股関節が痛いと来院され人工股関節置換手術を受けた方

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股関節が痛いと来院される方はたいてい鼠径部が痛んでいるのですが、変形性股関節症の方もいました。股関節が痛む場合、鼠径部と場所が違います。治療しても痛みがおさまらない。時間が経ってもよくならないのが特徴です。当院の患者さんは人工股関節置換手術を受けましたが術後は良好でした。股関節が痛い方はまず股関節外来を受診して下さい。

股関節が痛いと来院された患者さんの中には手術を受けた方もいらっしゃいます

少し前に、股関節が痛いと来院される方のほとんどは鼠径部が痛んでいますという記事を書きました。

股関節が痛いと来院される方は、たいてい場所が股関節ではなく、鼠径部の筋肉が硬くなっているので痛むのです。

ところが、中には本当に股関節が痛んでいる症例がありました。当院では過去4人いらっしゃいましたが、股関節に痛みを感じる場合、変形性股関節症を疑う事になります。

変形性股関節症は進行性の病気です。

股関節にある軟骨は、加齢などが原因ですり減って行きます。そして軟骨が無くなると骨同士が直接こすれ、痛みや骨の変形を引き起こすようになります。こうなると、骨や股関節がスムーズに動かなくなります。

関節が変形して壊れていく病気を「変形性股関節症(へんけいせい こかんせつしょう)」と言います。下の写真で白く色をつけあるのが関節軟骨で、大腿骨骨頭についています。

変形性股関節症ではわかりやすい症状として、最初は立ち上がりや歩き始めに、女性では家事など長時間の立ち仕事などで、足の付け根のだるさや痛みなどの症状が見られます。さらに進行すると常に痛みが強くなり、自宅での移動もままならなくなります。

股関節の痛みの場合、しっかりと整形外科の受診をしていただき、原因をはっきりさせることが大切です。

鼠径部と股関節が痛む位置の違い

股関節は足の付け根にある関節で、体重を支える役割を担っています。立ち上がる、しゃがむ、歩くなど日常的な動きで使われる大切な関節です。股関節に障害がでるとスムーズな動きが出来なくなります。

股関節の痛む場所ですが、鼠径部と違います。鼠径部は身体の前側で足の付け根です。股の付け根といった方がわかりやすいでしょうか。一方、股関節の痛みの出る場所は、一番上の写真の女性が押えている鼠径部より外側の太ももの横側で、足の骨がついている場所になります。触るとポコッとした骨がありますが、その周辺や奥になります。

わかりにくい方は、足の付け根である鼠径部とは別な場所が痛んでいる場合は注意が必要だと思って下さい。

治療しても痛みがおさまらない

変形性股関節症の場合、治療しても痛みがおさまらないのが特徴です。

痛みがあると、身体は痛みから守ろうと筋肉を硬くします。その硬くなった筋肉をマッサージでゆるめるので、施術直後少しはよくなりますが、すぐに痛みが戻ってしまいます。変形性股関節症は進行性の病気ですので、日に日に痛みが増してくる傾向が来院された方達にありました。

時間が経ってもよくならない

筋肉の痛みの場合、何もしなくても時間の経過とともに痛みがだんだん和らいでいくものです。人の身体は治るようにできているからです。たとえば、激しい痛みを感じるぎっくり腰でも数日寝ていれば、少しは痛みが軽減されるものです。

ところが、変形性股関節症の場合、時間が経ってもよくならないのです。それも特徴です。

最終的に人工股関節置換手術を受けた

当院に来られていた患者さんの中で、4名の方が手術を受けました。1名の方は股関節の痛みが増してから当院に来られた方で、痛みで家の中での歩行も困難になり手術を受けました。あとの3名の方は定期的に身体を診させていただいていた患者さんです。私が最初に手術を受けた患者さんの経過をお話して、手術を決心されました。

最初に手術を受けた方を術後1~2回身体を診させていただきましたが、今までの痛みが嘘のように無くなり、手術を受けたことを喜んでいました。この方の術後の様子を見て、3名の方には術後は良好で痛みは無くなりますと、手術をした方のお話をしました。

3人とも術後の経過は良好でした

お一人は90才を超えて股関節の痛みを強く訴えていました。マッサージの施術後は楽になるのですが、1週間後にはまた痛みがあり手術を決心しました。90才を超えての手術でしたので、心配はしていたのですが術後リハビリ病院に移り、入院中にお見舞に行ったのですが、とてもお元気でリハビリに励んでおられました。

退院後に股関節の痛みは取れますが、どうしても人工股関節という身体には異物がはいりますので、筋肉は硬くなります。引き続き施術の大切さをお話ししたのですが、残念ながら来院されなくなりました。

全員術後の経過は良好で痛みが消失したことで3名の方が来院されなくなりました。そのため、その後の経過は不明です。

その中で1人だけ現在も来院されて、健康管理の一環として身体を診させていただいています。手術を受け入院中にお正月がはいり、病院でのリハビリもなくなりますので許可をもらって自宅にもどり、当院の施術を受けに来てくれた方です。

早いもので、もう術後10年は経過しました。入院された病院は当時、退院と同時に普通に日常生活を送れるように1ヶ月間の入院期間の間にリハビリをしっかりやってくれる病院でした。この方は、人工股関節置換手術後1~2年近くは股関節を触りますと、「ここに人工股関節がある」と言う感じで金属の冷たさを感じていましたが、今はご本人も忘れるくらいになって、元気に毎日を過ごされています。

術後のレントゲン写真です。Adobe Stockより写真提供

股関節外来で診てもらって下さい

この記事を読んで下さっている方は、股関節が痛い方ではないかと思います。股関節が痛い時はまず整形外科に行くのが一番よいと思います。特に、股関節外来がある病院を検索して行ってください。

股関節外来はたいてい大きな病院にあります。そのためいつも混んでいると思います。混雑緩和のために病院関連のクリニックを開設している所もあるようで、まずはそこのクリニックで診察を受け、手術が必要と診断されたら病院に回してくれるようなシステムになっているみたいです。

そうでなければ、近所の整形外科クリニック(医院)を受診して紹介状を書いてもらうのも良いかと思います。

股関節の痛みでお悩みの方は治療院よしぐちにご相談ください。的確にアドバイスをいたします。

自由が丘駅南口徒歩3分 奥沢駅徒歩5分の整体治療院です

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