「頸椎捻挫」といわれたら治療に来てください

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頸椎捻挫を頸椎損傷と同じように考えている方がいらっしゃいますが、頸椎捻挫とは、たとえば、むち打ち症のことです。頭が前後に急に振られて首から肩の筋肉に大きな負担がかかり傷んだ状態です。頸椎捻挫はマッサージで筋肉をゆるめると完治します。これは是非、知っていただきたいことです。

頸椎捻挫って怖いのでしょう?

ある日、来院された患者さんと治療しながらお話をしていたら「頸椎捻挫って怖いのでしょう?」と聞かれました。少し深く聞いていくと、どうやら、頸椎捻挫を頸椎損傷と同じように考えていることがわかりました。

頸椎をケガして損傷するのは確かに危険です。

大きな交通事故やラグビーなどのコンタクトスポーツなどで頸椎や脊髄を損傷すると、麻痺など深刻な後遺症が残ることがあります。時々、テレビのドキュメンタリー番組で取り上げられたりするのでご存知の方は多いです。

ところが、頸椎損傷と頸椎捻挫は別ものなのです。

どうやら「頸椎」ということばが怖さのもとになっているみたいです。

頸椎捻挫とは、例えばむち打ち症のこと

頸椎捻挫、言葉だけ聞くとすごく怖く感じるかもしれませんが、頸椎が損傷をするのではなく、頸椎周辺の筋肉が衝撃を受けてひどく硬くなった筋肉のケガのことをいいます。わかりやすい例として、むち打ち症があります。

頸椎捻挫といわれると何だか怖く感じる方も、むち打ち症と聞けば、「なんだぁ」となりませんか?

頸椎は、背骨の上部、もちろん首の骨のことです。背骨は、脊柱といわれ、全部で32個~34個の椎骨から形成されています。頸椎は、正確には、一番上の1番から7番目までの椎骨を指します。

頸椎には前弯という生理的湾曲(前方に凸)があり、4~6キロある頭を、筋肉と共に支えています。うつむくだけで、頭の重さの数倍の負荷がかかると言われています。頸椎は、このように、もともと負担がかかりやすい部分なのです。

頸椎捻挫とは、追突事故に遭ったり、転倒して頸椎に一定の力が急激にかかっておこる筋肉のケガのことです。頸椎捻挫で代表的なのがむち打ち症となりますが現在では、むち打ち症とは言わなくなったようです。

頭が前後に急に振られて首から肩の筋肉に大きな負担がかかる

むち打ち症が起こる仕組みを説明しましょう。

下のイラストをご覧ください。

交通事故や、アメフト、ラグビーなどのタックルなど後から急激に押されるなどして、後方から力がかかると重たい頭は後方に持って行かれ、反動で頭は前に持って行かれ首から肩の筋肉に大きな負担が生じます。これがむち打ち症、すなわち頸椎捻挫です。

頸椎捻挫は、頸椎(骨)の損傷ではないですが、軽く考えていると首周囲の筋肉が硬くなり、後ほど説明しますが頭痛、肩こり、手の痺れなどの症状が出た症例もあります。

頸椎捻挫の治療

当院では、以前、交通事故後に来院された患者さんにむち打ち症の治療はしていましたが、現在、「頸椎捻挫といわれたのですが治療してください」という患者さんは、ほぼいません。

整形外科で診てもらう方が多いのではないかと思います。

また、むち打ち症などは当院では保険が使えず、保険会社は「保険診療ができる病院か整骨院に行ってください」と話されるようです。

保険会社は、当院のようなマッサージを生業としている所は敬遠します。慰安的なマッサージ(温泉施設・サウナ等)と、治療としてのマッサージ(治療院よしぐちでは1人、1人の身体を責任を持って診させていただく心構えでいます)の境界が曖昧ですので仕方がないことでもあるのですが。

当然、当院では自由診療になりますので、患者さんも頸椎捻挫の治療は、私どもの仕事の範囲外だと思っている方もいるかもしれません。

頸椎捻挫はマッサージで筋肉をゆるめると完治します

ところが、頸椎捻挫(むち打ち症)は筋肉が硬くなった状態なので、マッサージで筋肉をゆるめると完治します。これは是非、知っていただきたいことです。

先日、「運転中に追突され整形外科で診察を受け、首に痛みはありますがレントゲン撮影で異状なしの診断でした」と以前に来院された方から相談を受けました。残念ながら引っ越されて遠方にいる方でしたので治療はできずアドバイスだけになりました。お近くにお住まいでしたら治療できたのですが。

