全身をマッサージでほぐして疲労が抜けた状態を知る

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毎月来られる山岳ガイドの先生が、アイスクライミングで蓄積した筋肉疲労と冷えで疲労困憊した状態で来院。背中がパンパンに張っていました。この状態では長時間マッサージしてもすぐに緩まないので2週間後にまた来ていただき、今度は普段通り緩めることができました。疲労がたまり過ぎると自分では解消できません。一度マッサージを受け全身をほぐして疲労が抜けた状態を知って下さい。そうすると疲労に敏感になり、たまる前に解消できるようになります。

全身をほぐして疲労が抜けた状態を知る

子供の頃はいくら疲れても寝ればすぐに回復します。しかし、大人になるとそうも行きません。大人は、疲れていない状態がわかりにくいのです。

今回は、他人の手(私たちのことです)で筋肉を緩めて、筋肉が柔らかく疲れていない状態を知って、改めて疲労をためないように役立てていただきたいという話を書きます。

きっかけは、知人でもある山岳ガイドの先生の背中をほぐしたことでした。

山岳ガイドの先生の背中がパンパンに張っていた

以前、北アルプスをガイドしてもらった先生が来院しました。

私は山歩きが趣味です。特に北アルプスの山々が好きです。北アルプスの特徴は岩稜帯であることです。以前、北穂高岳(3106m)から雨の大キレットを通過して南岳(3033m)中岳(3084m)大喰岳(3101m)を経て槍ヶ岳(3180m)と全て高度3000m級の岩稜帯の山をガイドして頂き一緒に歩きました。

先生にはロッククライミングも5年間教えていただきました。

それがご縁になり、毎月一回、身体のメンテナンスに来院してくれています。

アイスクライミングで蓄積した筋肉疲労と冷え

今月、身体を診させていただきましたら背中全体、皮膚の下に板が入っているのかと思うほど、ガチガチ、パンパンになっています。元々は柔らかい大変質の良い筋肉の身体です。筋肉疲労と冷えが原因になっていました。

話を聞きますと「この年でよくも頻繁にアイスクライミングに行った」と話されました。先生は74歳。ガイドは引退されましたが、どうやら毎週のように行っていたとの事でした。ご本人は疲労困憊で大変辛く、腰から背中にかけて痛みがあり「とくに腰が痛い」と訴えがあります。

アイスクライミングは上の写真のように特殊な道具を使って、氷の壁を登ります。本来は自然の氷瀑を登ります。

指がはじかれるほど筋肉が硬い

まずは、筋肉のコリを取り除くようにマッサージをしていきますが指がはじかれます。主訴の腰痛は筋肉の硬さが原因です。

腰を中心に背中、肩、首をマッサージしていきましたが、いつもより時間をかけてマッサージしても、いつもの50%くらいしか筋肉は緩んでくれません。

ひどく硬くなった筋肉は長時間マッサージしてもすぐに緩まない

時間の制限もあるのですが、身体はいくら長い時間マッサージをしても一定以上の刺激は入ってくれません。時間をかけて身体をほぐせばよいわけではありません。こまめに、何回かに分けて施術していくのが、最も効率がよいのです。

硬くなった筋肉に刺激を与え、その刺激がまだ残っているうちにさらに刺激を与えると筋肉は緩んでいきます。

当院では、初めて治療を受けられた方には、1週間以内にもう一度来院されることをおすすめしています。それは身体に刺激が残っているうちに、もう一度刺激を与えると効果が上がるからです。

施術終了後「今までは月に一回でしたが、今回だけはかなり疲れがひどい状態なので間隔をあけないで来てください」お願いし、ご本人もよほど辛かったのでしょう2週間後に来院してくれました。本当は先生にも1週間以内に来ていただきたかったのですが、遠くにお住まいなので仕方がありません。

