ぎっくり腰

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ぎっくり腰は、ものを持ち上げようとした時などに突然襲われるひどい腰痛のことをいいます。たいていの場合、ぎっくり腰の原因は、筋肉が疲労し硬くなっていることにあります。しかし、椎間板ヘルニアや骨盤に原因がある場合もあります。ヘルニアになっていて重症の場合は、手術が必要になります。治療は、まず冷やして炎症を鎮め、患部より遠い場所の筋肉や、お腹の中の深いところにある大腰筋筋からゆるめていきます。

ぎっくり腰とは

ぎっくり腰は、経験した方には説明する必要がないほど忘れられない出来事なのですが、経験したことがない方は想像できないと思います。英語では、Witch’s shot(魔女の一撃)と呼ばれます。「一撃」なのです。

突然、強い腰の痛みに襲われる

また、コトバンクで百科事典の記事を調べてみると、ぎっくり腰はこのように書かれています。

急に腰をひねったり、重い物を持ち上げようとしたときなどに強い腰痛が発生するのを俗に「ぎっくり腰」とよんでいる。痛みのために腰部の運動が制限され、また体を動かすと腰痛が増強し、痛みが激しい場合は起立歩行が困難なこともある。

「不意に」、「突然」、強い腰痛に見舞われるのが特徴です。もう少しぎっくり腰になるきっかけを書くと、こんな感じです。

  1. 物を動かそうと、不用意に持ち上げる。
  2. 長時間、同じ姿勢でいる。
  3. 落ちている物を拾おうとしたとき(ハンカチ等、重さは関係しません)。
  4. くしゃみをしたときや、お店の暖簾をくぐったとき(信じられないと思いますが、実際にあります)など。
  5. 椎間板ヘルニアによる

何となく腰痛やぎっくり腰というと、高齢者がなるイメージがありますが、20代の若い人でもなります。私のことかしら?と思う方は、ギックリ腰を見てください。

ぎっくり腰の症状

ぎっくり腰の症状は腰が痛むことです。痛みは人によって表現は違いますが、「ビリッと強い電気が走ったような」「ズキンとした」などいろいろな感じ方があるようです。

痛みの程度についてよく聞かれるのですが、これは個人差が大きく痛みの程度でぎっくり腰かそうでないか区別はできません。ただ、痛いのは間違いないことです。

ただ、多くの患者さんを診て来て、ぎっくり腰になる原因と場所には共通した違いがあります。ぎっくり腰になる原因は、下に詳しく書きますが、筋肉と、椎間板ヘルニアと、骨盤の場合があります。

筋肉に原因があるぎっくり腰は、1番から5番まである腰椎のうち、腰椎2、3番周辺が痛むことが多いです。ヘルニアが起きている場合は、腰椎4番、5番間が多い。そして、ヘルニアが原因になっている場合は、腰椎(背骨の腰部分の骨です)をさわると痛むのですぐに分かります。骨盤が原因になっている場合は、腰椎よりも下、仙骨や仙腸関節が痛みます。

普段、腰椎や仙骨に興味を持っている人はまずいませんから、ほとんど参考にならないかもしれません。しかし、ぎっくり腰になったとき、背骨の腰部分に触れて痛い場合は、ヘルニアが起きているかもしれないと思い出して下さい。

また、腰痛と同時に足のしびれがある時は注意してください。坐骨神経痛の場合があります。

坐骨神経痛については、坐骨神経痛は腰痛からをご参照下さい。

予兆があります

ぎっくり腰になる前に、予兆があります。「そう言えば、ここ何日か腰が重だるかった」「違和感があった」「少し痛みがあった」と来院された皆さん、共通して言われます。身体が悲鳴を上げる前のサイン、見逃さないでください。

原因は、腰周辺の筋肉が硬くなっているから

ぎっくり腰の原因は、腰の筋肉が縮んで伸びなくなった筋疲労状態が続いたことで起こります。上に書いたきっかけは、ぎっくり腰を起こす引き金でしかありません。元を探っていきますと、90%近くが筋肉の疲労、硬さによるものです。

筋肉は、弛緩と収縮を繰り返し、縮んだ筋肉が伸びなくなった状態がコリ、すなわち筋疲労になります。腰の筋肉が伸びなくなっているのに、無理して動かすと、筋肉を痛めてしまいます。

筋膜が断裂して痛みが発生

具体的には、筋膜が断裂してしまうのです。

筋膜は、筋肉を包み込んでいる膜です。筋膜は皆さんも見たことがあると思いますよ。牛や豚のブロック肉、鶏のもも肉についている白い膜のことです。全ての筋肉は筋膜で包まれ保護されています。

腰の筋肉が伸びなくなっているのに、無理に伸ばすと、その筋膜が断裂してしまい、ひどい痛みを感じます。

骨盤が原因の場合、身体の上体だけをひねり、下のものを持ち上げ、物を移動する作業(植木鉢や衣類の入れ替えなど、下半身は真っ直ぐで横移動の作業)でギックリ腰になる症例が多いです。背中を丸め下を向いているために腰の下方の筋肉に負担をかけてギックリ腰になったケースです。

整形外科を受診することをおすすめしています

当院ではぎっくり腰になった患者さんが来院された場合、程度によりますが、整形外科を受診することをおすすめしています。レントゲンを撮ってもらって、椎間板ヘルニアになっていないか確認していただくためです。

ぎっくり腰で整形外科を受診すると、一般的にレントゲン撮影の後、筋・筋膜性腰痛(きん・きんまくせいようつう)とか腰椎捻挫(ようついねんざ)と診断がつけられると思われますが、重度のヘルニアでは手術が必要になる場合があり、MRI画像診断でわかります。

