変形性股関節症について

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足の付け根の痛みで来院される方には、鼠径部の痛みがあることが多いです。原因は、太ももの筋肉の固さにあります。またお年寄りに多い変形性股関節症のケースもまれにあります。変形性股関節症とは、骨盤と足の骨がつながる股関節にある軟骨がすり減り、骨と骨がぶつかるようになって痛みが出てきます。症状が進むと、人工股関節置換手術になります。初期の場合、定期的に筋肉を緩めることで、身体の中心軸をつくり、バランスを取り戻すお手伝いをすることができます。また、手術を受けた後に通っていただくと、人工股関節(の部品)が早くご自分の身体になじむようにお手伝いすることができます。

足の付け根が痛い時は股関節が原因のこともある

足の付け根が痛いと来院される患者さんがいらっしゃいます。一般に足の付け根というと、鼠径部(太ももの前上部)と股関節(太ももの横の骨盤に着いているところ)のどちらかです。

身体を診せていただくと、多くの場合、股の付け根の鼠径部の筋肉が硬くなって痛みが出ているのですが、ご高齢の方は、変形性股関節症になって股関節が痛んでいる場合もあります。こちらは症状が進むと手術が必要になるので注意が必要です。

変形性股関節症とは

股関節は両足の付け根にあり、骨盤(寛骨)と足の骨がつながっている場所です。

寛骨臼は、下の画像にあるようにお椀のような形をした関節で、そこにつながる大腿骨の先端は、大腿骨骨頭と呼ばれ、ボールのように丸くなっています。

このような関節は球関節と呼ばれ、前後、左右とさまざまな方向に動かせ体重を支えています。寛骨臼、大腿骨とも弾力のある軟骨組織に覆われていて、関節の動きをスムーズにしています。

変形性股関節症になると、この軟骨が障害によりすり減って、股関節の隙間がなくなり骨と骨がぶつかり、関節の動きが制限され痛みを感じるようになります。

*下の写真の〇で囲んであるのが股関節です。ご覧のように、本来隙間があいています。

変形性股関節症になる原因

変形性股関節症は、本来軟骨組織に覆われていて、前後、左右とさまざまな方向に動かせていたのが、軟骨がすり減り動きが悪くなることで起こります。

その原因は、加齢によることに加え、動作や運動による長年の負担や、筋力低下や体重増加などが考えられます。また、上の画像にある寛骨臼が生まれつき浅い方がなりやすい場合があります。

個人差があり、もちろん、ご高齢となった全ての方が変形性股関節症になるとは限りません。

しかし、ならないためにも適度の筋力トレーニング等の予防が必要と思います。また、若年層でもスポーツ等のトレーニング過多や、骨盤の歪みを放置していることで負担をかけ変形性股関節症になる可能性もあります。

 

整形外科受診をおすすめしています

足の付け根(股関節周囲)に痛みが出てきたときには、様々な原因が考えられ、「大腿骨頭壊死症」「鼠経ヘルニア」などもあります。中でも多いのが、いままで説明してきた変形性股関節症です。

整形外科を受診し、レントゲン撮影や検査を受けることをお勧めしています。まず、痛みの原因を突き止め、後の当院での治療を安心して受けていただきたいと思っています。

一般的に整形外科の治療は、初期の場合、温存療法になり、痛み止め消炎鎮痛剤の服用、医師や理学療法士指導のもと運動療法になります。

症状が進んできますと、安静時にも痛みが強く歩けなくなります。このような状態になると、人工股関節置換手術になります。

写真提供 shutterstockより

当院の治療

関節が変形している場合、当院ではそれを治すことはできません。

しかし、変形性股関節症の初期の場合、定期的に筋肉を緩めることで、身体の中心軸をつくり、バランスを取り戻すお手伝いをすることができます。

具体的には、身体全体をマッサージで緩めていきます。足の付け根は体重を支えています。痛みを我慢して動いていると股関節と周囲の筋肉が硬くなりバランスを崩した歩き方になった結果、腰や膝にも負担をかけ悪くしていきます。

全身を緩めた後に、お尻の筋肉(大殿筋、中殿筋、小殿筋、梨状筋)などストレッチを取り入れ、股関節の柔軟性を取りもどします。

全身を緩め股関節の柔軟性を取り戻すことで、皆さん身体が軽くなり歩行が楽になったと喜んでいただき今現在、自分の身体の状況を知り不安が軽減されています。

また、手術を受けた後に通っていただくと、人工股関節(の部品)が早くご自分の身体になじむようにお手伝いすることができます。人工股関節は本来身体にとって異物なので、最初はどうしても筋肉が緊張するなど反応します。

定期的に筋肉を緩めると、患者さんもリラックスすることができ早くなじめるようです。

当院の症例

変形性股関節症の痛みで通われていた方です。手術を受けて痛みがすっかりよくなりました。

80代 女性 Oさん

来院当時、スポーツジムに通い定期的に運動をされていた方です。

紹介で来院されました。お話を伺うと「股関節の痛み」とのことでした。全身を診させていただくと、かなり疲労の蓄積があり筋肉が硬くなっています。治療室に入る歩き方を見ますと、くせで足先に体重をかけて歩いています。足の裏を見ますと親指の付け根付近の皮膚が盛り上がり硬くなり、そこの場所がタコになっていました。

私たちは来院時の挨拶の声、歩き方でその日の身体の調子をある程度判断しています。マッサージで全身と股関節周囲の筋肉を緩め、骨盤を整えていきました。治療後、身体が楽になりますが、もともとの原因を改善していかなければ、また、元に戻ってしまいます。

以前、同じような症状で通われていた方が手術を受けてとてもよくなったので、Oさんにも股関節専門外来で詳しく診てもらうことをおすすめしました。

最終的に、新宿のJR総合病院で手術をして股関節の痛みはすっかりなくなり、今も週一回メンテナンスで定期的に来院され予防をされています。

股関節の痛みでお悩みの方、治療院よしぐちまで連絡ご相談ください。お電話お待ちしています。自由が丘駅南口徒歩3分、奥沢駅徒歩5分の整体治療院です。

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