リウマチの痛みがマッサージで緩和されることがあります

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リウマチは自己免疫疾患で、私たちのマッサージ施術で治ることはありません。しかし、痛みが出ている場所周辺をマッサージして血行をよくすると痛みが軽減されることがあります。痛んでいる場所は、炎症を起こしているので私たちは直接マッサージしません。痛む場所につながる周囲の筋肉をゆるめます。

リウマチの痛みがマッサージで緩和されることがあります

リウマチは自己免疫疾患として知られています。一般社団法人日本リウマチ学会のサイトにある関節リウマチ(RA)には、このように説明されています。

関節リウマチ(rheumatoid arthritis: RA)とは、免疫の異常により関節に炎症が起こり、関節の痛みや腫れが生じる病気です。進行すると、関節の変形や機能障害を来たします。

原因は未だ不明ですが、遺伝的要因や、喫煙、歯周病などの環境要因の関与が指摘されています。女性は男性のおよそ4倍多く、40~60歳代での発症が多いですが、最近ではさらに高齢で発症する方も増えています。

リウマチの基本治療は薬物治療になります。

リウマチは、残念ながら私たちのマッサージ施術で治ることはありません。しかし、マッサージで痛みが出ている患部ではない周囲をマッサージすると、痛みが軽くなることがありました。

2つ話をご紹介します。どうか、ご参考にしてください。

50代女性の肘の痛みが軽減された

最初の話は、50代の女性がマッサージで肘の痛みが軽減された話です。

実はこの女性、私の妹です。もうずいぶん前にリウマチと診断され、両膝、肘、手首に痛みがあり薬を服用して痛みをコントロールしています。幸い関節破壊までは至っておりません。

リウマチとは関係がない背中の痛みを治療

2020年7月にリウマチとは関係ない背中の痛みがひどくなり、私を頼ってきたのです。身体を触ると疲労の極限状態で背中の皮膚の下にまるで板が入っているかのように全身の筋肉がパンパンになっていました。ぎっくり腰も経験しています。

治療はマッサージで全身をもみほぐしていきます。この身体の硬さ、疲労度は、週1回の治療でよくなっていくものではないのは、長年の臨床経験から容易に想像がつきました。この時、手首、肘にはリウマチの痛み軽減のため、サポーターをしていました。

治療間隔は最初の1週間は1日置きに来てもらい全身の筋肉を緩めていきます。2週目からは、最低週2回、後はこられるだけ来てもらうように指示しました。

2ヶ月を過ぎた当たりから、徐々に筋肉の硬さは改善されてきました。本人も「身体が楽になって、背中の痛みがやわらいできた」と話していました。3ヶ月も終わりに近づく頃、背中の張りは、当初の硬さはとれて普通の仕事をしている人並みのコリになりました。

3ヵ月経つと肘の痛みがなくなった

ある日、「肘の痛みがなくなった、リウマチからくる痛みと思っていたが、違うのかな?手首の痛みは、重たい物など持った後に痛むことが多い」と話してくれました。

しかし、痛みは明らかにリウマチからのものだと思います。当院での施術はマッサージと必要に応じてストレッチも取り入れていきます。全身のマッサージで、首、肩、背中、腕と筋肉が連動して緩み、肘の痛みが軽減したのでしょう。施術の時、肘に直接ふれるような治療はしていません。

血行がよくなり痛みの軽減につながったのでは?

身体を構成している外側(内臓は除く)の筋肉は、各関節をまたいで付着しています。全身のマッサージによって筋肉が柔らかくなり緊張が解放され、血行がよくなります。血行がよくなったことが痛みの軽減につながったのではないかと思います。現在も2週間に一度来院して、疲労をためないように施術は続いています。

血行がよくなり痛みがコントロールできた話をもう一つご紹介します。

40代女性のリウマチの両手足首の痛みがジム通いで軽減された

次は40代の女性の話です。

毎月、腰痛予防に通ってきている方でしたが、あるとき両足首の痛みを訴えました。身体のどこかが痛むことはよくあることです。生活習慣や仕事で筋肉のバランスを崩すからです。ただ、その場合、どちらかバランスを崩した方が痛むものです。

両足首が突然痛くなった

ところが、同時に両方の足首が痛いというのです。痛みの出た経緯を伺っても、覚えがないとのことでした。今までの経験から、「同時に痛みが出るのはリウマチかもしれないので、早急に一度リウマチの専門クリニックで診てもらってください」とお伝えしました。

結果、やはりリウマチと診断されました。クリニックでの治療は薬物療法です。薬を飲み始めました。

急に筋肉が柔らかくなったのはスポーツジムに通い始めたから

ある時、身体を診させていただくといつもより筋肉が柔らかくなっていました。当院は担当制をとっています。同じ患者さんをいつも同じ先生が診るようにしています。理由は、患者さんの身体の変化を敏感に感じ取ることができるからです。

お話を伺うと、職場の同僚がスポーツジムに通い出したので、自分もスポーツジムに通い始めたとの事でした。「リウマチの痛みも軽減しているけれど、気のせいかしら」と言っていました。いえ、気のせいではない事は、ご本人が一番よく分かっている事でしょう。

足首の状態は良好です。ジムで適度の運動により、筋力や関節を動かしているので血行がよくなったのだとと思います。当院には引き続き定期的に来院していただき、メンテナンスを続けています。

どちらの症例も、リウマチが治っているわけではありません。マッサージにより、筋肉が柔らかく血流が良くなって、痛みの軽減に繋がったのです。

食べ物にも注意した方がよいと感じています

ところで、患者さんとは治療しながらいろいろな話をします。リウマチの患者さんは、私の印象では、砂糖、肉、乳製品が好きな方が多いと感じています。リウマチの痛みがひどくなるのは、砂糖、肉、乳製品を食べ過ぎた後であることが多いです。

リウマチだけに限らないのですが、病気の方には動物性脂肪、乳製品の摂取を極力控えるようにお伝えします。私は栄養士ではありませんので詳しい事は分かりませんが、動物性脂肪の過度の摂取は血液のpHが酸性になりがちと言われています。この酸性度が痛みと関係するのではないかと思っています。

以前、定期的に来院されていた方ですが、やはりリウマチを疑いクリニックの診察をおすすめして、診察の結果、リウマチと診断され薬を服用されていました。この方はチーズなど乳製品が大好きでよく食べていました。すぐに乳製品などの摂取を極力控えていただく事をお伝えして、実行していただきリウマチ症状の痛みは軽減しました。

しかしその後、北欧旅行に2週間ほど行った時に食事のほとんどが乳製品で、帰国する頃に痛みが再発してしまいました。やはり、動物性脂肪(肉食等)の過度の摂取が痛みに関係するのだと感じたものです。

痛む場所の周辺をマッサージします

最後に、リウマチの痛みでお悩みの方は、痛んでいる患部をマッサージされるのかと不安に思われるかもしれないのでお知らせしておきます。

痛んでいる場所は、炎症を起こしているので私たちは直接マッサージしません。痛む場所につながる周囲の筋肉をゆるめます。これはマッサージを受けられるどんな患者さんにも当てはまります。安心して施術を受けて下さい。

リウマチの痛みでお悩みの方でマッサージを受けてみようと思われる方、どうぞ治療院よしぐちにご相談下さい。ご連絡お待ちしています。

自由が丘駅南口徒歩3分 奥沢駅徒歩5分の整体治療院です。

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