2週間後指が入るようになった

2回目の治療前の身体は、前回のような疲労困憊状態ではありませんでした。

いつもそうなのですが、私たちは施術を始める前の身体に「これから、ほぐしていきますよ、今日の身体の調子はどうですか?」と背骨の両脇にある背骨を支えている2本の脊柱起立筋を軽擦(軽くさする)して身体と対話してからマッサージを始めます。背中をさするだけで、手のひらから筋肉の硬さが伝わってきます。

まだ筋疲労状態は続いていますが、前回のマッサージの効果は出ています。ひどく硬く指をはじいて受け入れを拒否していた筋肉が、指を受け入れてくれるまでになっていつもの筋疲労の状態まで戻ってくれていました。

治療間隔を開けずに来ていただけると、前回筋肉に刺激が入って終了した状態から施術が始められますので、今回のマッサージでかなり疲労回復が促されて施術終了後「すごく楽になった」と喜んで帰って頂きました。今回の身体の状態でしたら、1ケ月後の来院まで持つことでしょう。

疲労がたまり過ぎると自分では解消できません

疲労がたまり過ぎると感覚が麻痺して自分でわからなくなる、身体に蓄積した疲労はいつか抜けると思っても、若い頃のように一晩寝れば抜けるというわけにはいきません。

山岳ガイドの先生のように、一度たまったひどい筋肉疲労は、ストレッチをして身体を弛めようとしても自分ではどうにもなりません。第三者の手を借りて、マッサージで身体を弛めて普段の状態に戻さなければ長期化します。

疲労がたまり過ぎると最初は疲れを感じますが、そのまま放置しているとそのうちに疲れた感覚が麻痺して疲れを感じなくなり、「あれだけ疲れていたのに大丈夫だ」と勘違いして無理をしてしまい、最終的に身体が悲鳴をあげて倒れてしまうことにもなりかねません。

私も20代前半の時は、徹夜で仕事を終わらせ苗場スキー場によく行きました。当時は、今のように関越自動車道は全線開通してはいなくて途中から下道で行き帰ってから仮眠を3時間くらいとり、また夜中の仕事をしたものでした。いま考えれば、若さゆえに出来たことでした。

マッサージを受けやわらかくなった筋肉を自覚すると疲れに敏感になる

マッサージを受けて頂きますと、身体の深部に溜まっている疲れが表に浮かび上がるように、なんとも心地のよいけだるさがでてきます。その状態で睡眠をとって疲れを取り除いてきます。

一度十分に筋肉をほぐして次に来院された方々は「久しぶりに熟睡できてすっきりと目ざめた」と話されます。

マッサージで蓄積した疲れを取り、本来のご自分の身体に戻してください。一度、やわらかくなった筋肉を自覚できると疲れに敏感になってきます。疲れをためないように、こまめに解消するのが大切なことです。

マッサージを行うためには資格が必要です

当院のスタッフは、全員あん摩マッサージ指圧師免許を取得しています。免許を取得するために3年間専門学校で解剖学、生理学等勉強をする必要があります。

一般的なマッサージのイメージは、旅行に行って温泉に浸かり、マッサージを受けてリラックスする。またはテレワークで首、肩のこりが辛いのでサウナでマッサージをうけて、そのときだけのこりをほぐす。なんとなく手軽なものに思えます。

しかし、マッサージはなかなか奥が深いものです。

マッサージで筋肉を緩めることで、圧迫されている神経、血管が解放され滞っていた血流がよくなり、疲労物質の除去を促します。また、自律神経(交感神経、副交感神経)の乱れたバランスを取り戻し、質のよい睡眠取り戻します。当院では、質のよい睡眠が健康な心身にとって第一のことと考えています。

当院のマッサージは予防医学として未病を防ぐ治療としてのマッサージを目指しています。

*未病とは 一般社団法人日本未病学会をHP

寝ても疲れが取れない、何か身体の調子がでない等の症状の方は一度、治療院よしぐちまでご相談ください。連絡お待ちしています。

自由が丘南口徒歩3分、奥沢駅徒歩5分の整体治療院です。

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