マッサージは眼精疲労の回復に役立ちます

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眼が疲れた時は、眼を動かす外眼筋とまぶたを動かす眼輪筋が疲労しています。ひどくなると眼精疲労といわれる状態になります。外眼筋は首と関係があり、眼輪筋は前頭部や側頭部の筋肉につながっていて、これらの筋肉をほぐすと眼輪筋をゆるめることができます。視界が明るくなった感じがします。

首の筋肉をほぐして前頭部や側頭部の筋肉もほぐすと視界が明るくなる

眼の疲れが首、肩こりの原因になるのは常識です。でも、なぜ、眼の疲れが凝りの原因になるのか?

眼を酷使すると眼を動かす筋肉やまばたきをするための筋肉が疲労します。するとそれら筋肉とつながりのある首や前頭部、側頭部の筋肉も疲労して凝りになります。ひどくなると痛みに変わります。

逆に、首や前頭部、側頭部の凝りをほぐすと眼が楽になります。

「視界が明るくなった」とよく言われます。

首の凝りをほぐしていたら眼の奥がツンツン引っ張られる

60代男性の患者さんの話です。この方、私の修業時代からの患者さんです。最初はギックリ腰で来られました。現在は健康管理の一環として、痛みの出ない身体作り、メンテナンス目的で長く診させて頂いています。

この方は、4輪駆動車をキャンピングカー仕様にする会社を経営されています。そのため、車の構造に関してとても詳しいです。さらに、身体の感度・感覚のとてもよい方で、身体の構造・痛みの原因に関しても車同様に興味を持ってくれて、疑問に思うことを治療中よく質問されます。

この方の施術中、後頭骨(首のつけ根)を指圧で押し込んでいると「眼の奥がツンツン引っ張られる」と言われます。

眼を動かす筋肉は首に何らかのつながりがある

なぜ眼の奥がツンツンするのか?私もよく分からなかったのですが、眼球の運動に筋肉が関係していることは感覚的にわかっていただけると思います。

筋肉を図で説明します。

眼球の運動に働く筋を外眼筋といい、①上直筋 ②下直筋 ③外側直筋 ④内側直筋 ⑤上斜筋 ⑥下斜筋と、眼球を上下・斜め・左右に3対、合計6つの筋肉で構成されています。その筋肉が、眼の奥に向かって伸びて輪っかになります。これを総腱輪といいます。

その輪の中に動眼神経(Ⅲ)、滑車神経(Ⅳ)、外転神経(Ⅵ)の3つの脳神経(12対)が通っていて、眼球を支配して動かします。

(Ⅲ)、(Ⅳ)、(Ⅵ)は普通の数字で書くと3、4、5ですが、これは12本ある脳神経のうち、3番目、4番目、5番目の意味です。

首をマッサージすると眼の奥がツンツンするのは、神経が何らかの形で刺激されるからだと思われます。首の筋肉と外眼筋が直接つながっているわけではありません。しかし、首を刺激すると眼に反応が出るのは、何らかのつながりがあるのだと思います。

 

まぶたを閉じる筋肉は頭や顔の筋肉とつながっている

また、眼の回りには眼輪筋という筋肉もあります。こちらは瞼(まぶた)を動かす、眼を閉じるための筋肉です。

こちらも図で説明します

眼輪筋は前頭部にある前頭筋や側頭筋とつながっているのがおわかりになると思います。ご自分で大きく眼を見開いたり、強く閉じてみると眼輪筋が他の筋肉とつながっている感じが少しわかりますよ。

パソコン・スマートフォンなどで眼を長時間使うとこのあたりの筋肉に疲労を感じて、やがて、頭痛・肩こり・吐き気などの症状を起こします。

よくいわれる眼の疲れ、眼精疲労とは日本眼科学会によると次のように説明されています。

視作業(目を使う仕事)を続けることにより、眼痛・目のかすみ・まぶしさ・充血などの目の症状や、頭痛・肩こり・吐き気などの全身症状が出現し、休息や睡眠を取っても十分に回復しえない状態をいいます。

「休息や睡眠を取っても十分に回復しえない状態」を解消するには、外眼筋と眼輪筋を動かすことが大切です。眼の筋肉は直接マッサージすることはできませんが、首や頭の筋肉をマッサージすると眼輪筋を、まぶたの上から眼球を左右・上下・斜めと軽く押して動かすと、外眼筋に関係する筋肉に刺激をいれることができます。

視力が少し回復した

私たちの身体は部分、部分が個別で働いているのではなく、全てつながっていると考えています。このお話を常々、来院される方にお話をしています。

今回の男性もご自分の身体の声を聞ける方です。眼の奥が引っ張られることを通して身体のつながりを感じると共に、視力回復によいとされるトレーニングをしながら、眼球をまぶたの上から両手の中指・薬指で上下・斜めとマッサージしていました。

夜運転しても信号がハッキリ見えるようになった

乱視で夜運転していると信号が二重に見えていたのが、眼球のマッサージをしていくうちに、「夜運転しても信号がハッキリ見えるようになった。視力も回復して、めがねも使用しなくてすむようになった」と報告してくれました。

このブログを書いている時に、他にも大分前に視力が回復したと2名の方から聞いたことを思い出しました。

眼科を定期的に通院していたのですがある日、眼科医から突然こう言われたそうです。

「何かされましたか?」
「えっ、何でしょうか?」

「視力が回復しているのですが」
「とくに何も変わったことはしていませんが、しいて言えば定期的にマッサージに通っています」

「次に来院される前に、マッサージの後に来てもらえますか?もしマッサージで視力がよくなっていたとしたら、私の認識を考えなければならない」

と言われたそうです。

首をほぐすと視界が明るくなる

「治療後視界が明るくなり眼がよく見える」とこのような感想を別の方からも多く聞いています。今このブログを書いている日にも、別の眼精疲労により頭痛が出た方が来院され、首のツボを指圧・マッサージをするとやはり「眼の奥が引っ張られる感じがする。」と話してくれました。

眼球のセルフケアをアドバイスさせていただき、施術が終わったあと視界が明るくなったと喜んでいただきました。

マッサージ施術を受けただけで全員の視力が回復することはないと思いますが、マッサージで眼の疲れを取り除くことはできます。

眼の疲れで首や肩が凝っている方は治療院よしぐちまでご相談下さい。

自由が丘駅南口徒歩3分 奥沢駅徒歩5分の整体治療院です。

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