足首を捻挫したらマッサージを受けて下さい
足首を捻挫したら整形外科に行きます。レントゲンを撮って骨折ではないとわかってホッとします。あとは腫れが引けばよいと思われる方がほとんどだと思います。しかし、捻挫したらできるだけ早くマッサージを受けて下さい。硬くなった筋肉をゆるめて歩き方を早く元に戻すだけでなく、全身の筋肉をゆるめて身体に歪みが残らないようにします。
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最近、足首を捻挫した患者さんを診る機会が少なくなりました
最近、来院される方の統計を取っていて気がついたことがありました。腰痛(ギックリ腰を含む)、寝違え、肩こり、頭痛などでお悩みのかたが多いのですが、足首を捻挫(ねんざ)した方の来院がほとんどありません。
理由を考えていたのですが、皆さんが捻挫をした時にまず思い浮かべるのは整形外科だと思います。ひょっとすると、当院のようなマッサージ整体治療院は選択肢に入っていないのかもしれないと思いました。
また、スポーツをしている学生さんは、あまり来ません。さらに、高齢者になると転ぶと捻挫より骨折してしまうことが多くなるためかもしれません。
捻挫したら当院にご相談下さい
定期的に来院されている方でも、捻挫は当院の治療の範疇ではないと思っている方が沢山いらっしゃいます。以前。1ヶ月に1度通って来る方がしばらくぶりに来院され、「実は、捻挫をしてしまった」といわれました。
「直ぐに連絡いただければ良かったのに」とお話をすると「えっ、捻挫も大丈夫なの?」と言われました。
捻挫は当院で治療できます。捻挫直後に痛みを軽減する処置をお教えすることもできますよ。
捻挫とは日本整形外科学会のサイトでは「関節に力が加わっておこるケガのうち骨折や脱臼を除いたもの」定義してあります。
関節に力が加わっておこるケガのうち、骨折や脱臼を除いたもの、つまりX線(レントゲン)で異常がない関節のケガは捻挫という診断になります。
骨折でなければ一安心ですが・・・
足首を捻挫したら、まず、整形外科に行ってレントゲンを撮ってもらうことが大切です。骨折していないか確かめるためです。
骨折ではなく捻挫ですといわれると、「やれやれ」と安心します。足首を固定する場合もありますが、湿布を出してもらい、腫れが引いたらもとどおりになると思われるかもしれません。
しかし、(軽い)捻挫だからだと油断は禁物です。
身体の骨格構造上、足首は外側に捻りやすいように出来ています。捻挫の症状として、外くるぶし(外果)の前や下に圧痛(押すと痛む)があり、腫れてきます。
段差での踏み外し等で足首を捻ると、支えている関節の靱帯(関節の補強)が強い力で引っ張られて、緩んでしまいます。一度緩んだ靱帯は、残念ながら元に戻ることはありません。しかし、あきらめることはありません。緩んだ靱帯の代わりに、足首に繋がる筋肉を筋トレで強化していけばよいのです。方法はお教えできます。
捻挫したらマッサージを受けて下さい
足首を捻挫して整形外科で骨折ではないとわかったら、すぐに来院下さい。
まず、当院では患部を冷やします。もらった湿布でスースー冷えるじゃないかと思われるかもしれませんが、冷湿布では深部まで冷えないのです。
捻挫した直後は炎症が起きています。炎症を鎮めるために、アイスパックを使って患部を20分間冷やします。捻挫の炎症も、受傷直後3日間の処置が大切だと言われています。治る早さに影響します。
患部を冷やしながら、硬くなった足首周辺の筋肉をマッサージでゆるめて行きます。捻挫した直後は、足首周辺の筋肉は硬くなります。痛みがあるので筋肉を硬くして身体を守るのです。
痛みがなかなか引かないこともある
以前、足首を捻挫してから「いつまで経っても痛みが引かない」と来院された方がいました。
この方の場合、捻挫(伸ばされた靱帯)の痛み自体は1ヶ月くらいで引いたものの、足首周りの筋肉が固まってしまっているからでした。なぜ固まってしまったのかというと、捻挫した時の痛みに反応して縮んでしまった筋肉をほぐさないままにしてしまったからです。
図の骨と骨の間をつないでいるのが関節です。関節があることによって、矢印のように動きます。
足首にももちろん関節があり、そのおかげで歩く時、足首がスムーズに動きます。ところがこの方のように足首周りの筋肉が縮んで固まっていると、筋肉に引っ張られて関節が詰まってしまいます。すると動きが悪くなるのと、足首を曲げる時により強く筋肉が縮んで、痛みが生じます。
靱帯の傷はよくなっているのに、いつまで経っても痛みが残っているのはこれが原因でした。
マッサージで硬くなった前脛骨筋、長指伸筋、長腓骨筋、ふくらはぎの筋肉をほぐして、関節の動きをつけて痛みを取りました。
身体が歪まないようにマッサージで患部以外もゆるめます
足首を捻挫した時にマッサージを受けて下さいという一番の理由は、身体に歪みが出ないようにするためです。是非、そう考えていただきたいです。
捻挫すると、最初は痛みがあるのでそちらの足をかばった歩き方になります。それが一時的なことならよいのですが、実際は、元に戻らず「癖」になりやすいのです。それまでの歩き方と変わってしまう。これは覚えがある方は結構いらっしゃると思います。
そして、足首をかばった歩き方は、全身に影響します。身体は全てつながっているからです。
足首→膝→腰→背中→首と順に負担をかけて身体全体の歪みに繋がります。足首の捻挫が、他の場所の筋肉を緊張させて痛みや凝りになる場合があります。捻挫した足首周辺だけを治療してもだめなのです。
当院では、腰下肢を中心にして全身のマッサージでバランスを整えます。
捻挫の回復には、程度にもよりますが時間がかかります。
しかし、マッサージで全身の筋肉をゆるめ、足首の関節の動きをつけてあげることで、湿布して痛みや腫れが引くのを待つより早く良くなることは間違いありません。
足首を捻挫した方、捻挫してから時間が経っているのになかなかよくならない方、治療院よしぐちまでご相談ください。連絡お待ちしています。
自由が丘駅南口徒歩3分 奥沢駅徒歩5分の整体治療院です。