筋肉のやわらかい人が五十肩になると、なおりにくいかもしれない

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やわらかくよい筋肉を持った方が五十肩になると、限界まで痛みが出ないことがあります。ある日突然、昨日までできた動作ができなくなり、無理して動かすとそこでひどい痛みがでます。痛みが出にくいなら症状が軽いとよいのですが、痛みを感じなかった分、筋肉に負担がかかっていて治療が長引く可能性があります。

筋肉のやわらかい人が五十肩になるとなおりにくいかもしれない

世の中には、やわらかくてよい筋肉の持ち主がいます。一流のアスリートはたいていそうだと思いますが、もちろん、普通の生活をしている方の中にもいらっしゃいます。そういう方は、疲れにくく、また、疲れても回復が早いのが特徴です。

私たちは毎日患者さんの筋肉にふれていますのでよくわかります。

しかし、回復力の高さで無理がきく分、並みの筋肉の持ち主よりも筋肉を痛めてしまうことがあるようです。ある年齢になると、だいたいの方が経験する五十肩ですが、よい筋肉の持ち主が五十肩になると、痛みがでるまでに時間がかかり、その分症状がひどくなるようなのです。

五十肩は筋肉が弾力を失うことで起こる

五十肩については、以前、五十肩の痛みについてという記事を書いて説明しました。

簡単に説明すると、年齢とともに筋肉が弾力を失い、関節付着部に炎症を起こすために痛みを誘発すると考えられています。また、転倒、打撲などけがをした痛みのため肩を動かさないようにしていて五十肩になってしまうこともあります。

やわらかい筋肉の持ち主も、加齢によって筋肉が弾力を失うことは他の人と同じです。しかし、痛みの出方が違います。

肩は痛くならないのだが、ある日動かないことに気がつく

その特徴は、肩が痛くならないことです。ある日、腕が思ったように動かないことに気がつき、無理して動かそうとするとひどい痛みを感じました。

普通の方なら、ある朝起きた時から「あれっ、どうして肩がこんなに痛いんだろう」となるのが五十肩の始まりなのですが、こういう方は、痛くならないのです。その代わり、突然可動範囲が狭まり、昨日までできた動作ができなくなります。

もちろん、ケガをしたのでなければ、ある日突然筋肉がひどく硬くなるなんてことはありません。少しずつ筋肉が硬くなっているのです。

何気なく上げた腕の違和感、ひょっとすると軽い痛みを感じているのかもしれないのですが、まだ様子を見ようと気にせず放っておきます。そして、ある日動かないことに気がつきひどい痛みを感じて慌てて来院されます。

ひょっとすると治療に時間がかかるかもしれません

当院の治療は、筋肉がやわらかい患者さんも硬い患者さんも変わりません。

肩の可動域(動く範囲)を検査して、痛みの出る場所、痛み方を見ていきます。痛み方もズキズキ痛いのか、ピリピリする痛みなど詳細を聞いていきます。痛み方は違いますが痛みの場所は皆さん同じですね。痛みに関連して筋肉が硬くなっている肩甲骨周りの筋肉をマッサージで緩めて、可動域を広げます。手を上げるのに肩甲骨は大切な役割をしているからです。

ひょっとすると筋肉がやわらかい方は治療に時間がかかるかもしれません。

長い時間かかって痛みがでているから

やわらかい筋肉をお持ちの方は、普通の筋肉の方に比べて痛みが出るまで時間がかかります。筋肉が耐えられるので痛みを感じにくいのです。しかし、その分、痛みが出るときは、ひどい痛みになります。

普通の筋肉の方なら、もっとずっと前に痛みを感じて治療に来られるので、案外治療期間は短いものです。しかし、このような状態になると、痛みが出るまでに時間がかかった分、治療期間も長くなることが考えられます。

そうならないためにも、日頃の手入れを心がけていただきたいです。

日頃からストレッチをして下さい

やわらかい筋肉を持っている方で、学生時代スポーツをしていた方なら、先生やトレーナーに筋肉をほめられたことがあると思います。また、当院に限らずマッサージ屋さんにかかると、「いい筋肉ですね」といわれると思います。

そんな経験がない方でも、若い頃、まわりの人に比べて自分は疲れにくいようだとか、スポーツをしてもケガをしたことがないなんて経験をしていると思います。そんな方はやわらかい筋肉を持っています。

しかし、筋肉が年齢とともに衰えるのはどなたも変わりがありません。

これはやわらかい筋肉をお持ちの方だけに当てはまるわけではありませんが、日頃の手入れをおすすめします。ストレッチを習慣にするとよいですよ。今は、本もYouTubeでもたくさん出ています。

そうすれば突然の痛みに驚くことが減ると思います。

五十肩だと思っても整形外科受診をおすすめしています

いつもお話をさせていただくのですが、痛みの原因が何にあるのかを確認することは大切です。ある程度の事は当院でも症例を元に原因を探っていきますが、安心と原因を確実にするために整形外科での受診をお勧めしています。まず当院に来てから整形外科に行かれる方が多いです。

五十肩の痛みについてという記事にも書きましたが、五十肩だと思っても他に原因がある場合も考えられるからです。

柔らかい筋肉の持ち主が突然五十肩に悩まされた事例

今回の記事は、この患者さんを治療したことがきっかけで書きました。このことは知らせておかなければと思いました。

50代 女性 Sさん

美容師さんの紹介で来院されました。お話を伺うと、ある日突然手が後ろに回らない事に気づいたそうです。五十肩の場合、先ほども原因のところで書きましたが違和感、痛みが先にありますが、Sさんは一切なかったそうです。

突然の肩関節の運動制限と動かすことによる痛みで驚いたとの事でした。痛みの場所が肘にも出ていますが、腕にかけての筋肉の硬さに原因があります。現在、治療は継続中で定期的に来ていただき、肩周囲をマッサージで緩めて経過観察しています。

柔らかい筋肉の方は痛みがでるまで時間がかかるので症状がひどくなりやすい

Sさんの筋肉は大変柔らかく良い筋肉をしています。柔らかい筋肉の方は痛みがでるまで時間がかかります。時間を数字に例えると、MAXを10としますと8~9くらいまで我慢に我慢を重ねてしまい、一度痛みが出てしまいますと治るのにも時間がかかってしまいます。逆に筋肉の硬い人は、4~5くらいで痛みが出ますので、意外に治るのも早いです。これは痛みが早く出るので、治療が早く出来るからだと思っています。

どうぞ、肩の痛みでお悩みの方は治療院よしぐちまでご相談ください。連絡をお待ちしています。自由が丘駅南口から徒歩3分、奥沢駅から徒歩5分の整体治療院です。

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