「眠れない」人は首が凝っている

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肩こりが辛いと来院される方の中に首がひどく凝っている方がいます。中でも眠れない方は皆さん首がひどく凝っています。眠れないストレスが重たい頭を支えている首に凝りとして現れるのかもしれません。凝りよりもよく眠れないことを気にして下さい。治療は首から肩、背中をじっくりほぐします。

首がひどく凝っている人が増えています

肩こりが辛いと来院される方が増えています。原因は、PCやスマホで目を酷使しているからです。この話題については以前からいくつか記事を書いています。

例えば、スマホが原因でひどい肩こりになるのは長時間使い過ぎているから

そして、ストレートネック(スマホ首)にならないために

全身をチェックしますと、肩だけではなく首も背中も連動して凝っています。患者さんの中には特に首がひどく凝っている方がいます。寝違えなら首が痛くなるのではっきり分かりますが、首がひどく凝っていてもひどい肩こりだと感じられるのかもしれません。

よく眠れていますか?と必ず聞きます

マッサージの始まりに、身体に刺激が入ることを知らせる意味で軽擦・押圧をすると、手のひらに首や背中の筋肉の硬さが伝わってきます。

首を触らせていただき凝っていると「よく眠れていますか?眠りについてから2~3時間で目が覚めませんか?」と尋ねると決まって「目が覚めます。よく分かりますね」と答えが返ってきます。

眠れない人は必ず首がひどく凝っているのです

眠れない人(睡眠不足を含む)は必ずと言っていいほど、首がひどく凝っています。

眠れない原因は人によってさまざまですが、睡眠不足が首の凝りになっているのは確かなことで、数多くの症例で間違いはないと思います。

首の凝りは睡眠不足が原因の一つです。

逆に、首が凝ると眠れなくなるのかと考える方がいらっしゃるかもしれませんが、それはわかりません。

眠れなくなる原因はいろいろ

眠れなくなる原因は人それぞれに違います。当院の患者さんの中には、精神的な心配事で寝られなくなった方がいました。

当時、70代の男性の患者さんでしたが、娘さんが癌の末期宣告を受け、一切寝られなくなり不眠症になった症例がありました。後日、これは誤診だったことが判明したのですが、ショックによる不眠症は直ぐに治らず3ヶ月ほど来院していただきようやく完治したことがありました。

また、疲れるほど身体を動かしていないとだんだん眠れなくなります。

そして、これは女性に多いと思いますが、寝るタイミングを逃してしまう。一日の終わりの食事後にほっと一息ついてソファーでうたた寝をしてしまうなんてことはありませんか?気がつくと夜中になっていて寝直すことになります。睡眠が途切れるので浅い眠りになってしまいます。

また、疲れすぎていると、逆に交感神経が緊張(高ぶり)して寝られなくなります。

眠れないストレスが重たい頭を支えている首に凝りとして現れる

眠れないと身体全体がスッキリしないものですが、私たちの感覚では首が凝るのが特徴だと感じています。なぜ、首が凝るのか?

寝不足は身体にとってストレスとなります。ストレスは筋肉を緊張させて血流を停滞させます。その筋肉の緊張が、重たい頭を支えている首に顕著に現れて、凝りにつながるのではないかと考えています。

凝りは気になってもよく眠れないことは気にならない

皆さん、凝りは気になるのですが、睡眠不足が当たり前になっているのでそれに慣れてしまい、十分眠れていないことがそれほど気にならないようです。

しかし、よく眠ることは疲労回復のために一番必要なことです。首がひどく凝るから治療してもらいに行こうと思うより、よく眠れないので身体をほぐしてもらいに行こうと思っていただく方がよいと思います。

眠ることは一番大切です。

治療は首から肩・背中をじっくりほぐします

首がひどく凝っている人は、首だけが凝っているわけではありません。首につながる肩や背中も必ず凝っています。ただ、一番不快に感じる場所が首なのです。

皆さん、施術が始まって身体を触られると、初めて自分の身体のあちこちがいかに凝っていたかわかるようです。

施術が終わり、ベッドから降りたときに「首から背中までが楽になり身体が軽い。楽になった」と喜ばれます。でも、その状態が、皆さんの本来の身体なのです。

首の凝りがひどく眠れない患者さんの話を2つご紹介します。

睡眠不足で動悸が起き電車に乗れなくなってしまったAさん

Aさんは40代の男性です。

仕事が激務で睡眠不足が続き、電車に乗れなくなったと、知人からの紹介で来院されました。お話をうかがい、身体を診せていただくと疲労困憊になった方特有の状態です。身体全体がパンパンに張り、首はガチガチになっていました。

夜眠れない日が続いたことで、自律神経のバランスが崩れ、食欲もなくなりました。通勤の電車に乗ると心臓の動悸が始まり不安で電車にも乗れなくなってしまいました。

とにかく首を中心にマッサージで筋肉をゆるめていきます。3日置きに来院してもらい、ゆっくりと身体をほぐしていきました。最初はあまりの硬さに、指がはじかれるような感触です。少しずつの刺激が身体と心をほぐしていきます。マッサージの後は、話し方が変わりリラックスされている様子がわかります。

毎回少しずつですが、全身の緊張が取れ始めると首の筋緊張もゆるみます。すると夜が眠れるようになって快方に向かってくれます。眠れるようになると、疲れは取れてきます。

「疲れが取れると眠れる」というプラスのスパイラルに入ると、身体はどんどん快方に向かいます。

1ヶ月半後頃には一駅だけ電車に乗っても動悸はなく、首の筋肉がゆるむのに比例して、2駅3駅と電車に乗る時間を伸ばしても動悸はでなくなり、3ヶ月後には出勤できるようになったと喜んでいただけました。

いつも深夜まで海外ドラマを見ていてひどい肩こりに悩まされたBさん

Bさんは20代の女性です。

肩こりがひどく、辛くなるとその都度ネットで探したお店でもんでもらっていたそうです。しかし、本格的に肩こりの治療をしなければ、ずっとこの繰り返しになると当院のホームページを見て来院していただきました。

身体を診せていただくと、肩だけではなく背中もパンパンでした。肩こりの原因は生活習慣にも深い関係があります。Bさんに普段の生活について聞きました。

仕事が終わり帰宅してから、寝るまでの時間スマホで海外ドラマを見るそうですが、これが問題でした。もう一つは湯船に浸からずシャワーで済ませていた事も分かりました。

私もそうなのですが、悪いことに海外ドラマは連続物が多く、よほど意思を強く持たないと、見始めるとエンドレスになり寝る時間が深夜になります。この生活を続けていると睡眠不足になり、肩こりは解消できません。

睡眠不足が身体に及ばす影響をお話しして、治したいなら生活習慣を見直し深夜まで海外ドラマを見るのを止めることと、毎日のバスタイムは無理でもせめて休日前夜、休日に湯船に浸かり身体を温めていただくようにお願いしました。

施術は、特別な事はなく首から肩、背中、腰と全身をマッサージでゆるめるこれだけです。後は生活習慣の見直しをしていただきました。今では、仕事が終わり帰宅すると少しでも早く寝たいと気持ちの切り替えが出来たことのお話をしていただけました。

2週間に一度定期的に施術をしてしていますが、肩、首、背中のこりが改善されて、3週間、4週間に一度と施術の間を空けるのは間近です。

肩こりで来院される患者さんの症状は、肩こりの患者さんの状態と治療についてにまとめてあります。

肩・首が凝ってよく眠れないとお悩みのかたは、治療院よしぐちにご相談ください。

自由が丘駅南口徒歩3分 奥沢駅徒歩5分の整体治療院です。

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