神経を使うと首から背中に疲れがたまるようです

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細かく神経を使う仕事をしていると、緊張感があるので首と背中の筋肉が硬くなり凝ります。首の凝りが強くなるとよく眠れなくなります。首の凝りをほぐしていると、眠気を感じたり、眠ってしまう方もいます。精神的な疲労を感じている方も首がひどく凝ります。神経の疲労は首と背中にたまるようです。よく眠れないという方は、首と背中が凝ってないか意識しながらよくほぐすと眠れるようになります。

神経を使うと首から背中に疲れがたまるようです

定期的に仕事でたまった疲れを取りに来られる方がいます。細かく神経を使う仕事で、PCを使っているので、長時間画面を見下ろす姿勢になります。

この患者さんの場合、もちろん、肉体的にも疲れているのですが、神経から来る疲労の方が大きいと思います。細かく神経を使うと、緊張感がありますから首が疲れるのだと思います。

もともと身体の使い方の癖があり、いつも右側の背中の筋肉に負担がかかり、特に首から背中の右側に痛みや凝りが強くでて来るのが特徴です。

さらに、コロナ禍で在宅仕事が増えて来ると、PCの画面を通して会議をする機会が増え、同じ姿勢をより長時間取ることになります。このことが首から背中にかけての緊張を強くします。首がひどく凝ってしまいます。

首が凝ると睡眠が浅くなります。

首をマッサージでよくほぐします

身体を触ってみると、肩の付け根から首にかけて凝りが強くあります。もともと、しなやかで柔らかい筋肉をしている方ですが、体癖により首・肩の張が強く、身体の深部に強い凝りが出ています。

眠気が出てくる

首の凝りは睡眠にも大きく関与しています。首をマッサージしていると、いつも「首をマッサージしてもらうと眠気が出てきますね」と言われます。よく眠れていないのでしょう。

首の緊張を取り除くことで、交感神経の興奮を抑えリラックスでき、睡眠も深くなり、疲労が早く抜けるようになります。首は脳からの大切な連絡通路です。

首の緊張は背中にも現れる

首の緊張は背中にも現れます。多少の個人差はありますが、肩甲骨周囲の筋肉が硬くなり、うつ伏せに寝ていただき腕を後ろに回し、肩の前部に手のひらを当て下から押し上げるようにすると、肩甲骨が浮き上がってきます。(写真は横向きですが、うつ伏せでこのようにします)

その浮き上がった肩甲骨の縁に指をあて押し込んで緩めていきます。ここの場所をよく緩めると肩から首の緊張が取れてきます。背中が張っている場合は下から押し上げても浮き上がってきません。

腰椎5番の奥にある筋肉もほぐす

来院される方で、腰が疲れていない方はまずいません。この方は、腰の中で一番負担のかかる、腰椎5番と骨盤の連結部の深部にコリが指に触れ、指先を立て奥深いところをほぐしていきます。

この場所は大腰筋という最も深い所にある筋肉で、立位では身体を前傾させ、太ももを持ち上げるときに働く筋肉です。腰痛もこの筋肉が関係していることが多く、腰痛で来院される方は、たいていこの筋肉が硬くなっています。

精神的な疲労も首を緊張させるようです

細かく神経を使う仕事は首が凝るようだという話を書いていて、ふと思い出した話があります。別な患者さんのことですが書いておきましょう。

精神的な疲労は首の筋肉を緊張させるようです。

娘さんが(誤った)がん宣告を受け、不眠になったお父さんの首がひどく凝っていた話

紹介で遠くから来院してくれた男性のお話です。

お話を伺うと、娘さんががんの宣告を受けたとのことでした。娘さんには小学生のお子さんがいて「娘がいなくなってしまったら、孫はどうなってしまうのかと思ったら心配で眠れなくなってしまった」との事でした。このことがきっかけで、不眠になってしまいました。

最初は睡眠薬を使っていたのですが、日を追うごとに薬が効かなくなり、より強い薬を使うようになってしまいましたが、それも効かなくなり、夜が明けるのをまんじりともせずに待つ毎日で来院されました。睡眠が阻害されますと、内臓にも影響がでて胃の働きも悪くなり食欲も出ません。疲労困憊の状態です。

身体に触れてみると、首のこりが大変に強く交感神経の緊張が続いています。緊張を取り除くためには時間がかかります。遠方より来院していただいていましたが、最初は1週間に2回来ていただいて全身をマッサージし、特に首周囲から背中をよく緩めるようにしました。

1ヶ月を過ぎる頃から、施術中に軽い寝息を立てるようになり、夜も短い時間ながら寝られるようになったと嬉しい報告がありました。一度寝られるようになれば、緊張が取れてきた証です。3ヶ月後には、不眠症は完全に治り体重も増えました。

後日、娘さんのがんは誤診と判明し何事もなかったそうです。(よかったです)

細かく神経を使う仕事とは違いますが、心配で眠れないなど精神的な疲労は、やはり神経を疲労させて首の筋肉を緊張させるのです。

よく眠れない方、首から背中が凝ってませんか?

よく眠れないという方は結構いらっしゃいます。思い当たる方、首から背中がひどく凝っていませんか?首を柔らかくほぐすと緊張が緩んでよく眠れるようになると思います。

今はYouTubeで、ヨガやストレッチの動画がたくさん無料で公開されています。首まわりを緩める体操を毎日の習慣にするとよいです。

ただ、ひどく凝っている方に限って、自分の凝りを自覚できないものです。凝った状態がよくわからなくなっているのです。

ほぐして緩めると疲労がわかる

来院された方は「身体に触られて、筋肉が硬くなっていたのがわかりました」とよく言われます。皆さん、なかなかご自分の身体をわかっているようでわかっていません。

少し前に、全身をほぐして疲労が抜けた状態を知るという記事を書きました。

私の登山の先生が、アイスクライミングで疲労困憊して来院した話を紹介しました。疲労困憊し筋肉が硬くなり過ぎると、そのこと自体が分からなくなるのです。しかし、一度筋肉をしっかり緩めると、疲労がたまってくるのがわかるようになり、自分で解消しようと思えるという話です。

疲労は、限度を超えると感覚が麻痺して疲れた感覚がなくなりよくなったと錯覚します。この状態で仕事を続けていくと、突然倒れてしまうことにもつながりかねませんので、常にご自身の身体を知っておくことが大切です。

もし、自分に当てはまるなと思われたら、筋肉の状態を診せていただければ、いろいろアドバイスさせていただきます。

最近疲れが取れない。首や背中が凝っている、よく眠れないという方、治療院よしぐちまでご連絡ご相談ください。お待ちしています。

自由が丘駅南口徒歩3分 奥沢駅徒歩5分の整体治療院です。

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