弟がリーダーで先頭を歩き、時には前と後ろでステレオ放送なみに2人の歌声を聞きながら、なんとも楽しい山行であった。

今回の同行人

双子の兄弟M君Y君。兄は山用品専門ショップのスタッフ、弟は高専の助教授。二回りほど年下ではあるが、我々が全幅の信頼をおいている山の師匠である。始まりは、山用品専門ショップのスタッフとお客の関係でしかなかった。彼の仕事に取り組む姿勢、どんな人にも親切丁寧に商品説明をする。例えば、靴が欲しい人が来店すれば登山歴から始まり、どの山域、高さや山の様子、季節はいつ登るのか?たとえお客が高額な靴を欲しがっても、レベルに合わせその人なりの靴を薦める。同じ機能の商品だったら値段の安い方を薦める。そのような接客姿勢一つ見ても、信頼するに足る人柄である。

人との縁

一面識もなかった弟のY君との出会いもまた奇跡的なものだった。6年前の9月1日スタッフの堀内と富士山一合目から五合目まで歩いた時のこと、この日は馬返しから(馬が運送の手段であった時代、富士山信仰で出かけた人の荷物を馬で運び、乗ってきた馬をここで引き返す地点で馬返しの地名が残る、諸説ありますが)五合目まで行きピストン山歩きの予定であった。

本来、バスで富士山駅から馬返しまでバスで行き、五合目を目指してそこから引き返す山行予定。しかしチケット売り場で何度見ても行き先表示が載っておらず、係に訪ねると昨日(8/31)でバス運行が終わったとのこと。ここまで来たのに引き返すのは後ろ髪がひかれる。しかなく、タクシーで向かうことにしたが、今度は下山時の駅までの足がない。それならば、五合目からバスで新宿に帰ろうということになり、ゆるゆる山歩きとなって無事終了。

新宿までのバスに乗ろうとバス乗り場に向かったときに、向こうから歩いてきた人を見てびっくり。そこにはいるはずのない、後に山師匠になるショップのM君。が、よく見ると似ているが違う?後から来た堀内に「M君によく似ている人がいた」と伝えたその声を彼が耳にして、おもむろに振り向き「○○ショップのお客さんですか、僕Mの弟です。」とニッコリ。聞くと彼が教えている生徒達と富士山に登り、生徒達が帰るためのバス乗り場に送りに来たとのこと。その日、その時、その場所で何秒か遅ければ出会えなかった訳で、そのときには後に山にクライミングにと一緒に行く山仲間になるとは知るよしもなかった。人と人との出会いとはこのようなものなのか。人とのご縁を大切にしていきたい。

そんな仲間達との剱岳山行

9月14日に高崎でピックアップしてもらい、室堂までの玄関口長野県の扇沢(標高1433㍍)に到着。そこから関電トンネル電気バス、黒部ケーブルカー、立山ロープウェイ、立山トンネルトロリーバスを乗り継ぎ室堂へ。

詳細はこちらで

https://www.alpen-route.com/about/

関電トンネルトロリーバスで黒部ダムに向かいます(現在は電気バスに変更されている)。

次の黒部ケーブルカー乗り場まで徒歩で向かう。

このあと、帰宅してから映画「黒部の太陽」を観て、本当に苦労して凄いところにトンネルを掘ったんだと実感。興味がある方は映画をご覧ください。

この後、立山ロープウェイにのりバスに。

立山トンネルトロリーバスで室堂へ

室堂到着

先ずは腹ごしらえ。シロエビのかき揚げそば。そして出発です。

室堂から歩き始める。

みくりが池を過ぎ本日の宿、剣山荘へ

テンションUP

途中、雷鳥に遭遇。北アルプスの象徴、元気がでる。

宿が見えてきた。

歩荷をして我々を追い越していった追い越していったスタッフに出迎えられて!

翌日、剱岳の登山開始。まだまだ、序の口。

降りては登りを繰り返し。

このような、岩の道が続きます。

難所といわれている、カニのたてばい。ところどころに人がとりついている。

スタッフ堀内が登る

後に続く。

だんだんと、山頂が近くに。

山頂間近

山頂は目の前

やっと、山頂か?しかし空気が薄い。

山頂到着! 標高2999㍍ 3000㍍には1㍍足りない。

この後、後から登ってきた方はこの日のためのオーダーメイドのTシャツを着用。今回リベンジで登頂、剱岳標高2999m。なんとそのTシャツの背中、起立した状態で腰の辺りに↓ココ約3000mの文字が!確かに確かに!その通り。

山頂を後に、下山開始。しかしこの下りがね。

下りは、カニのよこばい。下りの方が怖かったかな。

慎重に下ります。

荷揚げ後のヘリコプター。帰りながらも、登山者を見守ります。

本日の宿に、もう少し。

今日の宿泊地、剱御前小屋のスタッフも見事な雲海を見に出てました。

中秋の満月

翌日、下山開始。

下は秋色に

無事に降りてきた。

黒部ダムから最終の関電トンネルトロリーバスのドライバーと乗り場に向かいます。

この山行、2人に前後を守られて剱岳を登れた。我々だけでは決して山頂にたどり着けなかっただろう。

ここに改めて山頂まで牽引してくれた2人に感謝し、この素晴らしき山の仲間とまた登る日を楽しみにしている

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