整形外科の治療とマッサージの併用をお考えください

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膝がひどく痛んで、整形外科で大腿骨内顆骨壊死と診断された患者さんが通っています。原因が骨にあるのでマッサージでは治りません。マッサージで硬くなった筋肉をゆるめると、痛みは楽になりますが、すぐにまた痛みが出るの繰り返しでした。しかし、少しずつ痛みは軽減してきました。整形外科の治療とマッサージを併用することをお考え下さい。

大腿骨内顆骨壊死と診断された患者さんが通って来られています

当院には、いろいろな痛みをかかえた患者さんが来られますが、大腿骨内顆骨壊死と診断された男性の患者さんが通って来られています。60代後半の方です。

この方は、健康管理の一環として20年以上、2週間に一度、奥様と一緒に来院していただいています。

お仕事を定年退職された後、娘さんが働いている飲食店を、忙しいランチタイムだけお手伝いをされています。

そんなある日、膝がひどく痛んだそうです。

膝が痛い患者さんは、たいてい太ももの筋肉の硬さが原因です。この患者さんが来院された時に触診してみると、やはり大腿四頭筋が硬くなっていました。まず、筋肉の硬さが原因ではないかと仮説を立てて施術しました。

整形外科の受診をおすすめしています

しかし、普段と違う痛みを感じた時、当院では整形外科の受診をおすすめしています。レントゲンに異常がなければ、筋肉の硬さが原因だと判断できるのと、患者さんご自身にも安心していただけるからです。

この患者さんも整形外科を受診しました。

すると、大腿骨内顆骨壊死と診断されました。これ、ほとんどの方にとって、なじみがない病名だと思います。

大腿骨内顆骨壊死とは

順天堂大学医学部附属順天堂医院のサイトに、大腿骨内顆骨壊死の記事がありました。最初にこのようにまとめられています。膝の病気で、膝に激痛があるのが特徴です。

大腿骨内顆骨壊死(膝特発性骨壊死)も患者さんが多い疾患です。50歳以上の方に好発し、典型的には歩いていたりする時に急に膝に激痛が起こって発症します。

また前から変形性膝関節症があって、その経過中に合併することもよくあります。通常、単なる痛み止めの薬や関節注射などの一時的な治療法では進行して人工関節などの手術になってしまうこともよくあります。

まず、大腿骨とは、股関節と膝関節を構成する骨のことです。もっと平たくいうと、太ももの骨です。人体で一番長い骨です。

大腿骨の膝の方、その内側には、身体を支えるために体重がぐっとかかりますが、その場所、顆部(かぶ)に骨壊死が生じる病気です。

「壊死」とだけ聞くと、おそろしい感じがするかもしれません。骨壊死とは、骨の細胞が死に、組織が壊れることをいいます。何らかの原因で、血行が悪くなったために起きるのです。「血行が悪くなったため」と聞くと、そうなのかと納得できるような気になります。

写真を載せておきます。この場所です。

*下の写真は右足前面のレントゲン写真です。(Adobe Stockより)

整形外科の治療はこのように行われるようです。

大きく分けて保存療法と手術療法の二つの治療法になります。壊死の大きさ、患者さんの症状、年齢などを総合的に判断して治療を選択します。壊死範囲が小さい例では自然に痛みが軽快することもあり、主に保存療法が選択されます。

もちろん、程度がひどくなると、人工関節に置き換えるため手術が必要になります。

当院の治療は硬くなった筋肉をゆるめること

大腿骨内顆骨壊死と診断されて痛みの原因がわかりました。

痛みの原因が骨にある以上、マッサージでは治りません。しかし、治るまでの期間、痛みを軽減させてQOL=Quality Of Life(クオリティ・オブ・ライフ)、生活の質を維持することは可能です。

当院では、マッサージで硬くなった筋肉をゆるめていきます。当院を大変信頼していただいていますので、経過観察をしながらマッサージ治療を続けていくことを説明し、了承いただきました。

患者さんは、立ち仕事ですので、下腿の筋肉疲労は蓄積します。太ももの筋肉が硬くなれば、膝にかかる負担も大きくなります。痛みの治療では、患部の負担を最大限に減らすことが治す近道になります。

2週間に1度のマッサージと大腿四頭筋のストレッチをメインに身体のバランスを整えるように治療しています。

治療後は、筋肉が柔らかくなり、膝の痛みは楽になります。しかし、日常生活ですぐに硬くなってしまい、また痛みが出る繰り返しです。

しかし、徐々に痛みは軽減してきました。膝に負担がかからないように、しっかりした膝サポーターをしてもらっています。時間はかかりますが症状の改善のお手伝いはできているようです。

整形外科の治療とマッサージを併用して下さい

身体のどんな場所でも痛みがあると、自然にその場所をかばい、他の場所が痛くなることがあります。

膝も例外ではなく、体重を支えている膝に痛みがあると患部側をかばって歩き、身体のバランスを崩します。結果、反対側の膝も痛くなります。マッサージで筋肉をゆるめ、場合によって骨盤調整をしてバランスを整えます。

整形外科の治療とマッサージを併用する意味があります。

骨の病気、骨折・捻挫など、けがはマッサージで治りませんが、マッサージで筋肉をゆるめると、血行がよくなります。患者さんの自然治癒力を高め、治療期間が短くなり、その治療期間も何もやらないのに比べて、はるかに楽に過ごせることが可能になると思っています。

マッサージを併用した事例

以前、やはり定期的に通ってきている患者さんが腱板断裂(肩)を起こし手術されました。

術後、病院でのリハビリ中に理学療法士の方から、「手術した肩のリハビリは私がやります。そのほかの身体は今通われているところで診てもらってください」と言われ、整形外科のリハビリと併用して来院していただきました。

傷が癒えるまでの間、緊張した筋肉をマッサージでゆるめ、治癒するまで楽に過ごしていただき、肩の挙上ができるようになるまでの期間が短かったと記憶しています。

また、腎臓結石の痛みで苦しんでいた方も、背中の腎臓がある場所の筋肉が硬くなっていましたが、マッサージをすることで石が出るまでの間、筋肉の緊張を緩め楽に過ごされていました。

整形外科・西洋医学にかかりながら、マッサージも併用して受けることをお考え下さい。きっとお役に立つと思います。

膝が痛い方、大腿骨内顆骨壊死と診断されて不安に思っている方、治療院よしぐちまで連絡、ご相談下さい。お電話お待ちしています。自由が丘駅南口から徒歩3分、奥沢駅から徒歩5分の整体治療院です。

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