肩こりが原因の頭痛はマッサージで筋肉をゆるめると楽になる

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頭痛には片頭痛、緊張型頭痛など鎮痛薬を服用してもなかなか痛みが取れない頭痛があります。薬が効かない頭痛は首、肩のコリが原因となっていることが多いです。この場合、マッサージを受けて首肩を中心とした筋肉が緩むと改善されることが多いです。ただ頭痛には、病気が隠されていることがあります。普段と違う頭痛、ひどく痛む時は病院を受診してください。

肩こりが頭痛の原因になりやすい

頭痛はほとんどの方が経験があると思います。頭痛でよく聞かれるのは、片頭痛、緊張型頭痛でしょう。肩こりと関係があるのは主に緊張型頭痛です。デスクワークでの不自然な姿勢で目を酷使したり、睡眠不足等の生活習慣も頭痛の大きな原因の一つになります。

片頭痛

片頭痛にはこのように書かれていました。

片頭痛は、中等度から重度の、脈打つような痛みやズキズキする痛みで、頭の片側または両側に生じます。身体活動、光、音、匂いなどによって悪化し、吐き気や嘔吐を伴ったり、音、光、匂いに過敏になったりします。(中略)

片頭痛は、他の人よりも神経系が敏感な人、すなわち脳の神経細胞が刺激されやすく電気的な活動が生じやすい人に起こります。

緊張型頭痛

筋緊張性頭痛に関する考察にはこのように説明されています。筋収縮によると書かれているので、筋肉が関係していることがわかります。

緊張性頭痛は主として異常な筋収縮に因るものであるが,心因的要素が密接に絡み症状増強に至るものが多い.筋緊張性頭痛は,頭部の痛みないし緊張感・圧迫感を主徴とし,主に後頭下部に多い.その強さ,周期,持続は一定しない.

器質的変化は無いが,骨格筋の異常収縮に因るもので,生活環境上のstressが大きく関与していることが多い.これは精神的緊張時に肩から項部の筋肉が持続的に静的緊張に陥るためのものと考えられる.

目が酷使される生活と首に負担がかかる姿勢で肩こりになり頭痛が起きる

今の時代、仕事に私生活にとPC、スマホは生活から切り離せないです。PCが普及すると、それ以前に比べ目が酷使されるようになりました。さらにスマホが普及してからは、四六時中画面を見る生活になっています。

目が酷使されると、眼精疲労を起こし、後頭部が凝ってきます。

さらに、PCもスマホも細かい文字を読むことが多いので、同じ姿勢を取り続けるようになり、気がつかないうちに首が前に出てきます。文字を凝視するからです。この姿勢は、首の筋肉を硬くするので肩が凝ります。肩こりがひどくなると頭痛が起きます。

このほかに、睡眠不足があると首に疲労が残り、こちらも頭痛の原因になります。

脳の病気ではなく、頭痛薬の効かない頭痛は、肩、首のこりが原因であることが多いです。

ひどい頭痛の場合はまず病院を受診してください

一方、脳の病気が原因となる頭痛もあります。こちらは、痛みが強く出ます。緊急性を要しますので、早急に専門医の受診をおすすめします。

痛みが長く続く、嘔吐(おうと)、起き上がれなくなるなどの激しい頭痛が頻繁に続くようでしたら脳専門医の診察をおすすめします。風邪を引いたり、発熱した時にも頭痛がするものですが、その時と違う頭痛は、多分、ご自分で「これはおかしい」と感じられると思います。

そんな時は、まず病院で診てもらって下さい。

重大な病気が原因でない頭痛は、仕事、生活習慣の見直しで改善が出来ます。

まず、首から肩をマッサージでほぐします

一般的に緊張性頭痛の場合、明らかに首、肩こり等筋肉が硬くなり痛みが出ます。筋肉の緊張からくる頭痛は鎮痛薬は効かないことが多いです。

当院では、まず、患者さんの一番つらいところをゆるめることから始めます。普段は腰をほぐすことが多いのですが、頭痛の場合、まず、首から肩をほぐします。そして下に向かってほぐして行きます。

さらに腰に向かってほぐします

さらに、肩甲骨周りから、背骨を支えている脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)をほぐします。首肩が硬くなっている人は、たいてい、ここも硬くなっています。

さらに、その下の骨盤を検査して、歪みがあるようでしたら調整します。

人の体は面白いもので、腰をゆるめる時、首をゆるめるのは有効です。しかし、その逆は効果的ではありません。首は直接もみほぐします。

首肩の筋肉がゆるむと、頭痛は軽くなります。

当院の患者さんの頭痛が軽減された例

当院の症例は3つあります。それぞれ参考にしていただける話だと思います。

Sさんの症例

痛みが出始めると頭痛薬を飲んでも30分しか効果が持続せず、1シートを30分おきに全部服用していました。大変、内臓に負担をかけていた怖い症例です。この方の原因は肩、首のこりから来る頭痛で、筋肉の緊張を取り除く事により頭痛から解放されました。

Yさんの症例

原因不明の頭痛をお持ちで、全国にある有名な頭痛外来に何軒も診察してもらったのですが、原因がわからないといわれたそうです。

紹介で来院され、診てみると痛みから首、肩の緊張が大変強かったです。しかし、Yさんの頭痛の直接の原因は目にありました。

なんと、ある日訪れた眼科で「両方が利き目になっている」と指摘され、片方の目の視力を手術で落としたところ、長年悩まされていた頭痛が治まりました。

私たちは両目で見ているようですが、実は、左右どちらかの利き目で物を見ていると言われています。これは特異な症例でした。

Tさんの症例

やはり、原因不明の痛みで学校も休みがちでした。数多くの病院で診察をしてもらっても原因が分からず、最終的についた診断名が「脳脊髄液減少症」でした。

しかし、本当の原因は、生活習慣の乱れで慢性的な睡眠不足からの頭痛でした。当院の施術と平行して、生活のリズムを改善してもらい、質のよい睡眠を心がけて、遅くとも今日中(午前0時まで)に、寝てもらうようにお願いしました。以来、頭痛は改善され治りました。

お話をしたとおり、睡眠不足は頭痛の原因になります。先ずは、ご自身の生活習慣の見直しをしてください。睡眠不足は、首のこりを強くします。首がこれば連動して肩もこらせます。

質のよい睡眠をとるようにして下さい

来院され、問診時に皆さんの睡眠時間を聞きますと、何時間寝ているから大丈夫と一様に言います。しかし、寝る時間を聞きますと、日にちをまたいで午前1時とか2時過ぎの答えが帰ってきます。このような、生活をしていれば頭痛が起きても不思議ではありません。きつい言い方をすれば「当然」と言えます。

質のよい睡眠とは、いかに今日中に寝るかに限ります。深く眠る必要があるのです。お仕事で遅く帰宅され、寝る時間が遅くなる方もいると思います。ですが、極力早く寝る事を心がけてください。お願いします。

生活習慣を変えていかなければ、施術をしてもその場だけ楽になってもすぐに戻ってしまいます。一緒に、頭痛を治していきましょう。

この他の肩こりの記事は、肩こりの患者さんの状態と治療についてをお読み下さい。

慢性的な頭痛でお悩みの方、どうぞ治療院よしぐちまでご相談、ご連絡をください。お待ちしています。自由が丘駅南口から徒歩3分、奥沢駅から徒歩5分の整体治療院です。

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