猫背を改善したいですか?
姿勢の悪さを気にする方は多いですが、本気で猫背を治そうとする方は少ないです。猫背はカッコ悪いですがすぐに体に影響が出るわけではありません。ただ、内蔵が圧迫されるのでよいとはいえないです。骨が固まってしまった猫背は改善がむずかしいですが、筋肉疲労が原因の猫背は、マッサージや整体で改善できます。3ヵ月を目安に考えて下さい。
猫背を気にする人は多いが調整する人は少ない
当院に通って来られる患者さんは、腰痛など痛みやこりを解消するため、また、普段の健康管理のためなど目的はそれぞれ違います。ただ、共通して、自分の姿勢の悪さや猫背を気にしている方は多いです。
私たちも、筋肉の張り具合や立ち姿を見て、猫背が気になる方には姿勢のアドバイスをさせていただいています。
鏡に映る自分の立ち姿を見て、見た目がよくないと思っても、それほど深刻に考えていない方が多いのでしょう。「猫背を治療してください」という方はほぼいません。
猫背になりやすい生活
パソコンとスマホが欠かせない今の生活は、猫背になってくださいといわれているようなものです。ディスプレイを見る(のぞきこむような)姿勢は、どうしても首が前に出てしまい、不自然なものになります。
その結果、首のこりや肩こりの原因になり背中にも負担がかかってきます。
猫背のままでいると内臓が圧迫されてきます
立ち姿は、スッと立っているのが格好がよいと誰でも思われるでしょう。また、身長も実際よりも高く見えることもありますね。一方、猫背は見た目もカッコ悪く、内臓も圧迫されます。
みぞおちあたりが圧迫される
ためしに写真のように、少し極端に猫背の姿勢をとってみてください。背中が丸く、お腹もポッコリしてしまいます。みぞおちのあたりに圧迫感がでてきませんか。猫背の影響がすぐに出るわけではないですが、呼吸も浅くなり内臓も圧迫されるのはあまりよいことだとはいえないでしょう。
ちなみに、コトバンクで猫背を調べると、こんなことが書かれていました。長年猫背のままでいると年齢を重ねるうちにやがて固まってしまうのです。
脊椎後彎症kyphosisのうち,背部になだらかな後彎を示す円背をさす。胸椎部に多くみられ,原因によって先天性,炎症性,弛緩性,職業性,老人性などに分けられる。
これらのうち,先天性円背,脊椎カリエスなどによる炎症性円背はまれで,多くみられるのは,幼小児から学童期にかけての〈不良姿勢〉が原因となる弛緩性円背,座業や重量物を背負う職業の人にみられる職業性円背,脊椎の老人性変形による老人性円背である。
これらのうち,弛緩性円背や職業性円背は腰痛症の原因ともなるので,姿勢を正しく保つように努めるとともに,姿勢に関する諸筋,腹筋,背筋,臀筋などを強化する体操を行って,姿勢の改善を図ることがたいせつである。
猫背かな?チェックする方法
猫背かどうか、なかなか自分では気づきにくいものです。ご自身で姿勢のチェックを簡単にできます。是非、やってみてください。
壁に背中、かかとをつけて立ってみてください。
- 後頭部
- 肩
- おしり
- かかと
全てがついていれば、OKです。
もし猫背を改善したいと治療の相談をされたら
もし猫背を改善したいと治療の相談をされたら、猫背が筋肉疲労により丸くなっているのか、骨自体に問題があるのか原因を探ります。骨自体に問題があると改善は難しくなります。コトバンクに出ていた猫背の説明通りです。
筋肉疲労による猫背ならマッサージで改善できる
もし、筋肉疲労による猫背であれば、マッサージで改善していけます。また、猫背を改善するのに役立つストレッチポールという道具の使用もアドバイスが出来ますのでご相談ください。
猫背矯正を行う整体の効果ですが、下の写真をご覧ください。
筋肉が柔らかい人の猫背は1回の整体治療でここまで改善される
この方はフランスの方で、疲労回復を目的に以前から来院されています。筋肉の質は柔らかい方です。ところが、このように背中の筋肉が盛り上がっていました。
