肉離れになったらマッサージを受けて下さい
肉離れは筋肉が部分断裂を起こした状態です。足がつるのは痙攣で肉離れとは違います。ふくらはぎが肉離れになると踵をついて歩けなくなります。部分断裂が治るのを待つしかありませんが、マッサージで傷んだ筋肉の周辺の硬くなった筋肉をゆるめると、早く楽になります。
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肉離れとは
肉離れとは、スポーツ外傷の一つとしてよく知られています。突然、筋肉が引き伸ばされた時に起こる筋肉の部分断裂のことです。かなり痛いです。
肉離れが起きるのは、スポーツ（テニス、サッカーなど）の急激な動きや、日常生活では、例えば横断歩道で信号が青から点滅になり赤に変わろうとして慌てて走り出した時など、瞬間的に筋肉に力が加わったことが原因です。つまり、ダッシュやジャンプなどの初期動作で筋肉に力がかかったとき、筋肉は最初強く収縮し、次に足を出した時に膝が伸びると同時に筋肉が引っ張られて、筋肉に断裂が起きてしまうのです。
以前、スポーツクラブのインストラクターが名前を呼ばれ振り向いたときに肉離れを起こした症例もありました。こんなことで肉離れが起きるのかと思われるかもしれませんが、筋肉に疲労がたまっていると簡単に起きます。
どんな場所が肉離れを起こすか？
肉離れは、文字通り、筋肉があればどの場所でも起こす可能性はあり、まれではありますが、上肢に肉離れが起こることもあるようです。ただ、一般的には、ハムストリングス（太ももの裏側の筋肉）や下腿三頭筋（ふくらはぎ）で起きることが多いです。
走っていて足がつるのとどう違うか？
ランニングしている最中に、たまに足がつって走れなくなる人がいます。足がつるのもかなり痛いです。肉離れとどう違うのか疑問に思われる方がいらっしゃるかもしれません。
肉離れと足がつるのは違います。
肉離れはいままで説明してきたように筋肉が部分断裂を起こした状態です。当院で肉離れを起こした患者さんに話を聞くと、肉離れを起こした瞬間、「ブチッ」と音がしたと言っていました。
一方、足がつるのは、筋肉が痙攣を起こした状態です。筋肉が疲労して収縮が強くなり血行が悪くなっているところで、筋肉に刺激（強い力）が加わり過剰な収縮が起こるのが、足がつるということです。
肉離れになったらまずどうしたらよいか？
筋肉に部分断裂が起こっていますので炎症が起きて強い痛みがでます。対処方で応急処置として、痛みを和らげるためにアイシング処置で患部を冷やします。アイシングについては、スポーツのケガはすぐにアイシングをという記事をお読み下さい。
ふくらはぎの肉離れの場合、踵をついて歩くことが困難になります。
筋肉の部分断裂になりますので、安静が必要なのと、筋肉の修復に必要なタンパク質の摂取をおすすめしています。程度によりますが、湿布は残念ながら気休め程度の効果しかないと思っています。後は、自然治癒力により断裂した部分が治るのを待つことになります。
とはいうものの、痛みからは早く解放されたいものです。
肉離れになると、筋肉が部分断裂をしたために、傷んだ筋肉の周囲の筋肉が強い収縮を起こしています。腰から下肢の周囲の筋肉をマッサージでゆるめると、肉離れの傷は治りませんが、身体は楽になります。
肉離れの治療は傷んだ筋肉の周辺の硬くなった筋肉をゆるめます
当院に来られる方で、スポーツを熱心にしている方は少ないです。そのため、肉離れで来院される方の部位としては、ふくらはぎがほとんどです。
痛みが出ていますので当然、身体は緊張しています。程度によりますがじっとして痛むことは少なく、歩くときに踵をつけると断裂している筋肉が伸ばされて痛みますので、踵をつけて歩くことができなくなります。
腰からお尻太ももの裏にかけての筋肉の緊張が強くなりますので、硬くなった筋肉をマッサージでゆるめていかなければなりません。しかし、断裂している場所は一切触れませんので、腰・下肢周囲の筋肉をゆるめて治療を終えます。
一般的に肉離れの場合、治るまでの期間は約１ヶ月から１ヶ月半くらいを目安によくなると思います。もちろん、ケガの度合いや個人差によりますので、はっきりとは申し上げることは難しいのですが。
ふくらはぎの肉離れで来院されたAさん
Aさんは男性で40代の方です。
ある日、「ふくらはぎの肉離れで踵をつけることができなくなったので、診てほしい」と電話で問い合わせて来られました。
治療室に入ってこられる姿は、完全に肉離れを起こした状態でした。足は踵をつけて歩くことは困難で、つま先立ちで歩いています。踵をつけられないほどの痛みだそうです。サッカーをしていて肉離れを起こしました。
私たちが患者さんにしてあげられることは、マッサージをすることだけです。
しかし、一口にマッサージと言っても技術は必要です。ただほぐせばよいということではありません。今の身体の状態を観察し、力加減やどこまで指を深くまで入れていけばよいか？今触っている筋肉の始まっている部位（起始）と終わり（停止）はどこなのか。患部の近くのどこまで触れるのか。筋肉と対話しながらマッサージをしていきます。
腰・下肢の筋肉をよくゆるめて治療を終えます。終わってベッドから降りたときに、踵をつけて歩けなかったのが踵つけて歩くことができるようになりました。
身体は全てつながっています。ケガをした部位はふくらはぎですが、その上のハムストリングスが硬くなって縮んでいた筋肉がマッサージにより解放されたので「踵をつけて歩ける」と喜んで足をかばいながらも踵をつけて歩いて帰られました。
仕事の関係もあるので、1週間後の日曜日にまた来ていただきました。
肉離れのケガもかなりよくなり、普通に歩いてこられ、前回と同じように、腰下肢の筋肉と今回は肉離れした部位が触れるようになったので、そこの場所も軽くマッサージとストレッチで治療を終えました。
身体を診させていただいた以上、完全に良くなったのを見届けたかったのですが、「次回はまた連絡します」と帰られそのまま来られなくなりました。おそらく２回の治療でだいたいよくなり、あとはご本人がお持ちの自然治癒力で治したのだと思います。今回、治療のお手伝いをさせてもらい２回でほぼよくなったようだと思っています。
肉離れでお困りの方は、治療院よしぐちにご相談ください。マッサージで楽になりますよ。
自由が丘駅南口徒歩3分 奥沢駅徒歩5分の整体治療院です。
