腰部脊柱管狭窄症のしびれがマッサージで軽減できた例

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10年ぶりに昔の患者さんが来院されました。脊柱管狭窄症と診断されしびれがあるのですが、当院を思い出していただいたようです。お尻から太ももの裏側、ふくらはぎにかけて筋肉が深部からこり固まっていました。来院の間隔を詰めて治療しているうちにしびれが軽減し始めました。脊柱管狭窄症であっても、筋肉の硬さが原因でしびれが起きている場合は、私たちの筋肉を緩めることから始める治療で効果が期待できます。

再び、病院で腰部脊柱管狭窄症と診断されました

先日、再来院された方から左足甲のしびれがあり病院に行って「脊柱管狭窄症と診断されました」と言われました。10年前にも同じようにしびれがあり、その時も当院で治療されて良くなった経緯で当院を覚えていてくれて再来院です。

10年前マッサージでしびれが取れたことを思い出して来院

当時70才でしたが現在82才、久しぶりの再会でした。カルテで過去の記録を調べると左足股関節のこわばり、足先の痺れ病院でのMRI画像診断で腰椎の4番、5番間に腰部脊柱管狭窄症と診断されたとありました。当時、痺れが取れたことを思い出して来院してくれました。

今回もしびれの症状で病院に行きMRI画像診断の結果、脊柱管狭窄症でした。お話を聞くと「台所仕事をしていて夕方6時頃になってくると痺れがひどくなり、立っているのも辛くなり横になってしまう」との事でした。

*腰部脊柱管狭窄症について、下の記事で詳しく解説しています。どうぞご参照ください。

お尻から太ももの裏側、ふくらはぎにかけて筋肉が深部からこり固まっていました

年齢を重ねていくと筋肉の柔軟性は失われて硬くなります。よく歩いているそうですがウォーキングの後のストレッチなどのケアはされていません。

検査していくと、お尻から太ももの裏側、ふくらはぎにかけて筋肉が深部からこり固まって、パンパン状態で正座もできないくらい太ももの前側の筋肉も硬くなっています。毎晩寝ていて足がつるそうです。まさかご本人も筋肉が硬くなっているとは思ってもいません。なかなか、気づきにくいものです。

全身をマッサージとストレッチで緩めていきますが、あまりにも筋肉が硬く、ストレッチの途中で足が筋けいれんを起こしてしまいます。週一回の治療では簡単には緩んでくれません。そんな治療が3回続いたのですが、治療の後の症状は一向に改善の気配もなく変わりません。

しびれの原因は筋肉の硬さにあるかもしれない

お話を聞きながらの治療中、「夕方から辛くなるが、身体を休めると朝は症状がなくなり、夕方痺れて辛いこの症状が毎日です」言われましたが、脊柱管狭窄症の特徴(歩いているとしびれが下肢全体に出て腰をかがめ少し休むとしびれが消えまた歩ける)がありません。

病院での診断は脊柱管狭窄症で間違いないのですが、ひょっとすると状態はそれほど深刻ではないかもしれないと思いました。

海外生活が長く湯船に浸かると疲れてしまうという理由で湯船に浸かる習慣がなく、一年を通して普段はシャワーで済ませ、湯船に浸かるのは3日に一度だということも判明しました。これも筋肉を硬くする原因の一つでもあり、もしかしたら今回の症状は筋肉が硬くなりすぎて神経圧迫を起こして、しびれが出ているのではないかと思いました。

徹底的に筋肉を緩める

それでは、徹底的に筋肉を緩めてはどうかと思い、「マッサージをして今日は筋肉が緩んでも、次回までにはまた硬くなってしまい堂々巡りになって結果が出せないので、もっと来院の間隔を詰めてきて欲しい」

「ご自分でふくらはぎを伸ばすストレッチと湯船に浸かりながら、浮力を利用して正座をしてもらいたい」とお願いしました。

しびれが軽減し始めた

治療の間隔を詰めますと、マッサージ治療後筋肉が硬くなる前に来ていただけるので、前回筋肉が緩んでいる状態から治療を始められます。7回経過しましたが、この間隔を詰めてからのマッサージ治療が功を奏してきました。

