肩が突然痛くなったら石灰沈着性腱板炎かもしれない

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突然肩が激しく痛くなったら五十肩ではなく、リン酸カルシウム結晶の沈着によって起きる石灰沈着性腱板炎かもしれません。整形外科を受診してレントゲンを撮ってもらうとすぐにわかります。五十肩の場合は、徐々に痛みが出てくるのです。

突然肩が痛くなったこれは五十肩?

ある日、突然の肩が痛くなった。ある年齢に達している方なら、五十肩だと思うでしょう。「ついに私にも来たか」と。

五十肩なら徐々に痛みが出てくる

ところが、「突然」、「急に」肩が痛くなったときは、別な原因によって痛みが起きている場合があります。というのも、五十肩の場合、最初は肩の違和感から始まり、徐々に痛みに変化するのが特徴だからです。ある日突然激しく痛むことはありません。

五十肩については、前に詳しく五十肩の痛みについてで書いています。

石灰沈着性腱板炎

急に肩が痛む場合、それは石灰沈着性腱板炎かもしれません。石灰沈着性腱板炎は、リン酸カルシウム結晶という石灰の沈着によって急性の炎症が生じ、それが突然の痛みの原因になります。

日本整形外科学会のサイトに詳しい説明があります。「石灰沈着性腱板炎(石灰性腱炎)」

痛みは強く、肩を動かしたり上げることも出来ず、夜も眠れなくなります。ただ、なぜこのような現象が起こるかについて詳しい原因はまだ、わかっていません。

まず整形外科で診てもらう

患者さんからご相談の電話をいただいたり、また、来院されて肩が急に痛くなったと聞いた場合、私はまず整形外科で診てもらうことをおすすめしています。

なぜかというと、石灰沈着性腱板炎の場合、レントゲン撮影により石灰沈着が確認出来るからです。このほかにも、腱板断裂でも同じような痛みが出ますのでMRI画像診断もされる事もあります。

そして、これは私が患者さんを診ていて感じていることですが、石灰沈着性腱板炎と診断された場合、整形外科で処方される薬を使用していた方が、治りが早いです。

もちろん、私たちの施術も回復を早くするために役立ちます。炎症で痛み、固まってしまった筋肉をほぐすことで、痛みから早く解放されます。

当院での症例

当院に通って来られる患者さんの中に、石灰沈着による痛みを2回経験した方がいらっしゃいます。

Nさん 60代 女性

ご夫婦で定期的に来院されています。

ご主人が来院された時に、奥様が突然肩が痛くなったという話を聞きました。前の週、奥さまに来ていただいた時には、肩周囲の違和感、痛みについては何もおっしゃっていませんでした。ご主人に詳細を伺うと、整形外科を受診したとの事で安心しました。

ですが、やはり気になります。

奥様に電話して痛みの様子を伺うと、やはり石灰沈着が原因の痛みでした。実は、今回の痛みは、石灰沈着による痛みの2回目です。1回目の痛みの時は、すぐに当院に来ていただき問診をして石灰沈着性の痛みを疑い、整形外科の受診をおすすめしました。

奥様は、痛み方が前回と似ていたので、先に整形外科に行ったということです。やはり診断は同じでした。原因がはっきりしたので、直ぐに来院されました。

診てみると、痛みで背中周囲の筋肉が硬くなっていたので、マッサージで時間をかけて緩めました。

その日の夜に「肩の痛みが、とれて楽になった」とうれしいご報告をいただきました。肩関節はまだ炎症が残っているので、直接触ることはしませんでしたが痛みの軽減のお役に立てたことはうれしいことです。

私たちは、患者さんの体が早く回復することを一番に考えています。整形外科を受診した方が早くよくなるなら、躊躇なくおすすめしています。

肩の痛みでお悩みの方、治療院よしぐちまでご相談、お電話をを下さい。お待ちしています。自由が丘駅南口から徒歩3分、奥沢駅から徒歩5分の整体治療院です。

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