頸椎ヘルニアは症状がひどくなければよくなります

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指先のしびれと同側の腕の痛みがある場合、頸椎(けいつい)ヘルニアを疑います。最近の小さい画面を長時間見つめる習慣が、首と肩に負担をかけています。来院されている患者さんの中で、整形外科で頸椎ヘルニアと診断された植木職人さんは、症状が重く手術することが決まりました。もう一人美容師さんは、手術するまで症状がひどくなっていないので筋肉を緩め頸椎間を広げる治療をしています。

指先のしびれと腕の痛みで来院される方が続きました

このところ、指先のしびれと同側の腕の痛みで来院される方が立て続けに6名いました。しびれや痛みの強さに強弱はあるのですが、皆さん同じ症状で、男女比は男性4名女性2名、職業は皆さんまちまちで共通点は見当たらず。

唯一の共通点は皆さんの筋肉が大変硬くなっていたことです。痛み、しびれのために硬くなったのか、硬くなったのが原因で症状が出たのかは、「にわとりが先か卵が先か」の話にはなりますが。

首を前に突き出すような姿勢が首肩に負担をかけている

近頃、「スマホ首」と言われるようになりましたが、自宅でのテレワークでも首を前に突き出すような姿勢が多く、それが首、肩に負担をかけるのでしょう。

昨日、来院された方は「テレビ会議で話だけをするのであればさほど問題ないが、画像の資料を見ながらだと、どうしても首が前に突き出てしまう。それに加え、英語をしゃべる人がメンバーにいるとさらに大変だ」と話をしてくれました。

会議の相手がノートPC画面の向こうにいるので、どうしても画面をのぞき込む姿勢になります。

指先のしびれと同側の腕の痛みの症状で考えられるのは頸椎ヘルニアです。

頸椎(けいつい)ヘルニア

背骨は、首から腰の骨が棒状になっているのではなく、24個の骨が積み重なって形成されています。そして、それぞれの骨の間には、クッションの役目を果たしている円盤状の軟骨があり、椎間板と呼ばれます。

椎間板、よく聞くことばです。

この椎間板が、加齢や仕事、運動などで筋肉に負担がかかり、本来のあるべき場所から飛び出した状態がヘルニアになります。

ヘルニアをもっとわかりやすく例えるなら、おまんじゅうを両手で上下から押しつぶしていき、おまんじゅうの皮が横にはみ出した状態です。おまんじゅうの皮(椎間板)が変形して神経を圧迫し、痛みやしびれになります。

頸椎はもちろん背骨の上部にあります。6名の患者さんは、頸椎でヘルニアが起きていることが考えられます。

どんな症状なのか男女2人について具体的に説明しましょう

6名同じ症状で来院された中で、2人、男性と女性の方のお話をさせていただきます。2名とも整形外科での画像診断の結果、頸椎ヘルニアと診断されました。男性は3月に手術が予定されています。女性は頸椎ヘルニアと診断されましたが、まだ手術が必要な程度まで悪化していません。

まずは男性から。

男性植木職人さんの症例

職業は、男性の方は植木職人さんです。職業柄、植木職人さんは、木の枝の選定で常に上を見上げます。その姿勢が、頸椎を圧迫し、ヘルニアになってしまいました。

それに伴い、首、肩の筋肉も硬くなっていて、肘の上部に痛み(本人曰く、なんとも言えない鈍痛)の症状が常にあり、「無意識に腕をさすってしまう、そうしないといられない」と言っていました。

しびれの症状は出たり出なかったりしていますが、腕の痛みはかなり強く出ています。マッサージ治療の後は身体の状態にはよりますが、「1週間くらいは楽にすごせる日もある」と言っていましたが、専門医(脊柱脊髄末梢神経外科)の診断では手術をした方が良いとの診断で、3月に手術をする事になりました。

この方の場合、手術が必要な症例でした。

女性美容師さんの症例

もう一例は女性の美容師さんです。症状は、左手親指、人差し指、中指のしびれです。3本の指のしびれは、要因として頸椎6番目7番目から出ている神経が圧迫されていると考えられます。

職業柄、両肘を上げて仕事をします。カットの具合を見るために、無理な体勢にもなり両肩があがってしまい首をすくめるような姿勢になってしまうのではと推測します。

帰宅時間も遅くなり睡眠時間も不規則になる事が、首のコリにもつながってきます。

この方の場合、マッサージをして首、肩、背中の緊張を取り除くことでしびれは消失しますが、また疲労が蓄積してコリが強くなると痺れてきます。この症例ですと、マッサージをしてコリを取り除ければしびれが消失しますので、手術はまだ必要では無く、これ以上症状を悪化させないように定期的な、マッサージ治療でのケアが必要になってきます。

当院の治療

頸椎ヘルニア(と頸椎ヘルニアが疑われる)患者さんが来院されると、全身の緊張度、コリを触診で見極めとくに緊張の強い首、肩へと上半身を中心にマッサージをして、頸椎の動きをつけていく操作をしていきます。

身体は全てつながっています、首が凝っているからと首だけをマッサージしても筋肉は緩んでいってはくれません。首から離れて肩、背中(とくに肩甲骨周囲)など入念に時間をかけて緩めます。しびれ痛みがでても、すぐ治療を始めれば、早い段階で症状は良い方向へと変化し、しびれ痛みは軽減すると思います。

筋肉を緩め頸椎間を広げる

頸椎ヘルニアは、椎間板が変形する病気です。場合によっては手術をしなければならなくなりますが、決して全ての人が手術をするとは限りません。

以前にもお話をしましたが、解剖学的に一つ一つの骨の形を見ても骨が簡単にずれるようには設計されていません。指のしびれ、腕の痛みの原因は、筋肉の硬さにあることが多いです。当院でも、筋肉をマッサージで緩め頸椎間を広げるイメージで操作する事により、症状がよくなった方が多くいます。しかし残念ながら、手術に至る方もいらっしゃいますがまれです。

今現在、整形外科を受診して腕、指先のしびれが出ていて温存療法で(薬の投薬治療、リハビリで牽引など)様子を見ている方は、諦めないで筋肉を緩めることを選択肢の一つとしてお考えになってはいかがでしょうか?

首、腕の痛み、指先のしびれでお悩みの方一度治療院よしぐちにご相談ください、連絡をお待ちしています。自由が丘駅南口徒歩3分、奥沢駅徒歩5分の整体治療院です。

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