今まで、夕方6時頃になると出現するしびれが8時頃まで出なくなり、「今まで何もする気力がなかったが元気が出てきた」との報告をもらいました。

10回の治療経過後、あれほどひどかった痺れが「ほとんど気にならなくなった、台所での立ち仕事が辛くならなくなり、手の込んだ料理も作るようになった」と大変嬉しい報告をもらいました。

まだ、安心は出来ませんが確実に治療効果が出て、やはり今回のしびれの原因は筋肉の硬さにあったと確信しました。引き続き2月いっぱいは間隔を詰めての治療を続けていきます。

腰部脊柱管狭窄症は痛みを伴うのが一般的です

この患者さんは、しびれがひどかったものの、幸い、痛みはありませんでした。しかし、腰部脊柱管狭窄症は、痛みを伴うのが一般的です。しびれだけではありませんので、念のため。

しびれや痛みの95%は筋肉が硬くなったことが原因

今回、この記事を書きながら、読んで下さる方にお知らせした方がいいなと思ったことがあります。

しびれや痛みの原因はどこにあるかご存知ですか?

しびれは、長く正座をするとどなたでも体験できます。筋肉への血行が悪くなると一時的に筋肉が硬くなりしびれます。足がしびれたら無意識にしびれたところをもみますね。硬くなったのをほぐしているのです。

では、痛みはどうでしょう?

頭が痛い、胃が痛い、肩が痛い、腰が痛い・・・などなど、身体の痛みはいろいろな場所に出ます。もちろん、その原因は内臓、骨、関節等にあることがあります。

しかし、来院される皆さんの身体の痛みの95%は、筋肉が硬くなったことが原因です。

多分、ほとんどの方は、筋肉が硬くなって痛みが出るとは思っていないでしょう。例えば腰痛の方。患者さんはほとんど、ご自分の腰が痛いのは背骨の腰の部分ががずれているからだと思っています。

テレビを見ていると、骨がズレているといってポキッと骨を鳴らして整体する場面を見ることがあります。テレビ番組として面白いので使われるようです。

しかし、人の身体の構造は緻密な設計の上に成り立っていて、簡単にずれるようには出来ていません。もし、レントゲンで骨がずれているのが見て分かるほどだと、痛くて動けないことでしょう。

身体に歪みが出て痛むのは、筋肉が疲労し縮んで硬くなり骨を引っ張るからです。骨自体がズレるのではなく筋肉に引っ張られている状態です。筋肉が疲労するのは、精神的疲労や身体の使い過ぎなど肉体的な疲労が原因です。

身体中の部位、首肩、背中、腰、腕、下肢等の痛みの原因は、筋肉にあると言っても過言ではないでしょう。

まず、筋肉を緩めることを考えてみて下さい。

痛みを軽減するには、まず、筋肉を緩めることが効果的です。どこか痛くなった時に、「筋肉を緩める」と思い出して下さい。

当院の治療は筋肉にアプローチして緩め、その後で、それぞれの痛みに対して治療をしていきます。今回、整形外科では足の甲の痺れは脊柱管狭窄症であると診断されましたが、脊柱管狭窄症であるのは間違いないものの、しびれは筋肉の硬さが原因になっていたケースでした。この場合、私たちの治療で痛みやしびれを取ることができます。(もちろん、そうでない場合もあります)

身体の痛みで整形外科を受診され、「身体と上手に付き合って言ってください」と診断を受け、「もう治らない」と諦めてしまっている方はいらっしゃいませんか?ひょっとすると、その痛みや痺れの原因は筋肉にあるかもしれません。

当院に来られる患者さんの腰痛について、腰痛にお悩みの方へを読んでいただくと、他にどんな症状があるのかまとめてあります。読んで、これは自分にも関係あると思ったらどうぞご相談下さい。

諦めてしまう前に治療院よしぐちまでご相談ください。お待ちしています。自由が丘駅徒歩3分、奥沢駅徒歩5分の整体治療院です。

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