自律神経失調症?の症状の解消のため首と肩と背中をゆるめる

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交感神経と副交感神経のバランスが崩れると自律神経失調症といわれ、全身にさまざまな症状が出ます。自律神経失調症の方は、原因も現れる症状もそれぞれ違います。しかし、共通して首と肩と背中にひどい凝りが出ます。この凝りをマッサージでよくほぐすと自律神経失調症特有の症状は軽くなりますよ。

「自律神経失調症になったみたい」と来られる方が増えた

このところ暑くなったり寒くなったり気温の変化が激しく身体に負担がかかるせいか、「私、自律神経失調症になったみたいです」と来院される方が増えました。病院で実際に診てもらった方もいれば、ネットで自分の症状を調べてどうやら自律神経失調症らしいと思って来る方もいらっしゃいます。

患者さんの症状を聞いてみると、めまい、動悸、不安感、手足の痺れ(しびれ)、冷や汗などを訴えられています。また睡眠も浅くなり、眠れなくなっている方もいます。

原因は人さまざま

自律神経失調症になる原因は、人さまざまです。

患者さんに聞いても、転職や会社の部署移動などで職場環境や人間関係が変わったり、季節の変わり目、疲労がたまっている、また、生活時間帯の乱れた不規則な生活など、本当にばらばらで、一般化できるような原因はありません。

ところで、自律神経失調症とはどんな症状なのでしょう?

自律神経失調症とは?

自律神経失調症とは?厚生労働省のe-ヘルスネット自律神経失調症にはこのように書かれています。

ストレスなどが原因で、自律神経である交感神経と副交感神経のバランスが崩れて出る様々な症状。

自律神経失調症は、自律神経がストレスによって正常に機能しないことによって起こるさまざまな症状の総称です。

自律神経失調症は、さまざまな症状の総称です。つまり、胃炎とか胃潰瘍のような、はっきりそれとわかる具体的な病名ではないのです。上の図で示したような症状が出ていて、よく原因がわからない時につけられるようです。

文中に出てくる交感神経と副交感神経はよく聞くことばです。それぞれの働きをご存知の方が多いと思いますが、念のため書いておきましょう。

自律神経の働き

自律神経は、呼吸、消化・吸収など生命維持に必要な働きを、無意識、反射的に調節しています。

自律神経は交感神経と副交感神経からなり、主に昼間働いているのが交感神経。リラックスしているとき、寝ているときに働いているのが副交感神経です。

下図をご覧になると、ああ、なるほどと思っていただけるでしょう。身体が休んでいる時は、消化が活発になります。傷や病気が回復するのは身体が休んでいる時です。

交感神経と副交感神経は、公園のシーソーのように拮抗的(一方が働いているときには、片方が休むように)に働いています。

昼間と夜間で交互に働いてくれればバランスが取れてよいのですが、自律神経が乱れるとさまざまな症状が出てきます。

自律神経が乱れるとどんな症状が出るか

自律神経が乱れると、下の図のような症状が出てきます。患者さんの症状とも一致しています。

  • 全身のだるさ、疲労感、多汗
  • 頭痛・頭が重い、めまい、睡眠障害、イライラ、パニック障害、うつ状態
  • 耳鳴り
  • 肩こり
  • 動悸、血圧異常、不整脈、血糖異常
  • 食欲低下、吐き気・嘔吐、腹痛、腹部膨満感
  • 便秘・下痢
  • 手足のしびれ、冷え
  • 関節痛
  • 性欲減退、生理不順、排尿困難、頻尿、尿失禁
  • 腹痛
  • 胸部圧迫感、呼吸困難感
  • 口が乾く、味覚障害、のどの異物感
  • ドライアイ、瞼の痙攣

当院は病院ではありませんから、これら個別の症状を治すことはできません。

ただ、自律神経失調症と診断されるような方は、首と肩と背中に凝りとして現れます。

自律神経失調症の方は、首と肩と背中にひどい凝りが出る

自律神経が乱れていると診断されたと来院される患者さんは、みなさん共通して首と肩、背中にひどい凝りが出ています。そのまま放置していると症状はますます強くなります。

凝りをよくほぐすと自律神経失調症特有の症状は軽くなります

しかし、これらの凝りをよくほぐして身体を整えると、間違いなく自律神経失調症特有の症状は軽くなります。自律神経失調症にマッサージは大変有効です。

この記事を書いて一番お伝えしたいところです。自律神経失調症でお悩みの方、是非、マッサージを受けてみて下さい。

当院の患者さんの症例を2つご紹介しましょう。

職場の環境が変わってめまいに悩まされたAさん

Aさんは30代女性です。身体のメンテナンスで2週間に一度のペースで定期的に来院してもらっています。

最近、風邪の症状で熱が3日続き、熱が引いた後めまいの症状が続きました。

コロナ騒動がおさまらないので、もしかしたら自分も感染したのかと、かかりつけのクリニックで検査をしたら陰性でした。

来院時、身体の様子をうかがうと「風邪の症状が治まり一安心したら、めまいが出てしまった。二日酔いが、ず~っと続いているような感じ」とお酒を飲む私には大変わかりやすい例えをしてくれました。

