運動不足解消のため走っていたら腰痛になった例を紹介します

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腰痛の患者さんが連続して来院しました。在宅勤務で運動不足解消のため、走ったりウォーキングなど運動を始めた方ばかりです。その中でも詳しくお話を聞いた40代の男性は、もともとサッカーをしていたので体力に自信があり、約10キロジョギングをしていました。1ヵ月後にふくらはぎに肉離れを起こし、3ヵ月後に筋肉疲労が原因のぎっくり腰になって来院されました。まず歩いて筋肉を慣らす必要があります。

腰痛の患者さんが連続して来院されました

最近、腰痛の患者さんが立て続けに来院されました。男性女性の区別はありません。皆さん、それぞれにお話を伺うと、コロナ禍で在宅勤務が長くなり、運動不足を解消しようと急にジョギング、ウォーキングを始めたことが原因になっています。

かれこれ一年以上になるコロナ騒動で在宅勤務になる方が多く、会社に出社することは少ないと言っていました。会社に通勤していれば、その行き帰り、お昼休みには必ず歩きます。しかし、自宅ではせいぜいトイレに立つぐらいで歩行時間は極端に減っています。気がつけば、自分の体型の変化に驚くことになり「このままではいけない。なんとかしなければ」と考えることは皆さん一緒です。

そこで考えるのが、ジョギングやウォーキングです。

ウォーキングは極端に筋肉に負担をかけることはありませんが、ジョギングは筋肉にかなり負担をかけるので痛みが出やすいです。

今回は、その中のお一人の話をご紹介します。走っているうちに疲労がたまりぎっくり腰を起こしました。

もともとサッカーをしていたので体力に自信があった

40代の男性の患者さんです。もともと、サッカーをやっていた方なので、体力には自信がある方です。今年の初めから、ジョギングを始めました。ご自宅の近くがジョギングをするのによい環境なこともあって、週に1、2度10キロ近く走っていたそうです。

私もジョギングをしていたことがあるので、「歩くのは何か面倒くさいですよね。走った方が時間も短くてすみますし」とお話しすると、「そうなんですよ」の答えが返ってきました。短時間で運動効果を上げるには、走るのが手っ取り早い方法です。それはよく分かります。

しかし、10キロは決して短い距離ではありません。

この方は、若い頃サッカーをしていたので、その頃なら10キロ走ることは何でもないことでした。その記憶が頭と身体に残っています。そのため、今の年齢になっても走れないことはないのです。

そして、これくらい走ると、汗をかいて走った後はかなり爽快感を味わえると思います。しかし、一方で、身体に疲労が確実にたまっていきます。

1ヶ月後ふくらはぎの肉離れ

腰痛の前兆は、2月に現れました。ジョギングを始めて1ヶ月経過した頃に、ふくらはぎの肉離れを起こしてしまったそうです。

ちょうどゴルフにでかける前日のこと。少しふくらはぎが痛いなと感じていたそうです。当日、プレー中にふくらはぎが痛くなり、歩けなくなってしまいました。

整形外科に行くと、軽い肉離れと診断されました。原因は、10キロ近くのジョギングが、徐々にふくらはぎの筋疲労を起こしていたのです。幸いにも軽い肉離れでしたので一週間くらいで痛みは引きました。

3ヵ月後に腰痛

ふくらはぎの肉離れが回復したので、週1~2回と距離を3~4キロに短くしてジョギングを再開しましたが、3ヶ月後、今度は腰痛になりました。

在宅勤務で座っている時間が長く、背中から腰にかけて負担がかかっていたところにジョギングの疲れが手伝ったのでしょう。座っている内に、だんだん腰が痛くなって来たそうです。

痛くてどうにもならず、奥様からの予約の電話でした。治療院に来て施術室に入ってくるときは歩くのが大変きつそうでした。当院は自由が丘駅南口から徒歩3分のところにありますが、ここまで歩いてくるのが大変だったと言っていました。

