歩くのは元気に生きるための基本「なるべく不整地を歩く」

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登山道のような不整地を歩くと、無意識にバランスを取りながら歩くことになるのでバランス感覚が養われます。また、足裏に適度な衝撃が伝わると、骨が強くなります。当院では患者さんの年齢層が高いので、歩くことをすすめています。都会では不整地がなかなかないので、まず、階段の上りを使ってバランス感覚と筋力をつけてもらっています。

ある日スタッフと山を歩いていて話していた

治療院よしぐちの院長である私とスタッフの堀内は、山歩きを趣味にしています。神奈川県近郊の山を含め、月に最低でも2回、もっと多い時は、毎週山を歩いている月もあります。

山頂を目指して歩く時は、黙々と歩き続けたり、何か思いついた話をしながら歩くこともあります。

ある日、歩きにくい不整地を歩いていた時、スタッフと「こんなところを歩いているとバランス感覚が養われるね」と話していました。

不整地を歩くとバランス感覚が養われ骨も強くなる

なぜ、登山道のような不整地ではバランス感覚が養われるのでしょう。

登山道は、登り下りがあり段差が大きく、でこぼこ道です。気をつけて歩かないとバランスを崩して転んでしまいます。無意識にでも、普段使わない筋肉を使ってバランスを取りながら歩きます。平坦な道を歩くだけの都会での歩き方とは違ってきます。

それに加えて、特に下りでは、足裏に適度な衝撃を受けます。

骨に衝撃が加わることで、骨の中で小さな骨折と修復を繰り返し骨が強くなると、以前NHKの「人体の不思議展」でやっていました。そのため、骨を強くするのに、その場での軽いジャンプがよいとされています。

衰えは足から来ると昔から言われています。歩くのは元気に生きるための基本だと思います。

「患者さんに、不整地を歩くことを進めたいね」と話していました。

当院では歩くことをおすすめしています

当院の患者さんは年齢層が高めです。健康のため歩くことをすすめるといろいろな反応があります。

素直に聞いてくれる人もいらっしゃいますが、なかなか皆さん実行に移すのには時間がかかります。

運動はしなければならないのは分かっている。でも歩くのは苦手、それなら自転車に乗って少し運動をしようと、一時間くらい多摩川サイクリングロードを走っている方もいます。

自転車では骨が強くならない

自転車は短時間でそこそこの距離を移動できます。適当にスピードも出るので、歩くよりずっと楽しいと思います。しかし、同じ有酸素運動ですが、自転車では、歩くのとは違って骨に衝撃が来ません。

ある程度以上の年齢の方(特に女性)の骨の強化を考えるなら、残念ながら効果的ではありません。

それでも歩くのをおすすめします

都会でただ歩くのは面白味に欠けるかもしれません。

ダイエットのために歩いている方もいるのですが、ランニングと違って、効果が出るのに相当長い時間がかかります。それでも(ある程度以上の年齢の方には)歩くのをおすすめします。寺社巡りやなにか楽しみを見つけてほしいと思います。

そして、できれば、不整地を歩いてほしいです。

しかし、都会で不整地を見つけるのはなかなか大変です。大きな公園に行ってみるのはいかがでしょうか?世田谷区なら砧公園あたりがよいかもしれません。

ある年齢を超えたら意識して歩いて下さい

ある年齢以上になったら意識して毎日のように歩いて下さい。ある年齢というのは、自分が高齢者になったと意識できる年齢です。個人差があります。

皆さん、階段の下りが怖いといわれます。高齢者は階段の下りが苦手な人が多いですね。これはバランス感覚が衰えてきているからです。このバランス感覚は、半ば強制的に訓練をしていかなければ養うことは出来ません。

転倒が怖いからと、摺り足で歩かれる方もいますが、つま先が上がらず、つまずいて転倒される方もいます。これでは文字通り本末転倒になります。

階段の上りを使う

バランス感覚を養いながら歩く能力を磨くには、階段を使うのがよいです。

階段でのトレーニングは最初は手すりを使って慣れてください。しかし怖さを克服しなければならいからと、最初から階段の下りでトレーニングするのは危険が伴います。まず、階段の上りを使うようにしてください。

私が「階段を使ってください」とお話しすると、決まって「下りを使うようにしました」と判で押したように返ってきます。

階段の下りは、一歩踏み外すと下まで落ちてしまいますので大変危険です。上りならつまずいても一段だけで済みます。上りを使ってください。リスクは極力回避をするようにしたいものです。

階段を使うようになると、体力も太ももの筋肉もついてきます。ある程度筋力がついたら、階段の下りを使うようにしてください。

歩かないと衰えてしまいます

コロナ禍で弱ってしまった患者さんがいます。70代でハワイ、ホノルルマラソンにも出た方です。定期的にスポーツジムにも通い体力には自信のあった方でした。

現在80代半ばになり、コロナ騒動で外出を控えているうちに家からでないのが当たり前になってしまいました。通っていたスポーツジムからも足が遠のき、当院からの帰り、後ろ姿を見送っていますと歩くのがとても遅くなりました。なんだか急にお年寄りになってしまい、大変心配しています。

歩かないことが高齢者に与える影響はとても大きいです。

早く、歩こう会を再開したいと思っています

当院では、以前は歩こうかいを開催していました。

「歩いてもらいたい、歩くきっかけ作りのお手伝いが出来たらいいね。歩くことの大切さに気づいていただきたい」という気持ちから始めた「歩こうかい」があります。詳細は下記をご覧ください。

歩こうかいの趣旨

以前は、近郊の山に行ってハイキングをしていました。

コロナ禍でだめになりましたが、現況をみながら再開を予定しています。また、無理なくみんなで山歩きを楽しみたいですね。もちろん、山道ですから不整地です。

皆さんの体力づくり、バランス感覚、健康管理のお役に立てればと思っています。

以前、ウォーキングを続けると効果が期待できるという記事も書きました。

歩くこと、歩こう会にご興味があればご来院された時に声をかけてください。

自由が丘駅南口徒歩3分 奥沢駅徒歩5分の整体治療院です。

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