当院での症例をご紹介します。今回は年齢性別は書きませんがお許し下さい。

道で転倒して頸椎捻挫になったAさん

Aさんは、長く定期的に来院されている方です。足がすっかり弱くなって、ささいな段差でつまずきよく転倒されます。

先日も、顔に大きな絆創膏を貼って来院されました。お話を伺うと道で転倒したとの事でした。顔も打っていますので、首が振られて強い衝撃が首にかかってしまい、顔を左右に向けられません。頸椎捻挫(むち打ち症状)です。

身体は強い衝撃を感じると、守ろうと筋肉をガチッと硬くします。やはり首から肩・背中と筋肉が硬くなっていました。ゆっくりと背中、とくに肩甲骨周囲、首にかけてマッサージしていきます。少しずつ筋肉が緩んでくるのを手に感じて来ましたが、あまり長い時間のマッサージは禁物です。

身体は長い時間のマッサージには刺激が慣れてしまい、刺激が身体に入っていかず効果は弱くなります。ある程度、筋肉が緩んだ所で終えます。皆さんに自然治癒力が備わっています。自然治癒力を阻害している(筋肉の硬さ)ものを取り除ければ身体は自分で治していきます。このように毎週繰り返し、先週より今週と徐々に快方に向かって、約3週間でよくなりました。

車に追突され全身打撲と頸椎捻挫になったBさん

だいぶ以前のお話になります。Bさんは、ゴルフからの帰宅途中に高速道路上で事故に遭いました。何かの理由で追い越し車線上に車が停止してしまい、後続から来た車に追突され、近くの病院に緊急搬送され入院されました。

お話を伺うと入院先の病院が自宅からあまりにも遠方でしたので、即日退院して翌日、当院に来院されました。やはり保険会社は当医院は認められず、保険診療ができる整形外科か整骨院を勧めました。

気丈な方で「あなたの言うとおりにしますけど、私の身体がよくならなければあなたが責任を持ってくれるのですね!治療院よしぐちでは、治してくれると言っている」と話し、例外的に認められ任意保険の適用で治療が始まりました。

Bさんは長く定期的に当院に通ってきていただいた方で、身体を熟知していましたので必ずよくなるという信念を持って治療にあたる自信がありました。

身体を診せていただくと、これほどまでに身体が硬直するのかと思うほど、硬くなっていました。無理もありません、事故現場が高速道路だったので車は大破しています。

幸いケガは大事に至らなかったとはいえ、あまりにも大きなダメージでしたので直ぐにマッサージができる身体ではありませんでした。全身打撲、頸椎捻挫です。首も左右にむけられません。

マッサージで筋肉をゆるめて行くことは、不可能でした。

当時、当院ではピーナッツオイルとオリーブオイルが配合されたマッサージオイルを使用していました。このオイルで緊張した首から背中にかけて優しい力でオイルマッサージをします。当院には毎日来てもらうようにお願いし、オイルマッサージを10日間くらい続けている内にマッサージの刺激に耐えられるようになり、極々弱い力でマッサージが始まります。

毎日の治療が、約2週間近く続きます。やっと、普通の力の3分の1くらいの力でマッサージができるようになり、その後一日置きに来院していただき1ヶ月半が経過し、3日置きに来ていただいても大丈夫くらいに自然治癒力がよみがえって、筋肉がよくゆるんでくれるようになりました。

2ヶ月が経過して、週2回の治療になり最終的に週1回のマッサージ間隔になり約4ヶ月で完治しました。その後も長い間、週1回定期的に来院していただけました。

この方には後日談があり、事故後1年が経過したときに何と1年前の事故で粉々になったフロントガラスのかけらの一片が手の甲から出てきたのです。動物には自然治癒力が備わっており、身体を守るために体内から異物を排出するのです。

そのため、体内から外に出そうとするものは(咳・熱・嘔吐・下痢など)止めてはいけないのです。

交通事故に遭った方の治療については、交通事故の後遺症は時間が経ってから出ることがあるという記事も書いています。併せてお読み下さい。

頸椎捻挫と診断され、お悩みの方は治療院よしぐちにご相談ください。連絡お待ちしています。

自由が丘駅南口徒歩3分 奥沢駅徒歩5分の整体治療院です。

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