回内足は、全身のバランスを取り筋トレをして立ち方を修正する
後ろから見て踵が内側に傾いている人は、回内足です。回内足の原因は筋力低下なのですが、身体のバランスが崩れているので、まずマッサージで全身のバランスを取ってから筋トレを始めていただきます。そして、歪みでくせがついた立ち方を改め、自分の中心軸を意識してもらうように治療していきます。
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患者さんの踵(かかと)が内側に傾いているのに気がついた
ある日、ヨガ教室で皆さんのヨガポーズを後ろから見ていたときに、70代の女性の踵の向きが、内側へ傾いているのに気がつきました。
治療院よしぐちでは、毎月第4土曜日に「月イチヨガ教室」を開催しています。
下の写真を見ていただくとおわかりになると思いますが、歩行時や立っている状態でくるぶしから下が内側に傾いている状態です。
わかりやすい足だけの画像が手元になかったのですが、靴の踵の減り方を見ればおわかりいただけるでしょう。この靴の画像を見ると、右足の踵が内側に傾いているのがおわかりになると思います。気になる方は、ご自分の靴をチェックしてみて下さい。
街を歩いていても踵の向きが内側に傾いている人よくみかける
街を歩いていると、職業上、つい、前を歩く人の後ろ姿が気になってしまいます。左右の肩の高さの違いや、歩き方などが気になってしまいます。今は特に足もとに意識が向いていて、踵が内側に傾いている人たちの多いことに気がつきます。
このような状態を回内足(かいないそく)といいます。
例えば、冬場のムートンのブーツを履いている方達。男性、女性関係なく靴のくるぶしあたりの形が崩れている方が多いですね。ムートンブーツは靴の形状からも崩れやすいのですが、回内足でない方の形は崩れていません。
回内足とは
回内足(かいそくそく)は踵(かかと)の向きが内側へ向いている状態のことをいいます。
踵が内側へ向いていると、自分の重心は通常足指の親指のつけ根に一番乗るように体の骨は構造されているのですが、踵が内側へ向く事で、重心の乗る位置が内側へ入り、足首の内側の靭帯や前すねの筋肉、膝の内側へ重心が加わり、膝痛や外反母趾などを引き起こします。
回内足になる原因
原因として一番に考えられるのは、筋力低下です。それも足首を支えている、前脛骨筋やふくらはぎの筋力低下が一番に考えられます。また、回内足をそのまま放置すると外反母趾やX脚の原因になる可能性があります。思い当たる方は、できるだけ早く改善した方がよいです。
治療はまず身体のバランスを取り戻すこと
回内足の原因は筋力低下によるものです。そのため、筋トレをする必要がありますが、今までのまま、身体のバランスが崩れていてはいくら筋トレをしても改善できません。
いつも書いているように、身体の歪みは筋肉の疲労によるものです。筋疲労を起こして筋肉が硬くなり、筋肉が付着している骨を引っ張って身体の歪みになります。全身のマッサージで硬くなった筋肉をゆるめてバランスをとります。
足を組む「くせ」はやめる
身体のバランスが崩れている方に多いのが、足を組むこと。これはいけません。
足を組むと、筋肉が引っ張られて身体の歪みが生じます。それが当たり前になると、骨盤が歪んでしまい、足を組まずにいられないようになります。かくして、足を組むことがくせになります。
椅子に座るとつい足を組んでしまう方、足を組む「くせ」のある方は、すぐに意識してやめるようにして下さい。
下肢の筋トレをする
全身のバランスが整った後で、下肢の筋トレを始めてもらいます。大腿四頭筋(太ももの前)にはスクワット。ふくらはぎの筋トレは、テニスボールを使います。
やり方は、テニスボールを両足の真ん中(土踏まず辺り)で挟み、踵の上げ下げします。この時に大事なのは足の指の第2指がまっすぐになっていることです。
両足に挟んだテニスボールが外れないように意識をすると、内転筋にも力が入りトレーニングになります。
立ち方を修正して自分の中心軸を意識する
回内足の方に立って下さいとお願いすると、長年くせがついた立ち方をしているので自然な立ち方ができません。まず、足裏の母趾球の裏で体重を支持して立つことをお教えします。
そして、ストレッチポール・ひめトレというコアコンディショニングツールで体の中心軸を意識し、自分にとっての自然な立ち方を経験していただきます。
当院の患者さんの体験談
30代女性Aさんの話です。
定期的に通ってきていただいています。治療中に回内足の人が多い話をすると「私もそうだった」と話をしてくれました。当治療院でも回内足にまだそれほど意識を持っていなかった、かなり前のことです。
彼女は、踵の細いハイヒールをいつも履いていました。歩いているときはいいのですが、ハイヒールの靴を脱いだ時にヒールが斜めに減っていて、靴自体が自立できなかったそうです。
想像するとなんだかすごい話ですが、身体で微妙にバランスをとって歩いていたのです。
AさんはO脚で回内足でしたが、当院の治療でO脚がなおったと言ってくれました。マッサージで凝り固まった筋肉をゆるめ、身体全体を整えただけですがO脚の改善ができたのです。身体のバランスをとっただけで改善できた症例は当院でも少ないですが、Aさんも、自分でも足を組まないことを徹底的に努力してくれました。
Aさんは、この後ハイヒールを全部捨てたそうです。
治療を受けた方全員のO脚がマッサージで治るとは言えませんが、身体の歪みを取り除き、中心軸を整えることはできます。
靴底の減り方がおかしい、回内足でお悩みの方は、治療院よしぐちまでご相談ください。ご連絡お待ちしています。
自由が丘駅南口徒歩3分 奥沢駅徒歩5分の整体治療院です。