身体を診せて頂くと、首はもちろんのこと、肩から背中にかけてパンパンに張っています。

これは、身体を使った後の疲労からくる筋肉の張りとは違います。私たちは身体を触らせていただいた時に、瞬時に肉体的疲労の凝りか精神的疲労の凝りの違いを手に感じます。「どのように違うのか」とよく聞かれるのですが説明はできません。しかし治療師として、長年培われた感覚なのです。

Aさんに「精神的疲労からくるコリだと思います」と伝えると「ストレスですかね?会社内で部署が変わったんです」とお話をしてくれました。

2回目の治療後からめまいは改善された

治療は、首、肩、背中とマッサージで身体をゆるめていきます。

自律神経の乱れによる身体中の凝りはマッサージで簡単には緩んではくれません。指がはじかれます。このような状態になった身体は、長い時間かけてマッサージをしても刺激が入っていきません。数回に分けての治療が必要になります。

一日目の治療終了後、めまいの症状はまだ変わりません。一日おいて2回目の治療です。めまいの症状は変わらず出ているのですが、身体を触りますと筋肉は柔らかくなっていて、手応えが出てきました。

翌日から出勤するそうなので、次は、6日後に来てもらいました。

様子をうかがうと、2回目の治療後からめまいは改善されて楽になったと報告をうけました。3回目のマッサージ後、首、肩、背中の緊張が嘘のように取れて、筋肉が緩みました。これでめまいも消失するだろうと確かな手応えを感じ、1週間後の約束をして帰られました。

次回、お会いできるのを楽しみにしています。

腰痛がきっかけで自律神経失調症になったBさん

Bさんは、50代の男性です。修業時代から、30年以上身体を診せていただいている方です。

骨格、筋肉もしっかりしている方です。当時、月に1回はギックリ腰に見舞われていました。身体はしっかりしているのに、何故こうもギックリ腰を起こすのか、不思議でしかありませんでした。スタッフとも長い時間かかって原因を追求し、やっと解明できました。

それは、身体の内側の筋肉(インナーマッスル)が弱くなっていて働いてくれていませんでした。車通勤で、ドアtoドアの生活を送っていたからです。

原因が分かり、パーソナルトレーナーについてピラティスの指導を受け、しっかりとインナーマッスルが使えるようになり、ギックリ腰は起こさなくなって何年か経ったときに、今度は腰痛になってしまい、それがきっかけで自律神経失調症になってしまいました。

身体中のざわつき感と手のしびれ、冷や汗が出る

Bさんの症状は、突然襲われる身体中のざわつき感(ぞわぞわする)と手の痺れ(しびれ)、そして冷や汗です。自律神経失調症の典型的な症状が、突然、出てきます。

いつ出るか少しでもわかると心の準備もできますが、全くわからないので不安感で一杯になります。部屋の中で1人でいるとじっとしていられなくなり、狭い部屋の中を動き回ってしまうとも言っていました。

身体を診せていただくと、首、肩、背中とパンパンに皮膚の下に板が入っているようになっていました。

1ヵ月くらいで身体がゆるんでよく眠れるようになった

このような身体の状態になりますと、マッサージしても手がはじかれる感覚です。身体が私の手を受け入れてくれません。このようなときは身体に刺激を入れるのを目的にして、決して筋肉を柔らかくしようとはしません。

ゆっくり時間をかけて、2日おきに来院してもらい緊張した身体をほぐしていきます。交感神経の緊張が強いと、睡眠が浅くなり1~2時間で目が覚めることを繰り返し、睡眠不足になります。睡眠不足は首、肩の凝りになり負のスパイラルに、陥ってしまいます。

マッサージで首の筋肉をよくゆるめると、よく寝られるようになります。1ヶ月くらいで身体がゆるんで、マッサージ中も寝息が聞こえるようになりました。

今回、不安を抑える漢方薬も服用しながら2ヶ月くらいで自律神経のバランスが整い、身体中のざわつき感(ぞわぞわする)手の痺れ、冷や汗などの症状が消失しました。

自律神経の乱れからくる各症状でお悩みの方は、治療院よしぐちまでご相談ください。ご連絡お持ちしています。

自由が丘駅南口徒歩3分 奥沢駅徒歩5分の整体治療院です。

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