筋疲労を起こし、収縮した筋肉が戻りづらくなっていました。筋肉は伸びて縮んでを繰り返します。縮んだ筋肉が伸びなくなったのが筋疲労でありコリです。
真ん中の写真は、背中と肩・首をマッサージで緩めた後です。まだ背中が盛り上がっています。一番下の写真は、背中の次に腰を緩めた後の写真です。このように身体は全てつながっていて、その部分(背中)だけ治療しても効果は弱く、身体全体を診ていかなくてはいけません。
一回のマッサージ治療で、ここまで改善されました。多くの外国の方を診させていただいているわけではありませんが、私の経験上、いままで診させていただいた西洋人の方は日本人とは筋肉の質が違い、柔らかい筋肉をしている方が多いです。日本人は全般的に筋肉が硬いイメージが強いです。
*ご本人の許可を得て掲載しています。比較写真を見ていただいた後のコメントは一言「スゲェ」でした(笑)
どのくらいの頻度で治療に来ると効果的か
患者さんは、皆さんそれぞれの生活習慣や体質に違いがあり、また、筋肉の疲労度にも違いがあります。はっきり何回とは言い切れないのですが、3ヶ月をめどに来院していただけると、効果が期待できるのではないかと思います。
3ヵ月を目安に
最初の1ヶ月間は週一回、2ヶ月目は2週間に1回と筋肉のほぐれ具合を見ながら施術してトータルで3ヶ月になります。
当院では、1ヶ月から1ヶ月半に一回の定期的な施術を理想として、痛みの出ない身体作りを目指しています。現在もそのようにして、健康管理の一環として長く来院していただいている方もいらっしゃいます。一度猫背が改善されれば、このように時々診せていただければ、定期的に調整できます。
とはいうものの、姿勢は気をつけないとすぐに元に戻りやすいものです。
毎日の生活でも姿勢に注意する必要があります
治療を受けても、姿勢はいつもの癖なので意識して姿勢をよくする必要があります。
たとえば、電車に乗った時に周りを見て下さい。ほぼ全員と言ってもよいくらいスマホを見ています。この時の姿勢は、背中が丸くなり首を突き出す姿勢になっています。座席に浅く腰かけて足を投げ出すような座り方をしている人もいますが、このような姿勢を真似してはいけません。
椅子に沿ってきちんと座るとよい姿勢になります。意識して下図のような姿勢で座るように心がけてください。
電車だけではなく、仕事場の椅子でも同じです。寄りかかって座らないようにご注意ください。
以前、来院されていた若い女性の患者さんから聞いた話です。
コロナ禍のため自宅でテレワークの仕事になりました。疲れてくると、(人目を気にしなくてよいので)椅子の座面に立て膝をついて、背中を丸くして首と両手を前に突き出して、キーボードを操作していると言っていました。
このような姿勢を続けていると、身体を支えるのに必要なインナーマッスル(身体の奥にある筋肉)が衰えて、猫背になってしまいます。
仕事に疲れたら簡単な体操を
毎日できる簡単な体操をご紹介します。
- 肩幅で立って、大きな樽を抱えるイメージで背中を丸めるように両手を前に前につき出します。肩甲骨が大きく開くのを意識してください。そのまま20秒キープです。
- 終わりましたら、姿勢を正してたちます。
- 次に、背中の後ろに手を回し、両手を伸ばして手のひらを合わせます。その合わせた手を後ろに引くように、肩甲骨を身体の真ん中に寄せるように、胸郭を広げて行きます。同じように時間は20秒キープ。
デスクワークで疲れたら、やってみてください。
当院主催のヨガ教室もあります
当院では毎月ヨガ教室を開催しているので、参加していただければインストラクターに姿勢の相談もできて、ポーズを指導してもらえます。どうぞ猫背を改善したいと考えている方は参加してみてください。(当院に来院されている方限定です)
ヨガ教室の様子は、毎回レポートを書いています。ヨガ教室を読んでみて下さい。
猫背でお悩みの方は治療院よしぐちまでご相談ください。連絡お待ちしています。
自由が丘駅南口徒歩3分 奥沢駅徒歩5分の整体治療院です。