筋・筋膜性腰痛は、上で説明した筋膜が断裂してしまう症状です。この場合はそれほど心配する必要はないです。整形外科では治療は湿布と痛み止めを処方され、筋肉に関してアプローチはしませんので、時間の経過を待つだけになると思います。

椎間板ヘルニアになると手術が必要な場合があります

背骨は一本のつながった骨ではなく、一つ一つの骨の連結で構成されていて、椎間板とは骨と骨の間にあるクッションの役割を果たしている繊維軟骨です。ゼラチン状の髄核とコラーゲンを含む水分に富んだ繊維輪から構成されていて、その繊維輪が飛び出して神経に触れ痛むのです。筋・筋膜性腰痛よりも重症です。椎間板ヘルニアになるのは患者さんの生活習慣が背骨に負担をかけているからです。

椎間板をお饅頭に例えると、お饅頭を上下から両手で押しつぶしていったときに、皮の柔らかい部分が潰れて横に飛び出してきた状態がヘルニアです。そして横に飛び出した皮が神経を圧迫して痛みを起こします。

お饅頭の皮が破れて中のあんこ(ゼラチン状の髄核)が飛び出して神経に触った状態になると手術が必要になってきます。この場合、激痛で動くことは困難です。重度のヘルニアが原因のぎっくり腰は入院が必要になるケースもあり、痛みがひどい場合、整形外科での受診をお勧めしています。このような場合、今までに経験したことのない、激痛を感じると思います。

ぎっくり腰になったらまず冷やして

ぎっくり腰になって痛みがひどい場合、安静にしているしかありません。また、急に痛みに襲われた場合、痛みのひどい場所には炎症が起きています。湿布でなくアイシングをしてしっかり冷やして下さい。アイシングとは、氷で冷やすことです。湿布では効果的に冷えません。

今ならどこの家庭の冷凍庫にも保冷剤が入っていると思います。それを布やタオルなどで巻いて痛い場所に当てて下さい。

当院の治療は、まず冷やし、離れた筋肉からゆるめて「さらし」を巻きます

ぎっくり腰の場合、患部に炎症を起こしていますので、その場所を触ることはしません。炎症を沈めるために冷却パックで冷やし、その間に、状況によりますが、患部の遠いところの筋肉や、お腹の中の筋肉(大腰筋)を緩めていきます。

骨盤から脇の下までがっちり巻きます

当院では、以前、ぎっくり腰になった患者さんにコルセットの着用をおすすめしてきましたが、効果はいまいちでした。現在は、「さらし」を骨盤から上に、脇の下までがっちり巻きます。ゆるんだら巻き直しにも来てもらっています。

こうして、背部の筋肉に負担がかからないようにすると、皆さんの完治までの時間が高い確率で短縮され、楽になっていただけます。

ある方には、「今までも、同じ痛み具合のぎっくり腰を何度かしてきたが、こんなに早く治るとは思わなかった」といっていただいたことがあります。

治療期間はどれくらい必要か?

重度の椎間板ヘルニアでなければ1週間から10日間ぐらいで痛みの軽減は見られます。しかし、何もしない場合、痛み、違和感が長く続くこともあります。

当院の症例

ぎっくり腰の患者さんは多いです。まだ、患者さんにさらしを巻いてあげていなかった頃の話ですが、かなり症状の重い方が通って来られたことを思い出します。今ならもっと治療期間を短縮できると思います。

40代 Fさん 男性

夫婦共働きで、家事を分担制で奥さんと協力して、子育てをしていらっしゃる本当に頭の下がる方です。

ある朝洗濯物を干そうと手を上に上げた瞬間、腰に激痛が走りしばらく動くことができず、時間が経ってで少し動けるようになったので出勤しました。しかし、痛みで仕事どころではないので早退し、家に帰ってから動けなくなってしまいました。病院に行くとヘルニアと診断されました。

これはいかんと覚悟を決め、2週間会社を休み、この間、家族の車で送迎してもらいながら通われました。最初の1週間はほぼ毎日来られました。しかし、痛みがひどいために、患部から遠い部位から少しづつ筋肉にアプローチして、ゆるめていくことしか出来ませんでした。

翌週は痛みの度合いを1から10段階で数値化して、最初に来院された時の痛みのマックス10として、「今はどのくらいの数字ですか」と聞きながらの治療でした。

痛みの、数字が小さくなるにつれて、患部に近いところの筋肉をゆるめ、一日おきの治療から二日おきにとに痛みの緩和で変わっていきます。最終的に1ヶ月くらいで良くなりました。

完治してからのFさんは、「もうあの痛みは、二度とごめんだ」と今では月に1回のメンテナンスに来院され、身体のチェックをして筋肉にたまった疲労を除去し、痛みの出ない身体作りをしていただいています。

この5月の連休にはトータルで300キロ近くロードバイクを楽しんだそうです。もちろん、その後来院され、筋肉の疲労度をチェックし安心して帰っていただきました。

ぎっくり腰対策は運動とストレッチ

日々の、運動とストレッチはとても大切です。身体を動かした後はストレッチをして、縮んだ筋肉を無理なく伸ばしましょう。

運動をしなくても、デスクワークで座りっぱなしでは、首、肩、背中、腰の筋肉が縮んでいます。寝る前に、軽く腰をひねるだけでも変わってきます。

「継続は力なり」皆さん、痛みの出ない身体作りを目指しましょう!

腰に違和感、痛みがあり不安の方は、どうぞ治療院よしぐちまでお電話ください。自由が丘駅南口から徒歩3分、奥沢駅から徒歩5分の整体治療院です。

この他の腰痛についての記事は、自由が丘で腰痛治療をする整体治療院をお探しの方へをお読み下さい。

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