ぎっくり腰に湿布はおすすめできません

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ぎっくり腰は冷やす必要があります。湿布では冷えないので、100均で氷嚢を買って、氷で冷やしてください。薄い手ぬぐいを巻いた保冷剤も使えます。痛くて眠れない時は、痛み止め入りの湿布を使ってもよいと思いますが、貼り続けないでください。痛み止めの薬でぎっくり腰は治りません。ぎっくり腰になる原因を解決することを考えて下さい。

ぎっくり腰の患部を冷やすために湿布は役に立たない

「ぎっくり腰になってしまいました。予約できますか」とよく問い合わせがあります。来院されるまでの間、患者さんにはアイシングするようお願いしています。

ぎっくり腰の急性の痛みには筋肉の深部まで炎症が伴うからです。痛みの症状を早く取り除くためには、冷やす必要があります。冷やすと楽になります。痛みがでてから最初の3日間が特に大切であると言われています。

アイシングについては、以前スポーツのケガはすぐにアイシングをという記事で説明したことがあります。

湿布では冷えない

患者さんは「わかりました。すぐに湿布を貼ります」とたいてい言われます。

しかし冷湿布を張った場所は、冷湿布の薬剤でスースーとしますので冷えた感じはあるのですが、冷感湿布に含まれるある成分が、患部に集まる血流を押える事で炎症を抑える働きはあるものの、実際のところ冷湿布で患部は冷えないのです。

我々が「冷やす」という言葉を使うときは、アイシングするという意味になります。

冷やす道具として、食品の保冷剤が便利ですが水垂れを起こしますので、薄い手ぬぐいなどを巻いてお使いください。保冷剤は冷凍庫と同じ温度になっているので、直接肌につけてはいけません。

100均で氷嚢が買えます

また、今は便利になって100均で氷嚢が買えるようになりました。とても便利です。下が氷嚢の写真で、中に氷と少しの水を入れて使用します。

左側が氷を入れた状態で、使用しないときには右側のように小さく収納できます。

左が100均で購入したもの。右側がピップエレキバンの会社の製品です。100均のダイソーでは、アイスバッグという商品名で販売されているようです。お近くの店で聞いてみてください。

ただし、冷やすのは痛みの強い最初の3日間だけにします。患部が熱を持つのは自然治癒力によって患部の血流を増やして治そうとしているからです。あまり長い日数冷やしていると、血流を抑えてしまい、逆に治るのが遅くなってしまいます。

痛み止めが入った湿布は痛みで眠れない時は有効

今は整形外科などで、痛み止め入りの湿布を処方されるようになりました。痛みで睡眠を阻害されると、体力を消耗してしまいます。痛くて眠れないときには有効です。

しかし、使い方を間違えると、身体に負担をかけることになりかねないので注意が必要です。湿布では根本治療にはならず、ぎっくり腰は治りません。あくまでも応急処置として使うことをご理解ください。

また、当院では、痛み止めの錠剤を使うことには反対はしません。痛い時だけに限定して使用する頓服薬としてよいと思います。

痛み止めが入った湿布を貼り続けてはいけない

湿布を貼り始めると、それまでの習慣で、毎日取り替えて貼り続ける方が多いです。普通の湿布と違って痛み止めの薬剤が入っているので、貼っている間は、四六時中痛み止めを飲んでいるようなものです。

もし痛み止めが錠剤だったら、毎日飲み続ける人は(多分)いないでしょう。薬は肝臓に負担をかけるからです。

以前、こんなことがありました。

腰痛で来院された方の背中から腰にかけて筋肉の張り具合を確認するために手のひらで軽擦をすると、なんだか違和感がありました。ご本人の了解を得てTシャツを少しめくってみました。

すると、痛みのある部位いっぱいに湿布が何枚も貼ってありました。

聞いてみると、以前腰痛で整形外科を受診した時にもらった痛み止め入りの湿布が余っていたので使ったとのことでした。

「痛みのあるときに一時的に処置をするのはよいですが、このような貼り方はよくないです。薬剤が常に身体に吸収されて内臓に負担をかけてしまいますよ」と説明して、直ぐにはがしたことがあります。

ご本人も話を聞いてビックリしていました。普通の消炎鎮痛剤の湿布薬と思っていたようです。

湿布を貼って腰痛が治ったのはあなたの自然治癒力のおかげ

もし、痛み止め入りの湿布を貼って腰痛が治ったら、それは湿布のおかげではありません。あなたの身体に備わっている自然治癒力のおかげです。身体は時間の経過とともに治るようにできています。

湿布では根本治療にはならず、もし湿布で痛みが取れたとしたら、時間の経過と共にあなたの自然治癒力で良くなったのです。痛みを取るのは、対処療法でぎっくり腰の原因解決にはなっていません。

一番大切なのは、ぎっくり腰になる原因を解決することです。

ぎっくり腰になる原因を解決することを考えて

来院される方達のぎっくり腰の原因は、多くの場合、筋肉が硬くなっているからです。

何故硬くなるのか?それは筋肉が疲労しているからです。腰の筋肉が疲労してしまう原因はいろいろあり、例えば、姿勢の悪さ、運動不足、逆に運動過多で運動後のケア不足などが考えられます。これら筋肉疲労の原因を解決しないでいるとぎっくり腰を繰り返します。これが皆さんの「ぎっくり腰はくせになる」と言うことになります。

当院の患者さんにはぎっくり腰で来られる方が多いです。ぎっくり腰についてはいくつも記事を書いています。ギックリ腰を開いてみてください。

では、筋肉を柔らかくする必要がありどうしたらよいか。

それは一日の終わりに、湯船に浸かり身体を温めてストレッチをしてください。これから気温が下がってきますと、筋肉は硬くなってしまいます。忙しくて、シャワーで汗を流すだけですと汚れは落ちても筋疲労の解決にはなりません。

ぎっくり腰を繰り返すならどうぞご相談下さい

上で説明しましたが、ぎっくり腰を何度も繰り返す方は、時間の経過とともにご自身の自然治癒力で痛みが取れてその後何のケアもしないでいる方です。

ぎっくり腰を起こして、軽い痛みがいつまでも取れない。それから腰がなんとなく重だるい、起床時に腰がこわばる等の不調症状がある方の施術はお任せください。筋肉をよくほぐしてストレッチも取り入れ、毎日ご自宅で出来るストレッチも指導しています。

当院に来られる患者さんの腰痛について、腰痛にお悩みの方へを読んでいただくと、他にどんな症状があるのかまとめてあります。読んで、これは自分にも関係あると思ったらどうぞご相談下さい。

ぎっくり腰でお悩みの方は、治療院よしぐちまでご相談ください。ご連絡お待ちしています。

自由が丘駅南口徒歩3分 奥沢駅徒歩5分の整体治療院です。

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