天気痛で頭痛の方が来院、背中から肩までパンパンに張っていました

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天気痛による頭痛の方が来院されました。若い方でしたが、背中から肩まで指が弾かれるほどかたく張っていました。患者さんの中には気圧に敏感な方が確かにいらっしゃいます。気圧に敏感だから痛くなって当たり前と思う前に、マッサージを受けたり、ご自分で少し運動をして筋肉をほぐすようにしてください。また、湯船に浸かる、夜更かしをしないなどよい生活習慣を身につけて下さい。

天気痛による頭痛の方が来院されました

患者さんから、「娘が頭痛によくなるので、みてもらえますか」と問い合わせがあり、紹介していただきました。

18才の女子学生さんです。来院していただいて、問診すると天気が悪くなると頭痛の症状が出ると言います。これは「天気痛」かなと思いました。

天気痛は、最近、注目が集まっている病気の一つです。気象病とも呼ばれています。コトバンク天気痛にはこのように書かれていました。

低気圧が近づき天気が悪くなると、持病や古傷が痛む現象のこと。具体的には、頭痛・肩こり・腰痛・リウマチ痛・神経痛などが悪化したり、骨折・手術・怪我などの跡が痛んだりする。日本人の3人に1人は天気痛を経験しているとされる。

原因としては、気圧の減少に関連して脳がストレスを感じ、交感神経が興奮して痛感神経を刺激することが主とされており、痛みが発生する前に乗りもの酔い止め薬を飲んでおくことで予防することができる。

ドイツのハンブルグ気象台では、1952年から気象が健康状態に与える影響の予報が進められたといい、ヨーロッパ諸国や米国では国の機関による天気痛予報サービスが行われている。日本でも民間企業により天気痛予報サービスが提供されている。

実際に気圧の変化に敏感な方は結構いらっしゃるのを私も感じています。

気圧の変化に影響される方は案外多い

天気のせいで体調に不調をきたす人は推計1,000万人以上といわれています。来院されている患者さんの中にも気圧の変化に敏感で、影響されている方もいらっしゃいます。

低気圧が近づくと、その影響で体が微妙にむくみ、脳が血管を拡張させるため、片頭痛が起こりやすくなります。

もっと敏感な人は、東京にいても台湾辺りに台風が近づくと体調を崩す方もいます。気圧が大きく下がるために症状が出るのです。台風も大きな低気圧です。気象病の症状がこれらの時期に集中するのはそのためだと考えられています。

以前、梅雨時の痛みや疲労、倦怠感の解消は少しまめに治療を受けて下さいという記事を書きました。梅雨時も天気が悪ければ低気圧の影響を受けます。

背中から肩までパンパンに張っています

さて、問診が終わり、治療を始めました。いつものように背中の軽擦から始め、両手の母指で背骨の両脇の脊柱起立筋を肩、背中、腰の順で押圧します。

若い方ですが、背中全体、肩までパンパンに張っていました。指がはじかれます。ご本人も、自分がどれだけコリがひどいのか自覚できていませんでした。これだけ、首、肩、背中の緊張が強ければ頭痛が出ても不思議ではありません。

マッサージされている感覚があまり感じられないほど

筋肉の緊張(コリ)が強くなりますと、感覚鈍磨といって、マッサージしていても皮膚の上を一枚薄いゴムのようなもので覆われているかのように、私の指の感覚を感じ取ることが出来なくなります。結果、施術を受けている方は「何と弱い力でマッサージをしているのだろう?」と感じます。

このようなときには、丁寧に説明をさせていただき、かたく張っている背中でも、こり固まった場所と、それほどでもなく指を感じてもらえる場所があり、実際に押し比べて同じ力で押していることを説明しますと、皆さんご自分の筋疲労(コリ)の強さを理解してもらえます。

肩のコリがひどいときには、肩ばかりを集中してマッサージしても筋肉はほぐれてはくれません。肩から連動している首の筋肉を弛めますと、肩、背中の緊張がよく取れます。

施術が終わり、「身体が軽くなった」と喜んでいただけました。

3日後にもう一度マッサージ

次回の施術の予約を3日後にさせてもらいました。

2回目の施術日を近くするのには意味があります。緊張が強い筋肉は1回では、到底ほぐしきれません。身体に負担がかかるのと、マッサージの刺激は長い時間やっていても、身体がマッサージの刺激に慣れてしまい効果が薄れ一定の刺激以上は身体に入っていかないのです。

一旦刺激が入った身体は何日か間を空けますと、筋肉が弛んでくれます。

2回目の施術は、初回で弛んだ筋肉から始められ、より弛んでくれます。そのような理由で、当院では症状改善のためになるべく近い間隔で2回目の施術を受けて頂くようにしています。

3日後の施術日には、あれだけパンパンに張っていた筋肉も柔らかくなっていました。このまま、しばらく定期的にマッサージをして肩・背中のコリを取り除いていけば、3ヶ月後くらいには毎週出ていた頭痛も出なくなると確信しています。

自分は天気痛なんだと思う前に、日頃の身体のお手入れを大切にしてください

テレビで天気痛についての番組を見ると、気圧に敏感な方は「私って天気痛なんだ」とすぐに思われるでしょう。そうすると、つい、「天気痛だから頭痛がするのは仕方がない」と考えがちです。

でも、ちょっと待ってください。

今回ご紹介した患者さんも気圧の変化に敏感で頭痛がする方ですが、背中から肩まで私の指が弾かれるほどこり固まっていました。これだけひどく凝っていたら、ちょっとしたきっかけで頭痛が出るのは不思議でも何でもありません。そのきっかけが低気圧なのかもしれません。

まず、気圧の変化に敏感な方は、ご自分の身体に耳を傾けて、疲れをためないようにすること。肩や背中が凝っていたらマッサージを受けたり、ご自分で体操をしたり、ウォーキングしたり、少し運動をして筋肉をほぐすようにしてください。

特に今の季節はエアコンによる身体の冷えに注意して、暑いからとシャワーだけで済まさず、しっかり湯船に浸かってください。湯船に浸かると、水圧がかかり筋肉のポンプ作用で血流が良くなります。

また質の良い睡眠が疲労回復にはとても大切です(今日中に寝る、日付をまたがない)。

天気痛をご自身の身体を見直すきっかけにして、よい生活習慣を身につけられるといいでしょう。天気痛と言う病名に振り回されることないようにしてください。

天気痛や気象病でお悩みの方は治療院よしぐちまでご相談ください。ご連絡お待ちしています。

自由が丘駅南口徒歩3分 奥沢駅徒歩5分の整体治療院です。

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