腰痛 座っていると痛くなり、立つと楽になる

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静かに座っているだけなのに腰が痛くなり、立つと楽になる。なんだか普通の腰痛と逆じゃないかと思いますが、これも腰痛の一つで、原因は、他の腰痛と変わりません。筋肉に負担がかかり、筋肉が疲労して収縮しているのです。立つと楽になるのは姿勢が変わり、使う筋肉が変わったからです。治療はマッサージで筋肉を緩めて筋疲労をとります。長時間座っていることも、筋肉に負担をかけると思って下さい。長時間座って仕事をする方は、合間に体操をしたり歩くと筋肉がほぐれてよいです。

座っているだけなのに腰が痛くなってくる

腰痛の方で、座っているとだんだん腰が痛くなってきて、立ち上がって少し動くと楽になるという方がいらっしゃいます。静かに座っているだけなのに腰が痛くなり、立ったり歩いたりすると楽になるなんて不思議に感じられるかもしれません。

姪が腰痛で来院しました。以前から腰痛を訴えていて痛みが出ると治療に来ていました。小さくて可愛らしかった姪がいつの間にか30才を迎え、仕事はホテルウーマン。以前はフロント業務でしたが、今は裏方の事務仕事に変わったそうですが、勤務態勢は今でも夜勤、日勤と交互で働いています。

今までは、フロント業務に携わり長時間立ちっぱなしで腰に負担がかかり腰痛になっていたのですが、今回は立ち仕事ではなく座る仕事になったのですが、やはり腰が痛いと言います。

詳細を聞くと、「座っていると鈍い痛みが出てきて苦痛になり、立って少し動くと楽になる」と言っていました。

普通に考えると、座っているのは楽な姿勢で、立った方が疲れるように思いますね。座って静かにしているのに、腰が痛くなってくる・・・。しかし、それは決して珍しいことではありません。

座っていても筋肉に負担をかけているのです

電車でもバスでも立つより座っている方が楽。それはその通りです。

しかし、「座り疲れ」ということばがあるように、長時間座っているのもくたびれます。座る姿勢を取るために筋肉を使っています。長時間同じ姿勢をとると筋肉に負担がかかるからです。立つのはもちろん筋肉に負担がかかりますが、座っていても別な筋肉に負担がかかっています。

皆さん、座って動いていないので身体に負担はかかっていないと思っているのではないでしょうか。長時間座っていると、筋肉が疲労して来るのですよ。

いつ腰痛になってもおかしくないほど腰から背中の筋肉が疲労している

長時間座っていることが、腰痛になるきっかけになっていることもあると思いますが、たいてい原因は他にあります。

座る以前に、他に原因があって腰から背中の筋肉が疲労しているのです。すでに疲労がたまっているので、いつ腰痛になってもおかしくありません。

その状態で長時間座っていたので、姿勢を支えるために使われていた筋肉が疲労のために収縮し、痛みにつながったのでしょう。

同じ姿勢のままでいることも筋肉を使っていると覚えておいて下さい。

立つと楽になるのは使う筋肉が変わるので痛みがやわらぐ

座っていると出てきた痛みが立ち上がると楽になるのは、姿勢が大きく変化するからです。それまで、疲労して収縮していた筋肉で姿勢を保っていたのが、使う筋肉が変わるからです。

さらに、軽く歩くと使う筋肉が変わり、また、軽く動かすことで筋肉がほぐれるので、もっと楽になります。

治療はマッサージで筋肉を緩めて筋疲労をとります

治療は、痛みを取り除くために、マッサージで筋肉を緩めて筋疲労(コリ)を取っていきます。座っているだけで腰痛が出る患者さんの治療は特別なものではありません。一般的な腰痛の治療と変わりません。身体全体を診させてもらうと、腰はもちろんですが特に臀部、下肢の筋肉も硬くなっていることが多いです。

