腰痛になった時「冷やす?」「温める?」

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腰痛になった時、冷やすのか温めるのかよく聞かれます。ギックリ腰のような急な痛みは冷やします。疲れて「また腰痛が出て来た」というタイプの慢性的な痛みは温めます。腰痛持ちの方でもはげしい痛みを感じた時は炎症を抑えるためにしっかり冷やす必要があります。冷湿布では深部まで冷えないのでアイシングをする必要があります。反対に温める時は、使い捨てカイロが効果的です。

腰痛になった時「冷やす?」「温める?」

腰痛になった時、冷やせばよいのか温めればよいのか悩むところです。患者さんからもよく聞かれます。

最初に原則を書いておきます。

  • 急に痛くなった時、ひどく痛む時は冷やす
  • 何となく痛い、姿勢を変えると痛む場合は温める

急に痛くなったときは「冷やす」

ギックリ腰がわかりやすい例ですが、突然腰痛になった時は、まず、患部を冷やしてください。この場合の特徴は、ガマンできないほど痛いことです。熱を持った炎症が起きているので、徹底的に冷やす必要があります。

この場合、冷やすといっても湿布はだめです。湿布には鎮痛効果の薬剤が含まれているものもあり、感覚的にスースーするので冷えているように感じますが、表面だけで深部までは冷えません。炎症を抑えるために冷やすと考えてください。

湿布ではなくアイシングしてください

私たちが、おすすめするのはアイシングです。アイシングのわかりやすい例は、プロ野球のピッチャーです。登板後、インタビューに答える時には、肩をしっかり(氷もしくは保冷剤を入れた)パックで巻いてアイシングしながら出て来るのを見たことがあるでしょう。あれが、アイシングです。がっちり冷やしています。

*アイシングのやり方はこちらを参照してください。

アイシングの基本は「20分冷やし40分放置する」

アイシングをどうやったらよいのか患者さんに聞かれた場合、「20分冷やし40分放置する」と当院ではご説明しています。これが基本です。20分患部を冷やして炎症を抑えた後、冷やすのを止めると、反動で血流がよくなります。これが回復を早めてくれます。

アイシングは筋肉の深いところまで冷やします。けがをした時に、最初の3日間の処置が大切と言われています。まずはアイシングをして炎症を最小限に押さえることです。

慢性的な腰痛なら「温める」

ああ、また腰が痛くなってきた・・・。疲れるといつも腰痛が出てくるような方、慢性的な腰痛は温めるのがよいです。この痛みの特徴は、ガマンができる程度の痛みであることです。姿勢を変える時に痛いけれど、動き始めると痛みが和らぐとか、動き始めだけ痛い場合です。

このタイプの腰痛は筋肉疲労などで筋肉が硬くなり痛みが出ていますので、温めます。温めることで筋肉が緩んできます。

もともと腰痛持ちの方でも、普段と違うはげしい腰痛を感じた時は、冷やさなければいけませんので勘違いをしないようにしてください。

温湿布ではなく使い捨てカイロを使ってください

温めるというと「温湿布を使うとよいですか?」と聞かれます。しかし、私のおすすめは使い捨てカイロです。寒い時に使うので温まることはどなたでも分かりますね。しっかり温まります。ただし、低温火傷(やけど)にならないよう注意して下さい。

慢性的な痛みは、縮んだ筋肉が身体を動かしたときに伸ばされて生じます。温めると、縮んだ筋肉が緩んで来て痛みが軽減します。

ぬるめのお風呂に浸かって腰を温めるのがよいです

また、慢性的な腰痛の方は、どうぞ一日の終わりにゆっくりとぬるめのお湯に浸かってください。

シャワーで済ませてしまう方が大変多いのですが、残念ながらシャワーでは、汗を流すことは出来ても身体を芯から温めることができません。

腰を温めて筋肉を緩めるのがよいです。

痛みは身体が知らせてくる危険信号

痛みの出ている場所には炎症が起きています。炎症とは身体が障害をうけたときに起きる反応です。日常生活では炎症=痛みになります。

痛みを感じることで、身体がもうこれ以上「無理をしないでください」という危険信号を出して身を守ろうとしています。もし、痛みがなければブレーキが効かないですから、ひどいことになりかねません。

痛いなと感じたときは、ケアする必要があります。

当院での症例

突然腰痛が起きた方から電話で相談をいただき、来院されるまでご自分でアイシングをして治療期間が短くなった例があります。

Tさん 60代 男性

当院に来られている方の紹介で、最初に電話相談が来ました。ぎっくり腰です。

大まかにお話を聞くと、急に腰が痛くなり、温めていいのか冷やしていいのか分からないとのことでした。まず動けるかどうかを聞きましたが、幸いにも「なんとか動ける」との事でした。

電話だけでは様子がわからないので、来院できるようであれば身体を診させていただきたいとお話ししました。そして、来院されるまでの時間、ご自宅でアイシングをしてもらいました。

アイシングは、「20分冷やし40分放置する」と当院ではご説明しています。

20分冷やすことにより、筋肉の深部まで冷えます。しかし、今回は痛みが強い様子でしたので、20分冷やして5分放置、5分冷やし5分放置を何セットかしていただきました。

このように、冷やすことで痛みがだいぶ楽になり治療効果も上がります。

この後、治療で患部の周りをマッサージで緩めて最後に当院でアイシングをして帰って頂き、その後1週間ほどで痛みは消失しました。

私の失敗談もあります

初めての方で、症状はぎっくり腰です。連絡を頂き当日の予約で来院されました。電話で「来院までの時間、患部を冷やしてください」とお伝えしてお待ちしていました。

私:「来院までの時間、患部を冷やして頂けましたか?」

患者さん:「はい、扇風機で腰を冷やしていました」

私:「・・・すみません。言葉が足りませんでした」

無理もありません、ひどい痛みでどうしたら良いかなんて分かるはずありませんよね。具体的に話をしなければ、痛みで苦しんでいる患者さんには伝わらないと反省しました。

当院に来られる患者さんの腰痛について、腰痛にお悩みの方へを読んでいただくと、他にどんな症状があるのかまとめてあります。読んで、これは自分にも関係あると思ったらどうぞご相談下さい。

痛みで、どのようにしたら良いのかわからない方は治療院よしぐちまで連絡、ご相談ください。お待ちしています。自由が丘駅南口から徒歩3分、奥沢駅から徒歩5分の整体治療院です。

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