好転反応について知ってください
好転反応は、治療後、身体が正常な状態に戻っていく時に、だるさや一時的に症状が悪化したような状態になることです。たいていすぐに収まりますが、治療してもらったのにかえって悪くなったと中断してしまうとまた元に戻ってしまいます。不安があれば、是非、ご相談下さい。
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好転反応とは？
好転反応という現象をご存じですか？初めて聞いた。言葉は聞いたことがあるがよく分からない。当院に来院される患者さんでも、ご存じない方がたくさんいらっしゃいます。
どんな現象かというと。
治療後、身体が正常な状態に戻っていく時に、だるさや一時的に症状が悪化したような状態になることです。
疲労した筋肉は硬くなっています。筋肉をマッサージ施術でゆるめたことで、深部に溜まった疲労が表面に浮き出て来て、それが身体で感じられるようになるのです。
だるくなったり痛みが出ることもある
好転反応の症状は、施術後、身体のだるさを感じたり、最初の痛みと違うところが痛んだりします。たとえば、腰痛の治療で来られたのに、背中・手首・肘など他の場所が痛むことがあります。
その程度は、個人差があります。施術を受けた方全員に反応が出るかというとそうではありません。やはり、その方の筋肉の硬さや疲労、血流の悪さなどが関与して、施術後すぐに出たり、翌日、翌々日に出るなどまちまちです。
施術を受けていただいたのに、その後に身体に不快な症状が出ると、治療してもらったのになぜ？と疑問に思われたり、不安になると思います。しかし、そういうことが起こり得るものだと、まずご理解ください。
そして、もちろん、おそれる必要はありません。
好転反応が出たらどのくらい続くか？
好転反応で症状が出た場合、大ていは、1～3日でおさまってきます。
しかし、中にはしばらく続く方もいらっしゃいます。疲労の度合いや、今まで過ごされてきた生活習慣（睡眠時間など）の影響を受けます。とはいうものの、上で書いたように、この症状は身体の反応であり、身体は自然治癒力によって良い方に改善しようとしています。一時的に調子が悪くなっても不安がらずに通院してください。
また、不安があれば、ご相談下さい。ご説明します。
当院では施術後の経過、とくに疲労度（筋肉の硬さ等）の強さによっては、最初の施術を受けた日から間隔をあけずに３～4日後に来院して頂いています。これは、施術の間隔が短ければ短いほど、筋肉がゆるんだ状態から施術ができるからです。
間隔があいてしまうと、身体に入った刺激が消えてしまい、筋肉が元にもどって硬くなってしまいます。
治療後は静かに過ごして下さい
もう一つ大事なことを知っていただきたいです。皆さん、治療後は疲労が取れることで身体の軽さを感じてもらえます。身体が軽く楽になるので、主婦の方はとくに当院の帰りに美容院や買い物をして帰られます。
身体は楽になるのですが、この時に美容院などで長時間座っていたり、重たい荷物を持って歩かれると腰痛などを引き起こしやすくなります。
筋肉をゆるめたことでバランス的に身体は一番不安定な状態にあります。治療後は、好転反応が出やすくなります。
是非、治療の後はどこもよらずにご自宅に帰られて静かに過ごしていただきたいと思います。
好転反応の実際の症例
好転反応でどんな症状が出るのか？2例ほどご紹介しましょう。マッサージ後、ひどくだるくなってしまった例です。
マッサージ後ひどいだるさを感じた
70代の男性でした。当時、私の修業時代が終わり、自由が丘にあった三越フィットネスクラブ内で開業していました。この方はクラブ会員のかたでエクササイズ後に何度かマッサージさせていただいていました。
フィットネスクラブで2年半働かせていただき、現在の場所に移る前に、施術中「どこで開業するの？」と聞かれたのですが「オープンしましたらお知らせいたしますのでお待ちください」と伝えていました。
しかし、新しい場所で開業してから忙しく、ついつい、連絡を入れ忘れてしまっていたのでした。
「いつまで待っても連絡が来ないので、人づてに聞いてやっと場所が分かった」と来院していただき「待っていても連絡がなかった」とお叱りを受けましたが、探して来院していただいたことに心から感謝しました。
身体を診せていただくと、私の指を受け入れてくれません。皮膚の下に板が入っているように身体がガチガチになっていました。
このような疲労困憊した身体に強い刺激は禁物です。ごくごく弱い力でマッサージを終え、次回の予約をしていただき帰られました。
予約日前日に「身体がだるくて重い。動きたくないのでキャンセルします」と電話連絡が入りました。あれだけ疲労困憊した身体でしたので、刺激が入ったことで強く好転反応がでたのだと思い「動けるようになり、また来ていただければ身体が楽になりますのでお越しください」と伝え、電話を切りました。
それからまもなく、お亡くなりになったことを知りました。来院されたときには末期の肝臓ガンでした。
施術後の身体のだるさは病気が原因で、緊張していた身体をほぐしたことで肝臓疾患特有の身体の重だるさ（どうしようもない倦怠感）がでてしまったと思っています。
とても残念な結果になってしまいました。もし、病気のことがわかっていたら少しでも楽になっていただけるようキャンセルせずに来ていただくように強くすすめたのですが・・・。
このようなこともあります。長く続く倦怠感や痛みは他の病気が隠されている可能性があります。そのような時は病院で診てもらうようにしてください。
もう一例ご紹介します。
こちらも70代の女性です。右側肩甲骨周囲の痛みで来院されました。身体を診せていただくと首・肩。背中とかなり筋肉に強い緊張があります。
お話をうかがうと、大きな病気をされた後でした。回復した後の身体は当然緊張しているものです。マッサージで筋肉の緊張をゆるめます。緊張の強いお身体でしたので、間をあけずに3～4日後に来院していただきました。
最初の治療後の様子をうかがうと「身体がだるくて仕方がなかった。しかしそのだるさも2日くらいで取れた」とお話しされました。
「2日くらいでだるさがとれたのなら、筋肉の緊張が強かった身体をほぐしたことで血流が一気に良くなり、このような症状が好転反応です」とお伝えしました。
生死がかかった大きな病気の後でした。治療後のだるさがとれるまで少しお時間がかかりましたが、その後1週間に一度来院していただき、4回目の治療の後からだるさが消失しました。治療の刺激（血流改善）に身体が慣れて好転反応が出なくなったのでしょう。
身体の痛みや凝りでお悩みの方、治療院よしぐちまで連絡ご相談ください。お待ちしています。自由が丘駅南口から徒歩3分、奥沢駅から徒歩5分の整体治療院です。