また、患者さん一人一人には身体の動きに癖があります。そのためにコリや張りがある場所は個人差があります。

たとえば、姪の場合、立っているときには右側に重心を移して立っています。このために、右足の筋肉が左に比べて硬くなっていて、腰痛が出るときは右足の痺れも一緒に出てきます。神経が筋肉によって圧迫されるからです。

当院ではマッサージ施術をしながら、患者さんにどの筋肉が他の筋肉とどのように関連して張っているのかマッサージでほぐしながら説明していきます。患者さんにご自分の身体の癖を発見していただきたいからです。

最近、ギックリ腰で強い痛みがでて治療に来られた方が、治りかかってきたときに「普段、あまり痛みを感じていなかったですが、長く座っていると腰が重く痛くなります」と言っていました。やはり、座っている間に筋肉が固まり痛みになっていたのでしょう。筋肉がほぐれると、身体の変化を感じやすくなります。

座る時間が長い方におすすめは歩く(ウォーキング)こと

長時間座ったままの姿勢でいるのは、股関節周りの筋肉が固まってしまい、いいことではありません。一時間に一回くらいはトイレに立つ、水分補給をしに行くなど姿勢を変えて下さい。また、立ったときにその場で軽く身体を動かすのもよいでしょう。

身体をほぐすには運動をする必要があります。「運動ですか?」面倒くさいなと思う方もいるかもしれません。でも簡単な方法があります。ウォーキングです。歩くことはどなたでも毎日していることです。その距離を少し意識して延ばして、筋肉を緩めてほしいのです。

また、一日の終わりには、ぬるめのお湯にゆっくりと浸かってください。

シャワーだけで済まされている方もいますが、シャワーで汗は流せても筋肉は弛んでくれません。湯船に浸かることで、水圧がかかり筋肉のポンプ作用で血流をよくしてくれます。

身体を温めることで、筋肉がある程度緩み、深部のたまった疲労が表に出てきて寝る事で疲れが取れます。

寝る前のストレッチもおすすめしています。

おすすめの体操もあります

座る時間が長い方にも立ち仕事が多い方にも、役立つ体操をお教えしましょう。身体を横に倒す体操です。仕事の合間にやってみて下さい。わずかな時間でできます。

身体を横に倒す動作は、日常生活のなかではあまりありません。PCに向かって仕事をしていますと、自然と首が前に突き出て首の筋肉にも大きな負担をかけていますので、楽にしてくれます。

  1. 肩幅で立ち大きく背伸びをします。
  2. 身体を側屈します。右側を伸ばすときには左手で右手首を持ち、上に持ち上げるようにしながら、身体を左に倒していきます。
  3. 身体を左に倒したときに重心を右足に乗せていきます。右側が終わったら左側も同じように倒して交互に2セットしてください。左右ともに身体が弓なりになるように伸ばします。
  4. 側屈が終わりましたら、肩幅で立ったまま両膝を軽く曲げて両手を前に突き出します。
  5. 両手をより遠くに突き出すようにして、樽を抱えるイメージで背中を丸めていき、肩甲骨周囲の筋肉が伸びていくのを感じます。こうすることで、背中のストレッチが出来ます。

腰の体操

そして、腰も緩めましょう。

肩幅に立ち、両膝を軽く曲げます。両手は腰において腰を大きく右回りに10~20回、回してください。右側が終わりましたら左側を同じようにします。

フラダンスをイメージしてやってみてください。腰から股関節周りの筋肉が緩んでくれます。

両方とも無理なく、自分の出来る範囲で動かしてください。伸ばすこと腰を回す事でとても気持ちがよくなり仕事中、リフレッシュ出来ます。

当院に来られる患者さんの腰痛について、腰痛にお悩みの方へを読んでいただくと、他にどんな症状があるのかまとめてあります。読んで、これは自分にも関係あると思ったらどうぞご相談下さい。

座っていると腰が痛くなる方は、一度治療院よしぐちまでご相談ください。連絡お待ちしています。

自由が丘駅徒歩3分 奥沢駅徒歩5分の整体治療院です。

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