腰の筋肉が硬くなり筋膜が炎症を起こしていた

場所は左側の腰です。症状は座っていれば痛くはないのですが、立ち上がるときと前屈時に痛みが強く出るといわれます。身体を診させていただくと、痛みの原因は、筋疲労により筋肉が硬くなっていたことと、筋肉を包んでいる筋膜が炎症を起こしていたからでした。

痛みの出ている部位はとても硬くなっています。その場所を直接マッサージして硬さを取り除くことは出来ません。痛みの部位より離れたところからマッサージして緩めていき、徐々に核心部付近をほぐしていきます。

腰の筋肉が緊張すると、お腹の深いところにある大腰筋も硬くなります。例外なく、腰の痛みの出ている左側の大腰筋が硬くなっていますので、お腹もマッサージして緩めます。腰部付近、大腰筋の施術をして終わります。

ぎっくり腰です

この方は、重たい荷物を持ったわけでもゴルフクラブを力任せに振ったわけでもありませんが、筋肉疲労が蓄積してぎっくり腰になっていたのです。

当院ではぎっくり腰の方には、さらしを胸下から腰まで巻いて終わりです。痛めた筋肉の場所は筋力が低下していますので、さらしを巻くことで低下した筋力を補い、身体を支えて腰にかかる負担を軽減させます。すると完治するまでの時間を短縮することができ、巻かないよりも楽に生活が送れるようになります。

施術後、来院時よりかなり痛みが楽になったと言って帰宅されました。

この方も質のよい柔らかい筋肉の持ち主です。

しかし、柔らかい筋肉質の方は身体が踏ん張ってくれて、痛みが出るまで時間がかかります。そして、痛みが出たときには限界を超えているので完全に痛みが取れるまで治療期間も長くなります。

この方の場合、1ヶ月くらいはかかると思っていましたが、5月29日に1回目、31日に2回目、今日6月5日に3回目の治療をしました。今回の治療で、施術中に腰部の緊張は取れてくると確かな手応えを感じました。

次回は一週間後の来院になります、長年の経験から次回来院されたときには腰の痛みは取れていると思います。次回の来院していただく日が楽しみです。

運動不足解消はまず歩くことから始めてください

運動不足を短時間で解消したい気持ちはよくわかります。ただ、ある程度の年齢になると筋肉が落ち始め、また、筋肉の疲労もたまりやすいのです。

以前、「テレワークをきっかけに走ろうと思った方、その前に歩きましょう」という記事を書きました。

突然、走り始めると、膝に負担がかかり、やがて腰痛を起こします。

「足の筋肉も落ちているので、痛みが取れたら、ウォーキングから始めて徐々に短い距離から走るようにしてください。そして最後は必ずストレッチを忘れないように」とお話をさせていただきました。

ストレッチは筋肉があたたまっている間にする

ストレッチをやっているから大丈夫だろうと、ストレッチのやり方を勘違いをされている方もいます。もちろん、やらないよりはよいのですが。でも、同じ時間を使ってストレッチをするのでしたら、効果が出た方がよいですね。

効果のあるストレッチは、運動直後の筋肉があたたまっている間にやることです。時間が経過すると筋肉が冷えてしまい、運動後に収縮した筋肉が充分に伸ばせないのです。

テレワークで長時間座っている方は、背中、腰の筋肉に負担がかかります。仕事の合間や運動直後にストレッチをすることをおすすめします。

当院に来られる患者さんの腰痛について、腰痛にお悩みの方へを読んでいただくと、他にどんな症状があるのかまとめてあります。読んで、これは自分にも関係あると思ったらどうぞご相談下さい。

突然始めた運動が原因で身体の痛み等でお悩みのかたは、治療院よしぐちまで相談、ご連絡ください。お待ちしています。

自由が丘駅南口徒歩3分 奥沢駅徒歩5分の整体治療院です。

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